文献名1出口王仁三郎全集 第7巻 歌集
文献名2巻下よみ(新仮名遣い)
文献名3伊豆能売よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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ページ638
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OBC B121807c17
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本文
伊都能売のまことの神は人びとの罪あやまちを審きたまはず
千早ぶる神の仕組は人みなを天津御国にみちびかむため
よきをほめあしきを罪する神ならばまことの善の神におはさず
今までの神や仏のみをしヘは人のこころに出でし枉言
世の中のすべての人をおびやかし醜の曲人道をひろめぬ
わくらはに根底の国に行く魂は神を背にせし報いなりけり
ことさらに神は地獄は造らねどおのが造りておのが行くなり
信真の光に住める魂なれば死後霊国のエンゼルとなる
皇神は人を地獄におとさじと貴の教をひらきたまひぬ
神を恋ひ人を恋ふるはかむながら神の授けしこころなりけり
世の中に恋てふものをすて去れば人は岩木と変らざるべし
鳥獣虫けらまでもかむながら恋を語らぬものは世になし
教育や政治芸術一切を指導するこそまことの教なる
いまの世は真の宗教ほろび失せ死神死仏の教はびこる
(以上十四首 昭和二年二月)
○
やれ五戒やれ十戒とむつかしく人のこころをしばる曲教
釈迦となりキリストとなり木の花の姫とあれます伊都能売の神
(以上二首 昭和二年三月)
○
春来れば花と現れまし秋されば紅葉と照ります伊都能売の神
伊都能売の神の御出ましなかりせば弥生の春の花も咲かまじ
天は裂け地は破るとも伊都能売のいます限りはこころ安けむ
いたづきて枕苦しき真夜中にこころに浮ぶ伊都能売の神
ある時は人とあれまし或るときは曲と化ります伊都能売の神
乱れたる世をたださむと伊都能売の神はみ空ゆ下りたまへり
(以上六首 昭和二年四月)
○
不老不死尽きぬ命を賜ひたるまことの親は伊都能売の神
ひさかたの天王平の奥都城に鎮まりたまふ伊都能売の霊
大宇宙森羅万象ことごとく抱きまもらす伊都能売の神
釈迦孔子や基督となり地の上に現はれませし伊都能売の神
三界の導師となりて地にくだり世人教ふる伊都能売の神
八百萬神は在せども伊都能売のまことの神の御使なりけり
天国に日の神となり霊国に月とかがやく伊都能売の神
(以上七首 昭和二年五月)