文献名1大本史料集成 2 >第2部 昭和期の運動
文献名2第2章 昭和神聖運動 >第2節 昭和青年誌(抄)よみ(新仮名遣い)
文献名3新しき日本よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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ページ623
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本文
出口王仁三郎
新らしき日本の春を雄雄しくも生れ出でたる昭和青年
超非常時日本の為につくさんと昭和の若人雄叫びをなす
事しあれば御国の為に奮ひ立たむわが統轄の昭和青年
朝未明喇叭の音の聞ゆなり昭和青年訓練場より
東光苑に馬の蹄の音高く非常時日本をおもはしむるも
愛善紙四十二万に達したるも昭和坤生会員の力
人類愛の神旗押立て堂堂と神国の為に働く青年
われも亦昭和青年半時のいとまもあらず活動続くる
千早振る神の経綸の神の国立てんと若き男女が働く
わが母は重病に臥し子の子また危篤と聞けど訪ふひまもなし
君の為御国のために寝食を忘るるわれを世人は悟らず
左傾派のオーソリテイーなる佐野学も悔い改むる御代となりけり
国体の認識なくば日の本は幾代経るとも治まらざるべし
外来の思想にかぶれ皇国の尊貴を知らぬ学生あはれ
国民の思想をもとに帰さんと国体闡明運動をなす
世界的インフレ景気に逆上し常規を逸する経済界の渦
世界中行詰りたる経済の根本救治は神知るにあり
警官のギヤングも現る世となりて人心日に日に荒みゆくなり
国民は長夜の眠りを超越し身心共にしびれをるなり
警鐘を乱打し朝夕叫べども聞く耳もたぬ国民さびし
弥勒三会警鐘朝夕響けども聞く力なきももの国人よ
身心の疲れ忘れて国の為め世のためわれは朝夕いそしむ
(昭和八年六月十九日)
(「昭和」昭和八年八月号)