文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3明るいのが歌よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1931(昭和6)年12月号
八幡書店版292頁
愛善世界社版237頁
著作集192頁
第五版261頁
第三版262頁
全集
初版221頁
OBC kg699
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本文
和歌即ちうたは敷島の道で風雅の芸である。気分がよい時は心から歌が出る。それで歌はサラツとした気分よいものでなくてはならぬ。泣く時は歌へないものである。然るに此頃の歌壇の歌は、生活を詠むのだといつて、ジメジメとして瀕死の病人の泣きごとの様なことばかりを詠んで居る。それは本当の和歌ではない。
王仁が主宰して居る明光の歌はいづれも明るい。信仰によつて活動してゐるものの歌であるからである。今の歌壇の人は、明るい明光の歌の気分を諒解することが出来ずに嘘のやうに思つてゐる。それは地獄魂と天国魂とは心の置き所が違つてゐるからだ。心にもないことが歌へるものぢやない。兎も角床の間にでも掛けておかうといふやうな歌は今日の歌壇人の歌には殆んどない。