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文献名1霊界物語 第64巻下 山河草木 卯の巻下
文献名2第4篇 清風一過よみ(新仮名遣い)せいふういっか
文献名3第20章 猫鞍干〔1826〕よみ(新仮名遣い)ねこぐらぼし
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-11-26 20:20:32
あらすじ
主な人物お寅、守宮別、トンク、テク、ツーロ、お花 舞台エルサレム市街の路上 口述日1925(大正14)年08月21日(旧07月2日) 口述場所丹後由良 秋田別荘 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年11月7日 愛善世界社版269頁 八幡書店版第11輯 597頁 修補版 校定版273頁 普及版63頁 初版 ページ備考
OBC rm64b20
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本文  お寅は守宮別、トンク、テク、ツーロと共に自動車に乗り、市中の大宣伝を始め出した。そして妙な宣伝歌を刷つたビラをバラまき乍ら、自分等も自動車の上から声を揃へて唄つてゐる。
『澆季末法の此世には  諸善竜宮に入り玉ふ
 あちら此方に神柱  沢山現はれ来る共
 何奴も此奴も偽神だ  特に烈しき偽神は
 日の出の島に現はれた  変性女子の瑞御霊
 ウズンバラチヤンダといふ奴だ  其奴の教へを受ついで
 海洋万里を打渡り  神の集まる聖場に
 恥も外分も知らばこそ  ヌツケリコーと現はれて
 国には妻や子もあるに  道義を知らぬブラバーサ
 アリカンコロニーで名も高き  阿婆擦女のマリヤをば
 女房気取で手を曳いて  宣伝なぞとはおぞましや
 さめよ悟れよエルサレム  老若男女の人々よ
 アンナ ガラクタ宣伝使  何をいふやらミカンやら
 坊主頭にキンカンのせて  走つてゐるより危ふい教
 ソンナ事聞いたとて何になる  正真正銘の救世主
 底津岩根の大弥勒  日出神の生宮が
 下つて厶るのを知らないか  天地開けた始めより
 澆季末法の今の世に  かけて誠の救世主
 一人も出て来たことは無い  ナザレのイエス・キリストも
 僅三年布教して  学者とパリサイ人の為
 無惨の最後をとげたぢやないか  ソンナ神柱が何になる
 此世を救はうと思ふたら  水に溺れず火に焼けず
 弓も鉄砲も大砲も  たてつかないやうな神力が
 なければ誠の救世主  神の柱とはいはれない
 眠りをさませよエルサレム  必ず迷ふなとぼけるな
 いよいよ時節が到来し  アフンと致さなならぬぞや
 皆の足元から鳥が立つ  此世は上が下になり
 下が却て上となる  誠一つのウラナイの
 神によらねば助からぬ  三千世界の立替ぢや
 政治宗教の立直し  此大任を双肩に
 担うて現はれ来た者は  日出神の生宮と
 守宮別より外にない  あゝ惟神々々
 御霊の恩頼を蒙れよ  旭は照る共曇る共
 月は盈つ共虧くる共  仮令大地は沈む共
 誠一つの此柱  此世にあれます其間は
 助けにやおかぬ神の教  来れよ来れ皆来れ
 みたまの清水にかわく人  日出神の生宮の
 尊い教に蘇返り  三千世界の太柱
 人の神ぢやと仰がれて  万古末代名を残せ
 橄欖山は高くとも  シオンの山はさかし共
 日出神の神力に  比べて見れば屁でもない
 来れよ来れ皆来れ  北も南も東も西も
 誠の神の声聞いて  吾霊城にあつまれよ
 春は花咲き夏茂り  秋の稔も豊なる
 天国浄土に生き返り  万古末代生き通し
 栄を見むと思ふなら  凡ての教をふりすてて
 誠一つの大和魂  ビク共動かぬ此道に
 皆さまさつさと入るが可い』
と一生懸命に四方八方を駆巡つて居る。そこへ、夜叉の如き勢で、あやめのお花が走つて来る。守宮別は自動車をヒラリと飛びおり、お花の後を逐ふて、一万円せしめむものと車をお寅にあづけおき、雲を霞と追つかけて行く。お寅は気が気でならず、うつかりと、ハンドルを握るや否や自動車はまつしぐらに駆出し、瀬戸物屋の店先さして、ドンと許りに衝突した途端に、自動車は逆立ちとなり、大道の真中へ転覆し、トンク、テク、ツーロの三人は三間許り、はね飛ばされ、ウーンと許り、或は気絶し、或は悲鳴をあげて苦しみてゐる。お寅も大道の正中へはね飛ばされ、大きなポホラやウットコを牛の猫鞍を日向に乾したやうな塩梅式で、のけぞつて了つた。あまたの群集は、『自動車だ、転覆だ、気違婆アの遭難だ……』と瞬く間に交通止めになる所まで人垣を築いて了つた。急報に仍つて警官は警察医を伴なひ、此場に走せ来り、一先づ四人の負傷者を警察用の自動車にのせ、博愛病院さして、砂煙を立て乍らブウブウブウと走り行く。
(大正一四・八・二一 旧七・二 於由良海岸秋田別荘 松村真澄録)
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