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文献名1霊界物語 第41巻 舎身活躍 辰の巻
文献名2第1篇 天空地平よみ(新仮名遣い)てんくうちへい
文献名3第6章 誤解〔1110〕よみ(新仮名遣い)ごかい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-12-10 13:38:49
あらすじ左守クーリンスの家老・テームスの奥座敷には、レーブとカルが招かれて会議が開かれた。テームスは秘密の会議とのことで、妻のべリス姫を退座させた。テームスは神夢に三五教の黄金姫と清照姫が国を通るから、助けを乞うようにとお告げを受けたことを明かし、カルとレーブに行方を尋ねた。レーブは、黄金姫と清照姫は狼の守護を得ているから、困ったときにきっと現れるとクーリンスに答えた。そこへ左守クーリンスの娘・セーリス姫が、右守方の計略を探知したことをテームスに伝えに夜分人目を忍んでやってきた。応対したべリス姫は、セーリス姫をクーリンスの愛人だと勘違いしてとんちんかんな対応をするが、セーリス姫が奥に入って素性を明かしたので誤解が解けた。テームスは、セーリス姫が右守の家老ユーフテスから聞き出した計略を聞いた。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年11月10日(旧09月22日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年6月15日 愛善世界社版79頁 八幡書店版第7輯 559頁 修補版 校定版82頁 普及版39頁 初版 ページ備考
OBC rm4106
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本文  セーラン王の左守の司と仕へたるクーリンスの家老職テームスの奥座敷にはレーブ、カルの両人と妻のベリス姫四人が車座となつて私々話を始めて居る。テームスはベリス姫を遠ざけ、いよいよ熟談に取りかかつた。注意深きテームスは最も信用するわが女房でさへも秘密の他に洩れむ事を恐れて態とに遠ざけたのである。ベリス姫は夫の言葉に是非もなく立つてわが居間に行く。後に三人は首を鳩め密々話に耽り出した。
『実の所はセーラン王様のお館には悪人はびこり、右守の司のカールチンは大棟梁大黒主に甘く取り入り、吾々が主人左守の司なるクーリンス様を初め、王様迄も排斥せむと企んで居るのだ。さうなつちや大変だから、何とかしてこの難関を切り抜け、悪人を懲らしめてやらむと考へて見た処が、別に之と云ふ好い方法も考案も出て来ない。それからこれは到底吾々の考へでは往かない、神様にお願ひするより途はないとクーリンス様が三七日の間梵天王様の祠に立籠り御神勅を乞はれた処、豈計らむや「三五教の宣伝使黄金姫、清照姫がやがてイルナの都をお通りになるから、甘く両人に頼み込んで此解決をつけて貰へよ」とのお諭し、左守の司も合点行かずと幾度もお伺ひになつたところ、依然として神様のお告は変らない。そこで左守の司様はこのテームスを私かに招き、お二人様のお出を途にお待ち受け申し城内に連れ帰り、この解決を付けて貰はうと七八人の部下をつれ関所迄立ち出で、土中の洞に身をひそめ窺ひ居れば、貴方等お二人の道々の話、時こそ来れと、洞穴を這ひ出し、お二人の様子を聞かむとした処、貴方等は、王様の前で話すと云はれたが、さうしては却て敵に悟られてはならないから、どうぞ吾々に其所在を知らして頂く事は出来まいかなア』
カル『ハイ、実はイルナの森迄お供をして来たのだが、俄に狼の群がやつて来て、お二人様を何処かへ、くはへて往つて了つたのだから、ほんとの詳しい事は、吾々は分りませぬわい』
『そりや困りましたなア。そんな事なら態々こんな処迄来て貰ふのぢやなかつたに』
レーブ『いや御心配なさいますな。カルは新米で何も知らぬのです。私は一伍一什を知つて居ます。実の所はお二人は狼を眷族にお使ひになつて居ます。危急存亡の時には、いつも二人をお助けする事になつて居ますから、御両人様が眷族に殺されるやうな事は決してありませぬ。神様は貴方等が七八人の部下を連れて洞穴に待つて居られる事を前知せられ、狼を出して外の方面へお隠しなさつたのです』
『さうすると、このテームスはお二人様の敵と見られたのでせうか。さうなると仮令お二人様の所在が分つても、容易に吾々の願ひはお聞き下さいますまい。はて、困つた事ぢやな』
レーブ『イエイエ決して決して左様な道理はありませぬ。貴方のお引き連れになつた八人の中には半分以上カールチンの部下が混つて居ますから、態とにお外しなさつたのですよ。此レーブも其事を感付いたので、あのやうな不得要領な訳の分らぬ事を態とに申し上げたのです。きつと一両日の中には数多の狼を引きつれ悪人を調伏せむとお越しになるでせう。あの方は神通力を持つて居られますから、レーブ、カルの両人が何処に居ると云ふ事を御存じですから、キツと見えます。此大事な臣を振りまいて勝手に往くと云ふやうな水臭い御主人では厶いませぬからなア』
 カルは、
『さうかなア』
とやや首を傾けて不安の色を浮べてゐる。
 表門には二人の門番、大欠伸をしながら睡た目を擦つて、下らぬ話に耽つて居る。
『オイ、ピー州、もう何時だらうなア、イイ加減に就寝の振鈴が聞えさうなものぢやないか』
『さうだなア、もう二十三時、百十五分位なものだよ。もう五分間待て……さうすれば就寝の振鈴が鳴るだらう。監督が廻つて来ると面倒だから、もチツと目を擦つて辛抱するのだなア』
『モウいい加減に監督が廻つて来て呉れぬと俺達も睡たくなつて仕方がないわ。併し家の大将が妙な男を二人連れて帰つたぢやないか。あれは大方右守の司の諜者か知れやしないがなア。家の大将は人が好いから又騙されやしないかと思うてそれが心配で耐らないわ』
『こりやシヤール、何をおつシヤールのだ。門番位がピーピー云つたとて何になるかい。何事も御主人様の胸にあるのだから、俺達は神妙に門番さへして居ればよいのだ。こんな事を喋つて右守の司の親類にでも聞かれようものなら大変だぞ』
 斯く話す所へ館の監督エムが足音高く現はれ来り、
『コリヤ コリヤ、ピー、シヤールの両人、今何を云つて居つたか』
ピー『ハイ此頃はよう日和の続くことだ。お月様は下弦になりなさつたけれど、冬の初の月は又格別なものだとピーから切りまで賞めて居りました』
『貴様、家の中から月が拝めるか、馬鹿な事を申せ、エーム』
『今此武者窓から覗いて見た所で厶います、なあシヤール、好い月だつたなア』
『馬鹿を申せ、まだ月は昇つてゐないぢやないか。貴様大方門番を怠り、夢でも見て居たのだらう。何故振鈴の鳴る迄起きて居ないのか。貴様はいつもサボる癖があるから駄目だ。明日限り御主人に申上げて暇を遣はすぞ』
『イエ昨日の月の話をして居たので厶います。何卒今晩はお見逃し下さいませ』
『それなら今日は旦那様に報告をするのを止めてやらう。よく気をつけよ。未だ半時ばかり振鈴が鳴るには間があるから、それ迄はキツト勤めるのだぞ。睡たければ目を出せ。唐辛子の粉でも塗つてやらう』
ヽ滅相な、そんな事をしられて耐りますか。目が腫れ上つて了ひます』
『オイ、シヤール、其方は唐辛子のお見舞はどうぢや。大分睡たさうな顔をして居るぢやないか』
『イヤ別に睡たいことはありませぬ。私の目はピーのやうな柔かい目とは違ひます。かたいかたい目で厶います。只時々上瞼と下瞼とが集会をしたり、結婚をするだけのもので厶います』
『サア其集会が不可ぬのぢや、目はぢきでもかけて団栗眼をむいて居ろよ。好いか、アーン』
『それでも、この間も目つけ役と目つけ役が集会をして居られましたぜ。どうぞ大目に見て下さいな。旦那様に何時もサボつて居るなどと報告をせられては、私のみか女房子までがめい惑を致しますから』
 エムは「ウン」と横柄な返事をしながら棒千切を打ちふり打ちふり暗に姿をかくした。暫くすると東の空を分けて下弦の月、利鎌のやうな影を地上に投げて昇り始めた。門口に女の声、
『モシモシ門番さまえ、余り遅くて済みませぬが、一寸様子あつてテームス殿にお目に懸りに参つたもの、どうぞ通して下さい』
『オイオイ シヤール、今頃に女がやつて来たぞ。此奴は迂濶相手になれないぞ。狐か狸が化けて居やがるのだ。日の暮の十八時過ぎたら女は歩くものぢやない。それに今頃あんな優しい声を出しやがつて、此門戸を叩くものはキツトばの字にけの字だ。知らぬ顔をして居るが一番よい』
 門外から、
『もしもし門番さま、早く開けて下さい』
とトントンと小さく叩く。
『オイオイ来たぞ来たぞ。あの門の叩きやうを見い。狐が化けやがつて尻尾で門の戸を叩いて居やがるのだよ、のうシヤール』
『それでもありやきつと人間だぞ。どんな秘密の御用でどんな方がお出になつたのか知れやしないぞ。開けて見たらどうだ。もし怪しいものと見たら此棒で撲り付けて正体を現はしさへすりやよいぢやないか。もし狐ででもあつて見い。その肉を剥焼にして酒の肴にすりや大変美味いぞ』
『それなら開けてやらうか。シヤール、貴様も棍棒を放すな。俺も怪しいと見たら撲りつけてやるのだから』
と片手に棒を握り片手で門を開いた。女は待ち兼ねたやうに細く開いた所から転けるが如く飛び込んだ。女の白い顔、美しき衣の色は、折から昇る月に輝いて恰も天女の如く見えて来た。二人は此奴テツキリ化物と、双方より棍棒をもつて打つてかかるを、女もしれもの引き外し、小股を掬つて大地にドツと二人を投げつけ、平然として後振り向き、
『ホヽヽヽヽ危険い事』
と云ひながら、スタスタと奥を目蒐けて進み往く。二人は女の強力に投げつけられ胆を潰して声を震はせ、
『オイ、シヤールよ』
『オイ、ピー………よ』
『薩張だなア、シヤール』
『ウン薩張だ。これだから門番は気に喰はぬと云ふのだ。キツト明日は免職だよ。門番もかうなつては面色無しだから免職されても仕方がないわ。アヽ大変に大腿骨を打つたと見えて、チヨツくらチヨツとには動けないわ。ピー、貴様はどうだい』
『俺だつて矢張大地に投げ付けられたのだもの、大抵定つたものだよ』
 斯く話す折しも四辺に響く振鈴の声、
『ヤアヤア有難い、これから暫く俺の天下だ』
と二人は四這になつて門番部屋に這込み、足腰の痛さを耐へながら寝につくのであつた。
 ベリス姫は夫に相談の場所から退去を命ぜられ、心の中で「水臭い夫だ、秘密が洩れると云つたつて一生連れ添ふ女房に云はれぬ秘密がどこにあるものか。キツト自分に隠して綺麗な女をどこかに囲つて居るのだらう。それでなくては女房が傍に居られぬ筈がない。レーブ、カルの両人はきつとナイスを取りもち、終の果には此ベリスを追ひ出し大黒主様の二の舞をさするのかも知れない。エヽ気分の悪い。男と云ふものは油断のならぬものだ。斯うなつて来ると世の中が厭になつて来た」と呟きながら睡りもならず玄関口にヒヨロリ ヒヨロリとやつて来た。玄関口には妙齢の美人が月に照らされて細き涼しき声にて、
『もしもし、テームス様に至急の用事が厶いますから、一寸取り次いで下さいませ』
と云つて居る。ベリス姫はむつとして、
『どこの魔性の女か知りませぬが、夜夜中に大それた男の名を呼んでかい出しに来るものが何処にあるかえ。テームスにはベリスと云ふ立派な家内が厶りますぞや。お前達に夫の名を呼んで貰ふ必要はありませぬ、とつとと帰つて下さい』
『貴女が、ベリス姫様で厶いましたか。御壮健でお目出度う厶います。テームス様は御在宅で厶いますか』
『ハイ、居るか居らぬか早速お答へは出来ませぬわい。貴女もテームスと永らくの御関係、私の死ぬのを待つて居られましたらうが、憎まれ子世に覇張るとか……これこの通りピチピチと千年も万年も生きるやうな此体、あまり御壮健で貴女の身に取つて余りお目出度うは厶いますまい』
『一寸急に申しあげ度い事が厶いまして参つたので厶いますから、お疑ひ遊ばさずに、どうぞ奥へお取り次を願ひます』
『オホヽヽヽ、何とまあ家の旦那をチヨロまかすだけの腕前をもつて居られると見え、甘い事を仰有いますわい。此ベリス姫はそんな馬鹿ではありませぬ。用があるなら昼来て下さい。今頃出て来るものにどうで碌なものはない。断じて取次は致しませぬ。いつ迄なと其処に待つて居らつしやい。お気の毒様、アバよ』
と頤を二つ三つしやくつて奥深く姿をかくした。此女は左守の司クーリンスの娘セーリス姫である。ユーフテスの口より聞いた一切の秘密を今夜の中にテームスに知らせ、其準備に取りかからせむ為に人目を忍んでソツとやつて来たのである。ベリス姫は面を膨らし畳触り荒々しくテームスの部屋に駆け込み、レーブ、カルの両人をカツと睨め付け、声を震はせ地団駄を踏みながら、
『こりや、レーブ、カルの悪人共、ようまア旦那様を煽てあげ魔性の女を世話致したな。家を乱す大悪人、了簡致さぬぞや。これ旦那様、私を今迄よくお騙しなさいました。貴方のお腕前には此ベリスも感心致しました。何も男の御器量でなさる事だもの、私に包み隠しをせずに、何故公然と女を引き入れ大黒主様のやうに私を放逐なさらぬのか、余り遣方が姑息ぢやありませぬか。エヽ残念や口惜しやなア』
と其辺にあつた小道具を狂気の如く投げつけ狂ひ廻る。レーブ、カルの両人は合点往かず、唖然としてベリス姫の乱暴を打ち見守つて居る。テームスは声を尖らし、
『こりやベリス姫、其方は狂気致したか。このテームスに女があるとは以ての外の事、何を証拠に左様なことを申すか。証拠なくして大切なお客様の前で左様な事を申すと、第一夫の名折れ、教の道に傷がつく。サア返答を致せ』
 ベリス姫は恨めし気に涙を拭ひながら、
『オホヽヽヽ何とまア白々しい事を仰有いますわい。証拠がなくて何そんな事を申しませうぞ。貴方の名誉を思ひ、教を大切だと思へばこそ私が気を揉むのぢや厶いませぬか。よう此処の所を聞分けて下さい。貴方の改心が出来ねば、私は此場で自殺致します。何卒それを見て御改心を願ひます』
と早くも懐剣抜き放ち喉に突き立てむとするを、レーブは慌てて其手を握り短刀を引つたくり、
『コレコレ奥様、誤解なさつては困りますよ。此方の旦那様に限つてそんな事をなさる気遣ひはありませぬ。そりや何かの間違ひでせう。キツト私が保証致しますから御安心なさいませ』
 ベリスは冷笑を浮べながら、
『オホヽヽヽ措いて下さいませ。そんな巧妙な辞令を百万遍お並べなさつても、そんな事に胡麻化されるやうなベリスではありませぬ。よい加減に人を馬鹿にしておきなさい。レーブとカルが、家のテームスと腹を合せたる同じ穴の貉でせう。どこを押へたら、そんな素々しい事がよく言はれるものですかなア。オホヽヽヽ』
 テームス、レーブ、カルの三人は一向合点往かず、両手を組んで思案に暮れて居る。其処へ監督のエムが、セーリス姫を伴ひ現はれ来り恭しく両手をついて、
『旦那様、只今、左守の司様の御息女、セーリス姫様が、至急の御用があつて、夜中にも拘らず何か御用が出来たと見えてお越しになりましたから、此処迄御案内を致しました』
 テームスはセーリス姫の来訪と聞き、ハツと驚き叮嚀に首を畳に擦り付けながら、
『これはこれはセーリス姫様、よくまア夜中にも拘らず此破家をお訪ね下さいました。何か変つた御用で厶いますか』
『ハイ、今晩是非申し上げねばならぬ事が出来ましたので、夜中お驚かせ申しまして誠にすみませぬ』
 ベリス姫は、セーリス姫と聞きて今更の如く打ち驚き、鯱鉾立になつて頭をペコペコ打ちつけながら、
『これはこれは尊き尊きセーリス姫様で御座いましたか。存ぜぬ事とて重々の御無礼、どうぞお赦し下さいませ』
 セーリス姫は何気なき体にて、
『オホヽヽヽ、誠に夜中に参りまして強い誤解をさせました。定めしテームス様の情婦が出て来たと誤解をおさせしたと思うて居ました。あの時お名乗をすればよかつたのですが、天に口、壁に耳と言ふ事がありますから申上げませぬでした。どうぞテームス様に対して、怪しき関係を持つて居る女ぢや厶いませぬから、御安心下さいませ』
 ベリス姫は、
『ハイハイ』
と恐れ入り頭も得上げず、顔を真紅にして畏縮してゐる。
テームス『ベリス姫、毎度云つてお前の気を揉ますか知らぬが、一寸秘密の御用があるさうだから席を外して居て呉れ』
 ベリスは、
『ヘー』
と長返事しながら、少しく不安心の面持にて、不承々々に挨拶もせず次の間に立つて行く。テームスはセーリス姫に対して気の毒でならず心を痛めながら、
『セーリス姫様、御存じの通りの困つた女房ですから、どうぞお気に触へられないやうに願ひます』
『そんなお心遣ひは御無用にして下さいませ。夫のある方に対し、若い女が尋ねて来るのが元来間違つて居ます。併しながら、そんなことを言つて居られないのでお訪ね致しました。時にこのお二人の方は此処に居られても差支へ厶いますまいかなア。何だか申上げ悪うて困ります』
レーブ『イヤ、私も長らく座談に時を費やし尻も痛くなりましたから一寸外へ出て月でも賞めて来ませう。サア、カルさま、暫く屋外の空気を吸うて来ようぢやありませぬか』
と云ひながら早くも立つて外に出でて往く。カルも従つて屋外に姿を現はした。無心の月は、皎々として遺憾なく万物を照臨してゐる。奥の一間にはテームスとセーリス姫との間に重要なる問答が交換された様子である。
(大正一一・一一・一〇 旧九・二二 加藤明子録)
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