文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3新年勅題に就てよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日2021-06-08 22:01:49
神の国掲載号1932(昭和7)年01月号
八幡書店版70頁
愛善世界社版26頁
著作集
第五版174頁
第三版175頁
全集
初版144頁
OBC kg620
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本文の文字数738
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本文
暁
アカツキのツは助辞である。あたかも天津神の津と云ふやうなものである。キは気である。アカは明けと同じでケとカは恰も酒をサカと云ふ様に同意味である。即ちアカツキと云ふのは陽気が今明くなりかけて居る事である。アカツキはよい意味に用ひる。成功した暁とは云ふが失敗した暁とは云はない。
鶏
トリは言霊から云うと、スである。ホトトギス、ウグヒス、スズメ、カラスと云ふやうなものである。ウグヒスの事をウグヒドリとは云はない。なほスズメ、ツバメのメと云ふのは、メ即ち女の意味故、やさしいことを云ひ現はしてゐる。
声
コエは「心の柄」と云ふ事である。心だけでは表現出来ないので柄がいる。ココロの魂反しはコである。物質から出て来るのは声でなく音である。声と音とは違ふ。アイウエオは声であり、有にして無、無にして有なる天の声である。
音は「緒止」と云ふ事であり、魂の緒の止る意味である。音をきいてハツと心を止める、それが緒止即ち音である。
カキクケコは音である。カンカン、キンキンと云ふやうな音である。
サシスセソも音である。風にゆれる笹のササササといふ音のやうなものである。タチツテトも音である。三味線のツンテントンと云ふやうなものである。
ナニヌネノは声であり、ハヒフへホは無形の声で、声と音の中間のもので、風のやうなものである。マミムメモ、ヤイユエヨは声であり、ラリルレロは音である。ガラガラ、ゴロゴロ、ギリギリ、バラバラと云ふやうに、語尾につく濁音である。ワヰウヱヲは声である。
又、ア行は天の声であり、ワ行は地の声であり、ヤ行は人の声である。吃驚した時は思はず「アワヤ」と云ふのは、天地人皆吃驚したと云ふ意で、太閤記十段目の「アワヤと見やる表口云々」とある如き例である。