文献名1霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻
文献名2第3篇 神明照赫よみ(新仮名遣い)しんめいしょうかく
文献名3第18章 エンゼル〔1228〕よみ(新仮名遣い)えんぜる
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2023-03-17 19:20:24
あらすじお寅と魔我彦が論戦する中へお千代がやってきた。お千代は二人の前に駆け上がり、もろ手を組んでウンとひと声三尺ばかり空中に飛び上がり、キチンと二人の前に端座した。お寅も魔我彦も威厳備わり優美なお千代の姿に思わず頭を下げ、両手をついてかしこまった。お千代は自分はユラリ彦命であり、小北山の祭神の善悪正邪についての論戦に結論を与えるために天極紫微宮から降臨したとおごそかに宣旨した。お千代にかかった天使は、小北山にまつった神は八衢にさまよい、または根底の国の醜神であると告げた。そして人は天地の司であるので、けがれた神も救うべきだと述べた。天使はユラリ彦とはロッキー山の曲神であり、魔我彦を救うために自分はその神名を借りたにすぎないと述べ、小北山は罪や汚れを犯した曲の霊を祀っていると明かした。魔我彦も天使の託宣に今までの信仰の過ちを悔い、自分の心の曲の仕業であると述べた。お寅は、自分の心の鬼に罪とがをきせてはならないと諭した。魔我彦はエンゼルの訓戒によって心の闇を晴らし、無限の歓喜を感得することを得た。魔我彦はエンゼルに向かってその神恩を感謝した。魔我彦はこれからは一心に真の神様のために全力を注ぐ考えだと決意を述べた。天使は、神の力は広大無辺だから汝の力を加える余地は少しもない、ただ汝は天の良民として身につける一切のものを完全に照り輝かし、万一余裕があればこれを人に施せと諭した。あくまで自分は人を救いたいと訴える魔我彦に対し、天使は世を救い人を救うは救世主の神業であると説いた。宣伝使は単に、神の有難きこと、尊きことを体得してこれを世人に宣べ伝えるのみであると教示した。エンゼルの訓戒にお寅と魔我彦は歓喜の涙をしゃくりあげてうずくまっていた。あたりに芳香薫じ微妙の音楽が耳に入ると見る間に、エンゼルは元津御座に帰り給うた。お千代は元のあどけない少女に代わってしまった。魔我彦は初めて前非を悔い、神の光に照らされ、松彦の指揮にしたがって小北山の祭神をひとところにあつめて厳粛な修祓式を行った。そして誠の神を鎮祭することを心から承認したのである。松彦を斎主とし、五三公を祓戸主とし、厳粛な遷座式に着手することとなった。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年12月16日(旧10月28日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1924(大正13)年9月25日
愛善世界社版220頁
八幡書店版第8輯 437頁
修補版
校定版231頁
普及版91頁
初版
ページ備考
OBC rm4618
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