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文献名1霊界物語 第67巻 山河草木 午の巻
文献名2第3篇 多羅煩獄よみ(新仮名遣い)たらはんごく
文献名3第14章 獣念気〔1716〕よみ(新仮名遣い)じゅうねんき
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-05-03 19:40:45
あらすじ場面は変わって、タラハン城市の西北十里の地点にあるタニグク山。周りを険峻な山に囲まれ、山麓には天然の大岩窟がある。タラハン国の元の左守シャカンナは、娘のスバール姫と共にこの岩窟に潜み、遠近の無頼漢を集め、山賊の頭目となっていた。ガンヂーとその一派を討伐せんと、密かに力を蓄えていた。バラモン軍の横行で、最近は山賊の見入りも少なくなってきている。ちょうどシャカンナの妻の命日にあたり、供養の宴をせんと酒食を揃えた。妻の回向の読経をさせるため、修験者を探しに行った子分のコルトンを待ちながら、子分のバルギーと語り合っている。そこへ、コルトンが、美女を連れた怪しげな修験者を連れて帰る。修験者は自分は天帝の化身であり、一緒にいる美女は棚機姫であると大見得を切る。シャカンナは一目で偽修験者を見破る。修験者は玄真坊の正体をあらわす(前巻にて、オーラ山にたてこもっていた3悪人の一人。他の二人は梅公によって三五教に改心し宣伝使となるが、玄真坊だけは再び悪化して、行方をくらましていた)。山賊となり現政権の転覆を企てるシャカンナは玄真坊と心を通じ、参謀として招き入れようとする。シャカンナは玄真坊の新しい偽名として、「天真坊」と名づける。
主な人物【セ】シャカンナ(元・左守)、バルギー(シャカンナの部下・番頭)、コルトン(シャカンナの部下)、修験者=玄真坊=天真坊、【場】女(ダリヤ)【名】カラピン王、スダルマン太子、スバール姫、ガンヂー、サクレンス、シャカンナの妻(ハリスタ姫) 舞台 口述日1924(大正13)年12月28日(旧12月3日) 口述場所祥雲閣 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1926(大正15)年8月19日 愛善世界社版176頁 八幡書店版第12輯 95頁 修補版 校定版178頁 普及版68頁 初版 ページ備考
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本文  タラハン城市を去る正北十里の地点に、タニグク山といふ高山が聳えてゐる。南西北の三方は嶮峻なる高山に包まれ、僅に東の一方に細い入口があつて、淙々たる谷水は此東口より流出するやうになつてゐる。タニグク山の山麓には天然の大岩窟が穿たれてゐる。カラピン王を諫めて吾妻を殺され、自分も亦刃の錆とならむとせし危機一髪の難を遁れ、太子スダルマンの妃と迄内定してゐた当時六才の娘スバール姫を背に負ひ、都を後に此岩窟に潜んで、遠近の無頼漢を集め、自ら山賊の張本となり、右守の司たりしガンヂー並に彼が部下のサクレンスの奸者を払ひ、君側を清めむと、日夜肺肝を砕いてゐた彼はカラピン王に仕へてゐた左守のシャカンナであつた。古より獅子の棲処と称へられ、誰一人此山奥に足を入るる者がなかつた。シャカンナは年と共に沢山の部下が殖えて来た。そして其部下を夜私かにタラハンの城下を始め各地に派遣し、富者の家を狙つて財物を奪ひ、ガンヂー討伐の準備を整へてゐた。六才の時伴ふて来た娘のスバールは今年漸く十五才の春を迎へた。シャカンナは岩窟の奥の間に大胡坐をかき脇息にもたれ乍ら、数多の乾児共の報告を聞いてゐた。
シャカンナ『オイ、バルギー、此頃は根つからお前の組は働きが足らぬぢやないか。チツと確りしてくれないと、折角蓄へた軍需品迄が無くなつて了ひ、何時になつたら目的を達するやら殆んど見当がつかぬぢやないか』
バルギー『ハイ、仰では厶いますが、此頃はバラモン軍が横行濶歩致しますので、思はしい仕事が出来ませず、チツと物のあり相な家は皆バラモン軍にしてやられ、僅に二十や三十の手下を連れて、あの大軍隊を向ふにまはし戦ふ訳にも行きませず、残念乍ら軍隊の退却する迄時機を考へてゐるので厶います。少し許り、此頃は食ひ込みになるやうで厶いますが、少しお待ち下さいますれば、屹度大きな活動をしてお目にかけます。私も精々部下を督励して居りますなれど、何と云つても夜許りの仕事で、思ふ様に捗りませぬ。此十里の山路を忍び変装して、バルガン市に出で、又夜の間に帰つて来なくちやならないので厶いますから、肝腎の働く間は、ホンの半時か四半時許りで厶いますから、乾児共も大変に困つて居ります』
シャ『エー仕方がないなア。マア兎も角、精々働くやうにいつてくれ。そしてガンヂーの屋敷の様子は何うぢや、判然分つたか』
バル『ハイ、此頃はバラモン軍が襲来するとか云つて、塀を高くし、不寝番の兵士が七八十人許り、裏表の門を警護して居りますので、近よる事は出来ませぬ』
シャ『さうか、それも仕方がない。もう暫く計画を延ばさうかな』
バル『どうか、さう願へますれば結構で厶います』
シャ『今日は吾女房が城中に於て、大王の手にかかり、命をすてた命日だから、コルトンに言ひ付け、いい修験者を、どつかで求めて来て、回向をして貰ひたいと思ひ、二三日前から派遣したのだが、今日帰つて来ぬやうな事では、到底間に合はない。困つた事だワイ。併し乍らコルトンは義の固い奴だから、屹度どつかで修験者を探して来るだらう。それについては、馴走の用意をしておけ。それから今日は二百の乾児に腹一杯馳走を食はせ酒を鱈腹振舞つてやるが可からうぞ』
バル『ハイ、今朝来部下を督励し、馳走の準備やお祭の用意はチヤンと整つてをります。どうぞ其点丈は御安心下さいませ。さり乍らコルトンが帰つて来ないとすれば、折角の馳走も無駄になる道理で厶います。若し帰つて来なかつたら、どう致しませうか』
シャ『そんな心配は要らぬ。若し彼が帰つて来なかつたならば、止むを得ず俺が霊前に於て経文を唱へ、十年忌を済ます考へだ。売僧坊主の読経よりも、夫の俺が直接の読経が却て故人の為には可いかも知れぬ。日の内は彼も帰るのを憚るだらう。何れ夜の事だらう』
バル『今晩の四つ時迄待つ事に致しませう。それで帰らねば、最早断念遊ばして、御大自ら比丘のお勤めをなさいませ。及ばず乍ら此バルギーも子供の時はウラル教の小僧を勤めて居りました経験が厶いますから、経文の素知り走り位は覚えてをりますから……』
シャ『俺は今日は何だか体が疲れたやうだ。コルトンが帰つて来る迄、休息するからお前は部下の奴によく気をつけ、監督を怠らない様にしてくれ』
と言ひのこし、吾寝室なる岩窟を指して身を隠した。
 黄昏過ぐる頃コルトンは威風堂々たる一人の修験者や彼の妻か娘か知らね共、天女の如うな十七八の美人を伴ひ、二三の部下と共に、肩をそびやかし、凱旋将軍のやうな意気込みで、悠々と帰つて来た。バルギーはコルトンの姿を見るより、あわてて出迎ひ、
バル『ヤ、兄弟、お手柄お手柄。何とマア立派な比丘をつれて来たものだなア。親分さまが大変なお待兼だ。用意万端チンと整つてゐるのだ。亡き奥様も嘸お喜び遊ばすだらう。かういふ事はお前に限る哩』
コルトン『ヤア、サウ褒めて呉れちや、物が言へなくなる。併し乍ら彼方此方とかけまはり、名僧知識を尋ね廻つた所、此頃はバラモン軍の襲来で、比丘も修験者もどつかへ影をかくし、容易に見当らなかつたのだ。そして寺を有つてゐる坊主を頼んぢや、此かくれ家が世の中へ発覚する虞があるものだから、風来者の神力の強い、徳の高い比丘をと思つたものだから、今日で三日捜索にかかり、漸く今朝、こんな立派な修験者否天帝の化身様に出会し、事情を申上げた所、快く承諾して下さつたものだから、お伴して来たのだよ』
バルギー『あ、それは好都合だつた。マ、奥へ行つて休んでくれ。……これはこれは天帝の化身様、始めてお目にかかります。私は当館の番頭を致す者でバルギーと申します。何分斯様な山中で厶いますから、充分の御待遇も出来ませず、不都合許で厶いますけれど、そこは何とぞ寛大なるお心に見直し、聞直し下さいまして、亡き奥様の御回向を願ひたう厶います。失礼乍ら御姓名は何と申されますか。主人へ報告の都合も厶いますから承はりたいもので厶います』
 修験者はさも鷹揚にそり身になり、
修験者『ヤ、其方は当家の番頭バルギー殿で厶つたかのう。コルトン殿に其方の才子たる事は能く聞いてゐる。併し乍ら当家は普通の家ではあるまい。コルトン殿の巧き口に乗せられ、此山奥へ連れ込まれ、四辺の様子を見れば、どうやら山賊の住家と見える。其方は親玉に仕へてゐる小頭であらうがな』
バル『ハイ、恐れ入ります。いかにも貴方の御明察には感服仕りました。最早今となつては隠しても駄目で厶います。吾々は山賊の小頭を致して居ります。大親分はシャカンナと申し、大変な豪傑で厶います。失礼乍ら、重ねて御名をお聞申したう厶いますが……』
修『アハヽヽヽ、吾名を聞いて何と致すか。人間ならば名もある、苗字もある。拙僧こそは天を父となし地を母と致し、天帝の精気凝つて、茲に人体を現はし、衆生済度を致す者、たつて吾名を言はば天帝の化身とでも名づけておかうかい、アツハヽヽヽ』
バル『いかにも、縦から見ても横から見ても、威厳の備はつた御神格、天帝の御化身様で厶いませう。あゝ、奥様は何たる幸福な方だらう。そして其処にゐらつしやる御婦人は奥様で厶いますか、或はお娘子で厶いますか』
修『アハヽヽヽ、妻もなければ娘もない、此御方は天極紫微宮より、万民済度の為、此度御降臨遊ばした棚機姫様で厶るぞや』
『いかにも、さう承はりますれば、地の上に臍の緒切つた御人とは見えませぬ。いふに云はれぬ御気品の高い、御綺麗なお姿、私は一目拝んで目がくらむやうで厶います。サア、どうか、主人が待兼ねて居りますから、奥へお通り下さいませ』
修『然らば案内めされ。主人に会うて、とくと天地の道理を聞かしてやらう』
 バルギーは……天地の道理を泥棒の親分に聞かされちや大変だ。愛善を以て旨とする神様の化身と、人を脅かし、金銭物品を捕る大親分とはそりが合ふまい。コルトンも気の利かねい、何故こんな神様の化身などを引ぱつて来やがつたらう……と口の中で呟き乍ら、シャカンナの巣ごもつてゐる立派な岩窟の中へ案内した。
バル『旦那様、只今コルトンが修験者否モツト モツト モツト、尊い尊い偉い御方様をお伴致して帰つて参りました。此方は人間ぢやない相です。天帝の御化身、又モ一人の御方は棚機姫様ぢやといふ事で厶います。どうぞ不都合のないやう、御無礼のない様、御注意を下さいませ』
シャ『何、コルトンが、神の化身をつれて来たといふのか、ヤ、それは重畳々々。先づ其神の化身とやらに会ふてみやう』
バル『只今此処へお伴して参りました。どうか起きて下さい。失礼で厶いますぞ』
 シャカンナはガハとはね起き、居ずまいを直し天帝の化身と称する男の顔を熟視し乍ら、ニヤリと打笑ひ、
シャ『イヨー、能く化けたものだなア。売僧もそれ丈立派な衣服をつけ、尊大ぶつて居れば、天帝の化身とも、素人の目には見えるだらう。併し俺の目では山子坊主とより見えないワ、アハヽヽヽ。オイ、狸坊主、汝は一体何処の者だい』
修『これは怪しからぬ。天来の救世主、天帝の化身たる拙僧に向つて、狸坊主とは余りの暴言ではないか。左様な挨拶を承はるべく、はるばるかやうな山奥へは参り申さぬ。お気に入らぬとあれば、拙僧は此儘帰るで厶らう』
シャ『アハヽヽヽ、オイ坊主、さう怒るものぢやないよ。糞尿の身を錦に包み、夜叉の心を菩薩の仮衣に装うて、天下万民を困惑せしめむとする大野心を有する者が、此方の一言に恐れ、早逃仕度を致すとは、何の事だ。オイ坊主、汝は虚勢を張つて強相に偉相に構へてゐるが、心の中はビクビクものだらう。甘い鳥が見つかつたと思つて、コルトンの野郎にマンマと騙し込まれ、来てみれば意外な硬骨爺、さぞ驚いたであらう』
修『益々以て怪しからぬお言葉、拙者は愛善の徳に住し、信真の光に充ち、智慧証覚の輝き亘る天帝の化身に間違厶らぬぞや。年をとられて、其方は眼力がうすくなり、拙僧の神格容貌並に威光が分らぬので厶らう。チツと許り手洗を使つて来なさい。寝とぼけ眼で神人を見ようとは、身分不相応で厶らうぞ』
シャ『アハヽヽヽ、ても偖も面白い狸坊主だ。オイ売僧、其格好は何だ、肩を四角にしよつて、チツと削りおとしてやらうか。棚機姫様の天降りだとか何とか申して、良家の娘をチヨロまかして来たのだらう。どうだ、俺の眼力が、これでも衰へて居ると申すか。可いかげんに我を折り、正体を現はせ』
修『アハヽヽヽ、そこ迄看破されちや、モウ仕方がない。オイ爺、しつかり聞け、俺こそはトルマン国の有名なオーラ山に立こもり、天帝の化身、天来の救世主と名乗つてゐた玄真坊の成れの果だ。悪い事にかけては、決して人後に落ちない積りだ。悪鬼も羅刹も、大蛇も狼も俺の声を聞いたら、跣で逃出すといふ、天下無双の英雄豪傑だぞ。オイ爺、汝は山賊の張本とはいひ乍ら、何か善からぬ目的を抱へて此の山砦に立籠もり、天下を狙つてゐる曲者であらうがな。否国盗人であらうがな。爺の計画は実に天下の壮図だ。併し乍ら惜しい事には、爺には棟梁の真価がない。否立派な参謀がない。痩山の蕨のやうな代物許り、幾ら集めた所で、何の役にも立つものか。こんなヨロヨロ部下を集めて、そんな大望が成就すると思うてゐるのか、てもさても迂愚の骨頂だな、アハヽヽヽ。爺の心根がおいとしいワイ、イツヽヽヽ』
シャ『ヤア、此奴ア面白い糞坊主だ、話せるワイ。オイ狸、腕まくりでもして、胡坐をかけ。そんな業々しいコケおどしの法服を纒うてゐると、何だか俺も心から打とけられない気がするワ。鬼と蛇との会合だ。今夜はゆつくり語り明かし、幸ひに肝胆相照らすを得ば、どうだ一つ、天下取りの大バクチを打つてみようぢやないか』
玄真『ヤア、其奴アしやれてる。ワリとは気の利いた爺だ。併し俺を狸坊主といつたが、狸の称号丈は正に返上する、受取つてくれ。序に売僧坊主の尊称も返上しておかう、糞坊主など云はれるのは沙汰の限りだ、無礼の極だ。コラ爺、之からきめておかないと本当の話が出来ないワ。そして爺の女房の十年忌だと云つて、俺をコルトンが引張つて来よつたのだが、お経なんか邪魔臭いからやめたら何うだい。心に豺狼の欲を逞しうし、鬼の剣を含んで毒気を吐いた所で仏は喜ぶまいぞ』
シャ『ウン、汝の云ふ通だ。女房の回向をしてやつた所で、有難いとも嬉しいともいふぢやないし、又汝の様な売僧坊主の読経を聞いた所で何の役にも立つまい。英雄と英雄が、女房の十年忌の命日に会合したのは、女房の霊が残つて居れば嘸喜ぶだらう。これが何よりの回向だ。幸ひ今日は沢山の馳走が拵へてある。坊主鉢巻でもして、大に鯨飲馬食でもやつたらどうだ』
玄『そら面白からう、大に吾意を得てゐる。併し乍ら今俺を売僧坊主といつたね、どうか其れ丈は御免を蒙りたいものだよ』
シャ『狸坊主糞坊主の称号は返還を受けたが、まだ売僧坊主の返上はなかつたやうだね。売僧坊主が厭なら山子坊主といはうか、一層蛸坊主は何うだ、アツハヽヽヽヽヽ』
玄『エー、どこ迄も俺を馬鹿にするのか、天帝の化身様を何と心得てゐるのだい』
シャ『鼬の化身か貂の化身か猿の化身か知らぬけれど、随分偉い馬力だな。メートルもそこ迄上げたら天下無敵だらうよ、ウツフヽヽヽ』
玄『オイ爺、お前と俺との仲だから、狸といはうが、汝と言はうが差支ないやうなものだが、ここで一つ大芝居を打たうと思へば、俺をヤツパリ天帝の化身にしておかねば、甘く大望が成功しないよ。其称号から一つ定めておかうぢやないか』
シャ『実にシャカンナ勢だのう。よしよし、それでは汝は天帝の化身、玄真坊だから頭字と尻の字を取つて、天真坊様と云つたら何うだ、余り天真爛漫な身魂でもないけれどな。世の中を欺くには格好の名称だらう』
玄『ヤ、流石は山賊の親分丈あつて、可い所へ気がつくワイ。天真なる哉天真なる哉、只今から天真坊さまだぞ、可いか』
シャ『そんなら、天真坊様、何卒々々天下経綸の為にやつがれが謀師となり、機略縦横の神策を教へて下さい。そして現界は云ふも更なり、死後の世界迄も吾身の幸福ならむ事を御守護下さいませ。偏に懇願し奉ります。帰命頂礼、謹請再拝』
玄『コリヤコリヤ爺、さう俄に改まつちや、俺も何だか、ウーン……馬鹿にされてるやうな気がしてならないワ。併し丁寧な言葉を使はれると、からかはれてるとは知り乍ら、余り気分の悪くないものだ。言霊は神也とは実に能く云つたものだな、アハヽヽヽ』
シャ『天真坊様、御意に召しましたかな。ヤ、やつがれも無上の光栄で厶います。壮健なる御尊顔を拝し、やつがれ身にとり欣喜雀躍の至りに堪へませぬ、アツハヽヽヽ』
玄『オイ、其アツハヽヽヽ丈をのけてくれないか』
シャ『ハイ承知致しました。アツハヽヽヽ、ヤ、此アツハヽヽヽは撤回致します、アツハヽヽ。エー、どこ迄もアツハヽヽの奴追撃しやがる。コリヤ決して、此シャカンナが云つたのぢやない。悪からず御勘弁を願ひたい。イツヽヽ、エー、又イツヽヽヽの奴尾行し出したな、イツヽヽヽ』
(大正一三・一二・三 新一二・二八 於祥雲閣 松村真澄録)
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