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文献名1神霊界
文献名2大正8年5月15日号(第86号)よみ(新仮名遣い)
文献名3神諭よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-04-20 14:06:59
掲載号 ページ12 目次メモ
OBC M192919190515c02
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本文の文字数4349
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本文 大正八年四月二十三日
 艮の金神常立の命の筆先であるぞよ。明治二十五年から、変性男子の御魂の宿りてをる、出口直の手を借り口を借りて警告た事実の実地が参りたぞよ。邪神界は一腹に成りて来ると申して在りたが、神が一度申した事はイツに成りても毛筋の横幅も間違いの無いのが、変性男子の一々万々確固不易経言であるぞよ。
 日本は神で在るから、太古の神世からの固有の教を守りて御用を致せば、何一つ邪神界の自由には出来ぬ神であるなれど、今の日本の守護神人民は、肝腎の脚下にある結構な神宝を、我と我が手に踏み付けて少しも顧みず、遠き遠き西の大空ばかり眺めて、浮雲の天に御魂を取られてしもふて、日本のの今の困難、跡にも先にもこの世始まりてからまだ無き事変が日増しに出て来て、の大難が差し迫って来てをるのに、その日暮しの今の守護神人民のやり方、なにほど智慧や学の力でも今度は到底間に合んから、神は神のやり方に一日も早く立替て、日輪様を背に負ひて、何彼の経綸を致さむと、今のやり方は日輪に向うて知らず知らずに戦うてをるので在るから、邪神界にさっぱり馬鹿に知られて、尻の毛まで一本も無き所まで曳き抜かれてしもふてをるので在るから、今に成りてなにほど立派な事を申しても致しても四つ足の耳へは這入りは致さんぞよ。
 日本は結構な神であり、天子は天照皇大神様の直系の生神様であるから、これぐらひ立派な神は、この広い世界に外にモ一つは無いなれど、日本のの守護神人民は全然四つ足の精神と日本魂とを摺り替えられてしもふて、今の人民の行状、これでは到底神の責任が果たせぬから、永らく出口の手で充分に気を付けたので在るぞよ。
 日本の体を学理的に闡明して、世界の人文の発達にをける、日本独特の使命を発揮すると申して、一生懸命に家のために骨を折ってをる大学者が在るが、日本の体と申すものは、世界に類例の無い神の建てたる立派な体であるから、今日のような不完全な幼稚な学理で解決の出来るやうな、ソンナ体では無いから、今の体主霊従の精神を根本から立直して掛からぬと、到底見当は取れは致さんぞよ。敬神尊皇愛の精神が、日本の天賦の日本魂で在れども、今の日本の学者は、神の建てた神と言ふことを忘れてをるから、なにほど立派な尊王愛論を唱導致しても、肝腎の皇祖の神が判らぬから、御魂が無いから、なにほど骨を折ても駄目であるぞよ。こう云ふことを申すとまた今の鼻高は、綾部の大本は世界の大勢に逆行する、危険な頑迷思想であると申して、力一杯反対いたすものが出て来るなれど、なにほど反対いたしても、ソンなことに往生いたすような神でありたら、三千年の永い間の苦労をいたして、世の改造は仕組は致さむぞよ。
 一日も一刻もすみやかに改心いたして、神のやり方にいたさんと、今に上げも下ろしも成らん事が出来いたすから、日本の守護神人民に神から気を付けるぞよ。神は毫末も嘘は申さむから、日本の人民は早く改心致して、世界神成就の準備に掛かりて、日本の民の天職を全う致して下されよ。神が今度は現はれて、天と地から守護いたすから、一旦は何が在ろうとも艮めは刺すから、安神いたして早く身魂を研ひて下されよ。モウ愚図愚図致してをる間が無いから、跡のカラスに追ひ越されんやうに致して下されよ。
 大正七年の十一月に宿替いたした悪神の大将が、今化けの皮を現はしかけて来てをるが、中々日本の人民は油断が出来ぬぞよ。これから艮の金神が悪神の正体を表はして、世界の人民に見せて与るから、九分九厘までは日本も心配いたす事がまだまだ湧いて来るなれど、人民の改心さえ出来たなれば、昔の神世の経綸通りに致すから、一厘の仕組で艮めを刺して、三千世界を泰平に治めて、万劫末代動かぬ松の神代に建替えてしもふて、天地の神々の大宮を地の高天原に建てて、世界一列勇んで暮すミロクの大神の美代と致すぞよ。
 ○
 艮の金神常立尊が永らく世に落ちて、三千年の経綸致した事の実地が参りて、明治二十五年から変性男子の体内を借りて、三千年の現界の守護で、松の代五六七の神代に致して、天下泰平に世を治めて、会開きを致す経綸でありたなれど、余り日本の人民の曇りが思ふたよりも激いので、会開きの仕組が十年ばかり延びたなれど世の立替は早く致さねば、日本も立たず世界も潰れるより仕様は無いから、脚下から始まるから、日本の人民は元の日本魂に立帰りて、艮めの折りの用意に御魂を研ひて、神のために一身を献げる覚悟を致さぬと、今までのやうな気楽な考えを以ってをりたら、中がアフンと致さなならぬことが出来いたすぞよ。
 スとフとヨとの大戦ひはこれからであるぞよ。一旦はフとヨの天下と成る所まで行くなれど、ナの御魂とノの御魂の和合一致が出来て、スの御魂が統一することに成るぞよ。それについては通力自在の大真人が底津巌根に埋めてあるから、この者を一日も早く世に挙げて御用に使はねば、ミロクの神代は成り立たんのであるぞよ。この者は三千世界の大化物であるから、現はれたらこの地の上には、これまでのような惨酷な戦争も根を絶ち、悪い病魔も消え失せ、世界に大きい困難も無く、盗人も出来ず、天災も地変も末代起らず、誠に結構な平穏な神代に成るので在るぞよ。禁闕金乃神と申す勝金木神が世界の艮めに表はれて、三千世界の艮めを刺すのは、モウしばらくの間であるから、誠の真人は一日も早く身魂を研ひて、スの御用の輔けに成るように致されよ。万劫末代名の残る結構な御用であるぞよ。今の世界の有様を見てをりては、真の人民なればヂットしてはをれよまいぞよ。これから段々と半日の間にも世界の様子が変りて来るぞよ。
    ○
 地の高天原、陸の竜宮館に八ツの社を建てて、それぞれれに神力の在る生神を御祭り申して、今度の二度目の岩戸開きの御用を致させる経綸であれども、肝腎の御三体の御宮が出来上がらぬので、経綸が後れるので在るから、一日も早く因縁の御魂が竜宮の乙姫殿の心に立帰りて下さらぬと、後れただけは世界のことが後れて、人民が永く苦しむから、今までの小さい心を早く改めて下されよ。神の言に二言は無いから、一言で聞く守護神人民でないと、今度の誠の御用に外れるぞよ。
 五六七の神代になるまでに、綾部の大本から、日本の内の大社大社へ、神の命令で参拝いたすことが在るが、この御用に立つ人民は身魂の研けたものから選り抜いて神が御用を申し付けるぞよ。今ではモチト身魂が研けておらぬから御用が定まらんなれど、それが定まるやうになりたら、綾部の大本が世界へ天晴れ表はれて来て世界の人民が口を揃へて大本の教は昔からまだ聞いたことの無い結構な教でありたと感心いたすやうになるから、それまではこの大本の役員信者は御苦労であるぞよ。ついては変性女子の身魂と金勝兼の神の身魂に一層エライ気苦労があるから女子が何事を致しても神の経綸であるから、黙りて見ておりて下されよ。細工は流々あるから仕上げを見んと、何も判りは致さんぞよ。
 普腎菩薩の身魂が美濃のに表はれて八咫鏡を説きをいて替いたされたなれど、今では肉体が無くなりておるから、跡を継ぐものも無し、その流れを汲むものが尾張にもあるなれど、肝腎の五六七の出現地が判りおらんから、世界の艮めは刺せんから、色々の所へ首を突き込むと終りには何も解らぬようになりて跡で地団太踏んでヂリヂリ舞を致しても行かむ事になるぞよ。
 この大本の教は艮めの教であるから大本の大橋を一旦渡りたものが外へ参りてなにほど結構な事を聞いても行けば行くほど道が無くなりて跡戻りばかりになるから神が気を付けてやるぞよ。今はどこの教も表面は立派であれども誠の生神の守護が無くなりて人民の智慧や学で考へた事であるから、肝心の艮めは刺せんぞよ。誰に由らずこの大本の筆先に背いて研究に行て見よれ、跡戻りばかりで一つも思ひは立たんぞよ。三千世界の艮めを刺すのは艮の金神の大本より外には世界中探しても一所も無いぞよ。心の狭い腹の小さい誠の無いものは逃げて去ぬぞよと毎度申して筆先に出して在ろうがな。肝心の時になりて逃げ帰りて結構な神徳を落すものが沢山に出て来るぞよ。
 瑞の御魂は物事に移り易いと今に申して神諭を取り違い致しておるものが在るが、なにほど瑞の御魂はうつり易いと申しても神界の経綸については毛筋ほども違はさんから、そんな考へでおると一も取らず二も取らず、御蔭の段になりた折には指を喰はへてアフンと致さなならぬ事になりて来るぞよ。明治二十五年からの変性男子の筆先と大正元年からの女子の申した事や書いた筆先を熟と考えて見よれ、皆その通りに成りて来ておるぞよ。まだこの後で実地が来る事も沢山にあるぞよ。
 日本のは今が大峠に掛かりた所であるから、守護神も人民も充分に腹帯を〆ておりて天地の神々を敬まひ大君を心の底から主、師、親と仰ぎ奉り、愛心を養ふて置かぬと、天地の御先祖へ申し訳の立たぬ事が出来いたすぞよ。
    ○
 鶏津鳥かけ鳴き騒ぎ立ち上がり米の餌をば食い飽きて、東の空に立ち向ふ、吾妻の空は茜刺す日の大神の守りまし常世の暗を照り返し、一度は晴るる葦原の中津御の功績も、エベス大現はれて、大土小土ふり廻はし猛ひ狂ひつ日に月に進み来たるぞ恐ろしき。然れども霊主体従火水の。三つ巴が表はれて、四つ尾の峰の弥高き稜威の御魂の神力に六のこの世を平穏に治むる地成の年よりも、天に登りて稚日女の神の神言の弥尊く、九つ花の咲き匂ふ高天原の神屋敷。十方世界の艮めを刺して塵や埃をサルの年、万代朽ちぬ美はしき、高き誉れをトリ年の、世の根の神は丑艮に光りかがやく目出度さよ。二十二人の生御魂、天地の神の宮殿の幹の柱と鳴戸海、渦巻き来たる津神。の礎千代八千代、動かぬ神代ぞ楽もしき。
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 二つの入の入りかけたこの品物を方々から、我の自由にせむものと、神の敏き目も顧みず、エベス大大盗梁、仏さんまで捻鉢巻の大車輪、九分にイタりて逃げ出せば、西の御寺の和尚までこの場を引くとの権幕に、コリヤ惨酷じゃ堂しようと、エベスと仏が一思案、一時和尚の言前を立ててやろかいまた跡は跡の考え合点か合点々々と額体合ひチント談は済んだなれど葉マキの煙草の一服休み、舞台換はれば大平の、夢を醒ました海若の、その驚ろきや如何ばかり、トントン拍子の悪神も、鯨に鯱の戦いに果敢なき最後を酉の年、猛悪無道の獅子王も身中の小さき虫に仆さるる、昔のたとえも目のあたり、日の出の神のの柱は永遠に、四方の々言向けて、名も高砂の千代の松、松の緑りの色深く神の恵を仰ぐなり。
「神霊界」大正八年五月十五日号
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