文献名1霊界物語 第24巻 如意宝珠 亥の巻
文献名2第3篇 危機一髪よみ(新仮名遣い)ききいっぱつ
文献名3第9章 神助の船〔739〕よみ(新仮名遣い)しんじょのふね
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグニユージランド(ニュージーランド)
データ凡例
データ最終更新日2021-08-03 19:18:30
あらすじ蜈蚣姫、高姫ら一行の船は、ニュージーランドの手前で暴風に会って吹きまくられるうち、一つの岩島に近づいてきた。見れば、その島には得たいの知れない黒い人影が二つ岩を駆け巡っている。暴風を避けて船はこの岩島につき、一同は神言を奏上した。この声を聞いて二つの黒い人影は船に近寄ってきた。友彦は、真っ黒な人影を見て、てっきりこれは玉の精が凝って玉のありかを知らせているのだと勘違いする。途端に高姫と蜈蚣姫は自分が玉を奪って相手を出し抜こうとの言い合いになる。そうしているうちに、黒い影は一同の前にやってきて、自分たちはチャンキー、モンキーというシロの島の住人で、小糸姫を舟で竜宮の一つ島に送る途中に難船したのだ、と助けを乞うた。蜈蚣姫は小糸姫の消息を二人に聞き質す。二人は難船で小糸姫は死んだものと思って、蜈蚣姫にそう報告する。それを聞いた蜈蚣姫はその場に泣き崩れてしまう。高姫は、蜈蚣姫の愁嘆場にはまったく頓着なく、チャンキー、モンキーを締め上げて玉のありかを白状させようとする。まったく見に覚えのないチャンキー、モンキーは困り果てる。蜈蚣姫は顔を上げると、恋しい娘が死んだとなっては破れかぶれだと、高姫に宣戦布告をする。高姫は憎まれ口を返していたが、貫州まで蜈蚣姫の側についてしまい、蜈蚣姫から死刑宣告を受ける。さすがの高姫もうつむいて涙を流し始めた。蜈蚣姫は高姫の我を折ってやろうと皆と狂言をしたのだ、と高姫を安心させ、初稚姫や玉能姫に感じて自分も改心したのだから、高姫も思い直すようにと諭した。しかし高姫は玉を取り上げられて、初稚姫や玉能姫に隠された怨みをぶちまける。そこへ急に海面が高くなり、一同は岩山のもっとも高いところに避難したが、船は流され、山岳のような波が容赦なく襲ってきた。めいめい息も絶え絶えに宣伝歌を歌って覚悟を決めたが、そこへ玉能姫らの船がやってきて、皆を救い上げた。急な海面上昇は、南洋の島が地すべりで海中に没したために発生した災害であった。高姫は、命を助けてくれた三五教一行に対して、悪口罵詈雑言の限りを尽くし、さらに鼻をねじあげようとする。貫州はついに見かねて高姫を制止し、海に落としこんでしまう。玉治別が高姫を救いあげた。高姫は心配されても憎まれ口を叩き続けている。船中の人々は、まともに高姫の相手をするのをやめてしまった。蜈蚣姫は玉能姫らに感謝の意を表し、娘が死んだと聞いては三五教に改心しようと申し出るが、玉能姫は、小糸姫が確かに竜宮の一つ島で女王となり、黄竜姫となっていることを伝えた。蜈蚣姫は大神様にお礼を言い、天津祝詞と感謝の辞を唱えた。船は折りしも、ニュージーランドの沓島に差し掛かった。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年07月03日(旧閏05月09日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年5月10日
愛善世界社版137頁
八幡書店版第4輯 662頁
修補版
校定版141頁
普及版64頁
初版
ページ備考
OBC rm2409
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