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文献名1霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
文献名2第1篇 伊都宝珠よみ(新仮名遣い)いずほっしゅ
文献名3第2章 真心の花(一)〔767〕よみ(新仮名遣い)まごころのはな
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-09-23 17:22:14
あらすじ竜宮の麻邇の玉が秋山彦の館に安着し、いよいよ五個の神宝は、聖地指して由良川をさかのぼっていくことになった。一同は由良川の河口で禊祓いを行い、金銀色の帆に風をはらませて川をさかのぼることになった。出発に際して一同は、玉の安着を祝して歌をうたい舞うことになった。まず秋山彦が宣伝使服を身にまとい、歌い舞い始めた。秋山彦の歌:九月八日のよき日に、神素盞嗚大神と国武彦命の仕組みによって、竜宮の麻邇の玉が自分の館に入ったことを祝した。そして玉が無事に聖地に着くことを祈願した。次に紅葉姫は立ち上がり、かつて高姫が如意宝珠の玉を盗んで行ったことを思い出に、麻邇の宝珠も心を配って聖地に運んで行くように、と老婆心に注意をする歌を歌った。初稚姫は、神代に稚桜姫命が八十曲津のために道を誤って地獄の釜の焦げ起こしの試練を受け、いよいよ心を建て直し、今ここに時置師の神の化身である杢助の娘・初稚姫として再生したと歌に明かした。そして、そんな自分が国治立大神の神業に仕えることになったことの感慨を歌った。また竜宮島に至った冒険の経緯とその成功の喜びに、高姫や黒姫ともこの喜びを分かち合いたいとの真心を歌に示した。続いて梅子姫は、バラモン教に占領されてしまったソポタミヤの顕恩郷に、父大神の命を受けて潜入して取り戻した故事を歌い、その後バラモン教徒の復讐により小舟に乗せられて大洋に流されたことから、竜宮島の冒険にかかわることになったことを歌った。そして竜宮島での神業をつぶさに歌に歌いこんで表した。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月17日(旧閏05月23日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年6月5日 愛善世界社版21頁 八幡書店版第5輯 155頁 修補版 校定版24頁 普及版7頁 初版 ページ備考
OBC rm2602
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本文  天火水地結の竜宮の麻邇の玉の無事、秋山彦館に安着せし歓喜と、感謝を兼ねたる荘厳なる祭典は無事終了し、直会の宴は盛に開かれ、いよいよ五個の神宝は聖地を指して賑々しく由良川を遡り送らるる事となつた。それに就ては一同由良の港の川口に出て御禊祓を修し、再び神前に立帰り祭典を行ひ、美はしき神輿を造り、これに納めて聖地へ、水に逆らひ、金銀色の帆に風を孕ませ上る事となつた。
 茲に一同は玉の安着を祝する為、各立つて歌をうたひ舞ふ事となつた。先づ第一に秋山彦は立つて、神素盞嗚尊、国武彦命に一礼し、許可をえて、金扇を両手に拡げ、宣伝使服を身に纏ひ、悠々として座敷の中央に歌ひ舞ひ始めた。
『年てふ年は多けれど  月てふ月は多けれど
 生日足日は沢なれど  今日は如何なる吉日ぞや
 九月八日の秋の空  四方の山々紅葉して
 錦織りなす佐保姫の  機の仕組も目のあたり
 綾の高天に宮柱  太しり建てて永久に
 鎮まりいます国治立の  厳の命や豊国姫の
 瑞の命の生御魂  国武彦や言依別の
 貴の命と現はれて  裏と表の神界の
 仕組も茲に仄見えて  天火水地と結びたる
 竜宮島の麻邇の玉  己が館に入りましぬ
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましまして
 一度ならずも二度も  三つの御霊の神柱
 神素盞嗚大神の  大御恵のいや深く
 吾館にとまりましまして  深遠無量の御経綸
 心の色は紅葉姫  唐紅の大和魂
 輝き初めし今日の空  あゝ有難し有難し
 恵は深き由良の海  清き流れの川口に
 百の罪咎浄めつつ  貴の玉筥いや清く
 五つの御玉を納めたる  新つの御船に身を任せ
 心も涼しき神風に  黄金の真帆を掲げつつ
 聖地に送る尊さよ  三千世界の梅の花
 一度に開く常磐木の  松の神世も近づきて
 海の内外の極みなく  瑞の御霊の御恵の
 堅磐常磐に照り渡る  瑞祥は思ひ知られけり
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましまして
 波斯の国より遥々と  降り来ませる素盞嗚の
 瑞の御霊の大御神  四尾の山に奥深く
 隠れて時を待ち給ふ  国武彦の御前に
 心の幕も秋山彦の  賤の男が真心を
 こめて祝ぎ奉る  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ』
 紅葉姫は又もや立上り、
『月日の駒はいと早く  思ひ返せば満三年
 辛酉の菊月の  八日に吾館に出でましし
 神素盞嗚大神の  尊き御影を拝してゆ
 心も赤き紅葉姫  誠の限り身を尽し
 仕へ奉りし甲斐ありて  天地に充つる喜びは
 又もや廻り甲子の  九月八日の今日の空
 嬉しき便り菊月の  薫り床しき此祭典
 金剛不壊の如意宝珠  古き神代の昔より
 波に漂ふ沓島の  巌の中に秘めおける
 神秘の鍵を預りし  秋山彦の表口
 黄金の鍵を高姫に  まんまと盗み出されて
 一同心を焦ちしが  漸く島に馳せついて
 危き所を発見し  高姫さまを伴ひて
 吾館に帰り来る折  忽ち腹に呑み込みて
 雲を霞と逃げられし  其古事を思ひ出し
 又もや麻邇の此宝珠  無事に聖地に御安着
 遊ばす迄は村肝の  心を配り気をくばり
 送らせ給へよ人々よ  朝な夕なに高姫が
 玉に心を抜かれつつ  隙ゆく駒の隙あらば
 又もや腹に呑み込みて  如何なる事を仕出かすか
 計り知られぬ一大事  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましまして  神素盞嗚大神が
 天地を救ひ助けむと  配らせ給ふ真心を
 よく汲み取りて仕へませ  初稚姫や玉能姫
 玉治別や其外の  百の司の御前に
 紅葉の姫が老婆心  僅に披瀝し奉る
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましませよ』
と歌ひ終り舞ひ納めた。初稚姫は又もや立ちあがつて金扇を拡げ、歌ひ且自ら舞ふ。
『遠き神代の其昔  日の大神の御水火より
 生れ出でませる稚姫君の  神の命は天が下
 四方の国々安国と  いと平けく治めむと
 心を尽し身を尽し  神の御業に朝夕に
 仕へ給ひし折もあれ  八十の曲津の醜魂に
 取り挫がれて妹と背の  道を誤り大神の
 御教に触れて底の国  身魂を隠し給ひつつ
 天より高く咲く花も  地獄の釜のこげ起し
 百の悩みを身に受けて  いよいよ心を立直し
 時を待ちつつ時置師の  神の化身の杢助が
 妻のお杉が腹を借り  初稚姫と現はれて
 国武彦と現れませる  国治立大神の
 尊き神業に仕へむと  心を配る幼年の
 年端も行かぬ身ながらも  言依別命より
 尊き神業命ぜられ  三千世界の神宝
 金剛不壊の如意宝珠  千代に八千代に永久に
 動かぬ松の幹の根に  隠し奉りて開け渡る
 天の岩戸も五六七の世  開かむ為の御経綸
 深き心を白浪の  高姫司や黒姫が
 玉の在処を探らむと  現界幽界の瀬戸の海
 太平洋の荒浪を  乗り越え乗り越え竜宮の
 一つの島に上陸し  隠せし場所を探らむと
 焦ち給ふぞ悲しけれ  玉治別や玉能姫
 神の司と諸共に  高姫さまを気遣ひて
 荒浪猛る海原を  見えつ隠れつ漕ぎ渡り
 御身の上を守りつつ  妾も同じ竜宮の
 一つの島へ上陸し  人跡絶えし荒野原
 山を踏み越え谷渉り  黄金の波を湛へたる
 玉依姫の隠れ場所  諏訪の湖水に辿り着き
 神の御旨をあななひて  三五教の御教を
 彼方此方と布き拡め  弘め終つて八咫烏
 黄金の翼に乗せられて  朝日輝き夕日照る
 竜の宮居にいまします  玉依姫命より
 天火水地を統べ結ぶ  紫色の麻邇の玉
 無言の儘に拝受して  梅子の姫の御前に
 捧げ奉りし嬉しさよ  仰げば高し天の原
 雲霧分けて自転倒島の  秀妻の国の中心地
 外の囲ひと聞えたる  由良の港の人子の司
 秋山彦が御館  降り来りし嬉しさよ
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましまして
 十曜の紋の十人連れ  空前絶後の神業に
 仕へ奉りし嬉しさを  吾等一人の物とせず
 高姫司や黒姫の  神の使の御前に
 此喜びをかき分けて  手を携へて天地の
 尊き道に仕へなば  三五教の大空は
 月日も清く明かに  厳と瑞との神界の
 機織り上げて綾錦  輝く宮に永久に
 仕へて互に歓ぎつつ  教の栄えを見るならむ
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましまして
 初稚姫が真心を  うまらにつばらに聞し召せ
 神素盞嗚大御神  国治立大神の
 分の御霊の御前に  畏み畏み願ぎまつる
 畏み畏み祈ぎまつる』
 梅子姫は立上り歌ひ舞ひ始めた。
『父大神の神言もて  顕恩城に現れませる
 バラモン教の神司  鬼雲彦や其外の
 捻け曲れる人々を  誠の神の大道に
 言向け和す神業に  八人乙女は身をやつし
 エデンの河を打渡り  種々雑多と気を配り
 あらむ限りのベストをば  尽せし事も水の泡
 太玉命の神司  顕恩城を主宰して
 教を開き給ひつつ  吾等姉妹各自は
 顕恩城を後にして  彼方此方と三五の
 道を伝ふる折柄に  バラモン教の醜人に
 情容赦も荒浪の  寄る辺渚の捨小舟
 波に漂ひ竜宮の  宝の島に上陸し
 小糸の姫を守立てて  五十子の姫や今子姫
 宇豆姫伴ひ地恩郷  光を隠し黄竜姫の
 貴の命を表とし  影身に添ひて大神の
 尊き御教を説き示し  心配りし甲斐ありて
 身魂も清き小糸姫  バラモン教の醜道を
 弊履の如く脱ぎ棄てて  誠の道に服従ひし
 其嬉しさは如何ばかり  高山彦や黒姫も
 心を尽し身を尽し  三五教の御教に
 尽し給へど村肝の  心にかかる執着の
 雲晴れやらず黄金の  玉の在処に魂抜かれ
 教の道を外にして  朝な夕なに気を焦つ
 其御心の憐れさよ  時しもあれや三五の
 神の教の宣伝使  初稚姫や玉能姫
 玉治別と諸共に  浪路を分けて来ります
 神の柱の高姫が  地恩の城に来りまし
 高山彦や黒姫を  密かに誘ひ一つ島
 後に見棄てて波の上  南洋諸島を隈もなく
 探し索めて瀬戸海の  淡路の島の司神
 東助館に出でまして  玉の在処を疑ひつ
 再度山の山麓に  国依別を訪ねつつ
 執着心はまだ晴れず  彼方此方と彷徨ひて
 玉の在処を索めます  その御心ぞ可憐らしき
 地恩の城を後にして  黄竜姫や蜈蚣姫
 テールス姫や友彦を  伴ひ山の尾打渉り
 深き谷間を潜り抜け  ネルソン山を後にして
 ジヤンナの郷やイールの郷  玉野ケ原を踏み越えて
 金砂銀砂の輝きし  諏訪の湖水の手前まで
 漸う進む折柄に  紺青の波を湛へたる
 波上を駆る金銀の  八咫烏やアンボリー
 取りつく島もなき折に  黄竜姫を先頭に
 初めて悟る神の道  心の空は忽ちに
 転迷開悟の花咲きて  朱欄碧瓦の竜宮城
 玉依姫の御館  奥の一間に参入し
 一行五人の五つ身魂  初稚姫の一行と
 ものをも言はずしづしづと  玉依姫の御前に
 月の形の座を占めて  月光輝く麻邇の玉
 心も色も紫の  色映え渡る初稚姫の
 貴の命はしとやかに  吾手に渡し給ひけり
 初稚姫の真心は  雪より清く紅葉の
 色にも優る御姿  妾は忽ち感じ入り
 無言の儘に受取りて  黄金の翼を拡げたる
 八咫烏に助けられ  漸くここに着きにけり
 あゝ惟神々々  神の御心汲み取りて
 三五教に仕へたる  神の司の高姫や
 高山彦や黒姫や  竜国別や鷹依姫の
 貴の命と諸共に  玉依姫の賜はりし
 麻邇の宝珠の神業に  仕へまほしき吾願ひ
 うまらにつばらに聞し召せ  三五教を守ります
 国治立大御神  豊国姫大神の
 御前に畏み願ぎまつる  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ』
と歌ひ終り、悠々として吾席に帰り給うた。
(大正一一・七・一七 旧閏五・二三 松村真澄録)
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