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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第5篇 春陽自来よみ(新仮名遣い)しゅんようじらい
文献名3第23章 神暉〔1573〕よみ(新仮名遣い)しんき
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月09日(旧03月24日) 口述場所 筆録者隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版296頁 八幡書店版第11輯 122頁 修補版 校定版324頁 普及版61頁 初版 ページ備考
OBC rm6123
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本文の文字数2567
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本文
  第二二二

    一

 黄昏れて家路を遠く迷ふ時
  行く手を照す厳の大神。

    二

 御恵の稜威の光に暗の夜も
  いと明けくなりにけるかな。

    三

 人足の行く手の暗を具に
  照し玉はば進み行かなむ。

    四

 吾弱き足を守りて山阪を
  いと安らけく渡らせ玉へ。

    五

 定めなき世にさすらひて死の影の
  襲ひ来るを恐れ戦く。

    六

 皇神の恵の光なかりせば
  常世の暗を如何に渡らむ。

    七

 皇神は野にも山にも永遠の
  光を投げて恵み玉ひぬ。

    八

 古ゆ厳の力を隠しつつ
  五六七の御代を待ち玉ひけり。

    九

 永久の世の曙となりぬれば
  身の亡び行く人もありけり。

    一〇

 麻柱の道の友垣寄り集ひ
  笑み栄えつつ神を迎ふる。

  第二二三

    一

 弥広き智慧と力の充ち玉ふ
  神の言葉に仇言はなし。

    二

 いと弱き神の僕も日に月に
  厳の力を受けて栄ゆる。

    三

 塵の世に住む人の子は神事に
  愚なるこそ歎かりけり。

    四

 麻柱の教の光の輝きて
  愚なる世を照して洗ふ

    五

 足曳の山より高き御恵を
  はかり知るべき術もなきかな。

    六

 和田津見の底よりも深き神の智慧を
  暗き吾身の如何で知るべき。

    七

 悩む時喜ぶ時も押並べて
  神の恵を夢な忘れそ。

    八

 御恵の雨に潤ふ人の身は
  飢うる事なく渇く事なし。

    九

 友垣や家族親族は離るとも
  神の恵は永久にはなれず。

    一〇

 人の親の愛と恵は限りあり
  限りなきこそ神の御恵。

  第二二四

    一

 月夜見の神の御手にひかれつつ
  浮世を渡る身こそ嬉しき。

    二

 木枯の吹き荒びたる冬の夜も
  恵の神は倶にまします。

    三

 吾身魂いと懇に導きて
  神の神園に遊ばせ玉ふ。

    四

 行きなやむ嶮しき山も谷底も
  神としあれば安く過ぎまし。

    五

 死のの荒波いかで恐れむや
  御神は吾と倶にありせば。

  第二二五

    一

 夜の守り日の御守りと月と日の
  恵の神は世をば導く。

    二

 荒波の伊猛り狂ふ波の上も
  瑞の御魂の恵たふとし。

    三

 荒波は虎の如くに咆え猛り
  迫り来るともいかで恐れむ。

    四

 神吾と倶にいまさば曲津霊も
  醜の大蛇もさやる事なし。

    五

 春の日の花咲き匂ふ元津国へ
  伴ひ玉へ瑞の大神。

  第二二六

    一

 揺ぎなき神の言葉は麻柱の
  清めの道の基なりけり。

    二

 御言葉に頼る身魂はスクスクと
  常世の暗も安く渡らむ。

    三

 我神は吾身を愛し親しみて
  夜昼もなく守らせ玉ふ。

    四

 御恵の珍の御手こそいや強し
  吾身に添ひて離れまさねば。

    五

 苦しみの深くともためらはず
  進みて行かむ神のまにまに。

    六

 喜びの彼方の岸に渡らひの
  神は吾等と倶にありけり。

    七

 吾身魂研かせ玉ふ御心の
  火は燃えたちぬ彼方此方に。

    八

 瑞御魂貴の守護のある上は
  火も焼くを得じ水も浸さじ。

    九

 霜雪の頭に積る老の身も
  神の恵にあたためられつつ。

    一〇

 変りなき神の恵にある吾は
  いと安らけく栄え行くべし。

  第二二七

    一

 荒野原道にさまよふ吾魂を
  照させたまへ厳の大神。

    二

 瑞の御魂恵の露を下しつつ
  暗きに迷ふ魂を潤す。

    三

 人の身の力となりて夜昼の
  区別もなしに守る我救主。

    四

 いと安く由良の波を越え
  珍の聖地に上らせ玉へ。

    五

 永久に尽きぬ流れは皇神の
  恵の露の溢れしならむ。

  第二二八

    一

 罪深き吾現身も魂も
  神の清めによりて安けし。

    二

 世の中の業を営む折々に
  降らせ玉ふ神の御恵。

    三

 悲しみの雨しきりなる夕にも
  いと安らけし神の懐は。

    四

 親と子と遠く離れて住むとても
  いと安らけし神の教へ子。

    五

 陸奥の深山の奥に住むとても
  神としあれば心安けし。

    六

 仮令身は朽ち果つるとも魂は
  常世の春に安く住むべし。

    七

 瑞御魂情の御手にすがりつき
  安き御国に進む嬉しさ。

  第二二九

    一

 世は亡び身はいつしかに朽つるとも
  何か恐れむ神とありせば。

    二

 許々多久の罪の清めを得しと聞く
  瑞の御魂の御声尊し。

    三

 身体も時も宝も皆神の
  物とし聞けば捧げまつらむ。

    四

 身体は萎みて朽ちて失するとも
  生命の国に甦り行く。

    五

 永久に歓喜溢れ御栄光の
  尽きぬは神の御国なりけり。

    六

 厳御魂あれます神の花園に
  立ち寄る人ぞ珍の御子なり。

  第二三〇

    一

 御恵のもとに集まる人の子は
  いかなる業も安く遂げなむ。

    二

 緑なす牧場に吾を休ましめ
  上らせ給へ夜なき国へ。

    三

 亡び行く吾魂を呼び返し
  光の道に導き玉ふ。

    四

 死して後醜の谷間を行くとても
  いかで恐れむ神とありせば。

    五

 御教の恵あふるる蓆には
  醜の曲霊も集ふ術なし。

    六

 永久の神の御国にある限り
  身の幸の尽くる事なし。

  第二三一

    一

 高天原に永久に  鎮まりゐます大御神
 月日の御魂を降しまし  世人の胸を照さむと
 厳の言霊宣り伝へ  弥永久に人草の
 魂を守りて故郷に  帰らせ給ふ御仕組
 仰ぐも畏し麻柱の  教柱の大御神。

    二

 誠一つの麻柱の  教の道よ永久の
 生命の綱よと仰ぎつつ  厳の御霊や瑞御霊
 宣らせ給へる言霊を  朝な夕なに畏みて
 守る身魂は御光の  輝き亘る故郷に
 安く楽しく帰るべし  仰ぎ喜べ神の徳。

    三

 命の主とあれませる  瑞の御霊の月の神
 神の僕と朝夕に  勇み仕ふる人の身を
 守らせ給ひ災に  歎き悲しむ折々も
 尽きぬ希望を与へまし  身魂を立たしめ給へかし。

    四

 無限絶対無始無終  宇宙の主とあれませる
 大国常立大御神  その分身と現はれし
 厳と瑞との神御霊  弥永久の生命をば
 神の御子なる人草に  与へ給ひし尊さよ
 吾等は神の子神の宮  いかなる災来るとも
 大御心とあきらめて  只一歩も退かず
 御神の為に進むべし  守らせ給へ惟神
 御幸を祈り奉る。
(大正一二・五・九 旧三・二四 北村隆光録)
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