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文献名1霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
文献名2第2篇 桶伏の山よみ(新仮名遣い)おけふせのやま
文献名3第10章 神宮〔1585〕よみ(新仮名遣い)しんぐう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月12日(旧03月27日) 口述場所竜宮館 筆録者隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版109頁 八幡書店版第11輯 173頁 修補版 校定版120頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文
  第三四二

    一

 皇神のいづの宮居は喜びの
  真玉白玉もちて造れる。

    二

 世の人の知らぬ楽しみ輝く栄え
  神の御国は永久に充ちぬる。

    三

 天津神国貴の宮居に集れる
  道の司の面かがやけり。

    四

 道のため生命ささげしあかし人の
  伊寄り集へる天津神国。

    五

 白銀の衣まとひしつはものは
  神の御国の門を守れる。

    六

 天津国のうたげの席に招かれて
  神の御稜威を夜昼うたふ。

    七

 天津国都のまちに立並ぶ
  珍の住家は永久に栄ゆ。

    八

 夜もなく冬なき国にわが魂を
  昇らせ玉へ御心のままに。

  第三四三

    一

 うつし世は破れ乱るる事あるも
  永久に動かぬ神の坐す国。

    二

 言霊の天照国は山海も
  草木も君の御稜威をうたふ。

    三

 大空を包みかくせし村雲も
  聖の君の御水火に晴れつつ。

    四

 八重霞伊行きはばかり散り失せぬ
  我日の御子のいづの伊吹に。

    五

 日の下の御楯となりし軍卒を
  称へたまひぬ日の御子の声。

    六

 鶴巣ぐふ千代田の森に天津日の
  影さしそへて万代をてらす。

    七

 大君の恵みの露にうるほひて
  四方の木草も弥茂るなり。

    八

 平けく心安らけく住む月日
  はや三千年の君の御恵。

  第三四四

    一

 大君の御代知食す神国は
  天津御国の姿なりけり。

    二

 心安く国民こぞり栄え行くも
  天津日の御子知食す世は。

    三

 四方の国浪立ち騒ぐ世の中に
  君の御代こそ静なりけり。

    四

 諸々の醜の嵐の吹き来とも
  神の御国は永久に静けし。

    五

 大君の光をあびて心安く
  世を渡るこそ楽しき国民。

    六

 日の御子の御祖の坐ます天津国は
  百姓の永久の住処ぞ。

  第三四五

    一

 日の御子の天降りましたる日の国は
  天津神国の姿なりけり。

    二

 小雲の水底深く影うつす
  桶伏山は神の御在所。

    三

 天地と共永久に揺ぎなき
  日本は御子の高御座なり。

    四

 神の守る我日の下はもろもろの
  なやみくるしみ知らぬ真秀良場。

    五

 野に山に千歳を祝ふ声すなり
  天津日の御子知らす御国は。

    六

 現し世はかりの浮世と称へつつ
  目に見ぬ国のみ慕ふあはれさ。

  第三四六

    一

 月も日も流れて変る世の中に
  天津日嗣の道はとこしへ。

    二

 皇神の貴の教にヨルダンの
  あなたの岸に渡る信徒。

    三

 現し世も天津御国もおしなべて
  神の恵の花は匂へる。

    四

 身体はよし果つるとも天津国の
  栄えの園に永久に栄えむ。

  第三四七

    一

 清き身魂の歓ぎ住む  神の御国は永久の
 晴れて長閑な春の園  何のなやみも白梅の
 彼方此方に咲き匂ひ  生命の清水は限りなく
 黄金の野辺を潤して  四方の景色もいと清し。

    二

 神の恵にヨルダンの  の流れは波立たず
 いとおだやかに見えぬれど  尚も岸辺に落惑ひ
 渡りかねつつ罪人の  立ちて眺むる憐れさよ
 救はせ玉へ瑞御霊。

    三

 天教山の高嶺より  木花咲耶姫のごと
 天津神国の有様を  楽しく望み眺むれば
 波立ち狂ふ比沼真名井  岸に渡るもいと安き
 神の守りに勇み立ち  進み神国に渡り行かむ
 守らせ玉へ厳御霊。

  第三四八

    一

 ヨルダンのの岸辺に暫し立ちて
  神の御国を仰ぐ楽しさ。

    二

 岩ばしるの流も何かあらむ
  厳の御霊の守りありせば。

    三

 水清く野山は青く花薫り
  乳は流れぬ天津神国。

    四

 美はしき神のあれます元津国は
  野にも山にも結実豊けし。

    五

 打仰ぐ限り広野に永久に
  天津日影は照り輝けり。

    六

 瑞御霊此珍国を諸人に
  祖国と切に教へ給ひぬ。

    七

 美はしき神の御国にまひ上り
  また永久の勤め励まむ。

    八

 ヨルダンの波如何に高くとも
  神の恵に安く渡らむ。

  第三四九

    一

 塵の世を深くおほへる雲間より
  天津光はかがやきにけり。

    二

 日の光打仰ぎつつ人々の
  喜ぶ声は神園に響く。

    三

 わが魂を待てるわが友と会ふ時は
  別れの嘆き永久にあるなし。

    四

 雨と降る涙しのびて大空に
  朝日さすまで祈りてぞ待つ。

    五

 死の暗の仮令わが身を呑むとても
  やがては覚めむ神の光に。

    六

 永久の魂の命を与へむと
  待たせ給ひぬ彼方の岸に。

    七

 わが魂を招かせ給ふ教主の声の
  聞えし時や楽しかるらむ。

  第三五〇

    一

 天津神国の御栄光に  やがては入りて友垣と
 会ふ時こそは村肝の  心の空に暗もなし
 災多き現し世の  醜の戦の雲晴れて
 朝日の豊栄昇ります  珍の宝座を仰ぐなり。

    二

 御稜威輝く皇神の  御許にやがてまひ上り
 朝な夕なに限りなく  受けし恵を思ひ出でて
 いとも楽しき声合せ  謡ひ舞ひつつ瑞御霊
 救ひの御名を称ふべし。

    三

 憂ひなやみも夜も冬も  涙の雨も露知らぬ
 神の御園に住みきりて  世の人々の夢にだも
 知らぬ幸をば蒙らむ  厳の御霊や瑞御霊
 統べ知食す神国は  平安と栄光限りなし。

  第三五一

    一

 暗の夜のとばり漸く開かれて
  天津曙現はれにけり。

    二

 イスラエル清き流れは天津日の
  光に照りて輝きにけり。

    三

 巌なす神の御身より湧き出づる
  生命の水の流れとこしへ。

    四

 静なる海の面は五十鈴
  清き流れの集まりと知れ。

    五

 白妙の清き衣をまとひたる
  神の使の言の葉を聞け。

    六

 神使と共に佇みヨルダンの
  清き流れに魂を浸さむ。
(大正一二・五・一二 旧三・二七 於竜宮館 隆光録)
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