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文献名1霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3序歌よみ(新仮名遣い)じょか
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-09-20 15:40:29
あらすじ教主館の奥の間で、写真の準備ができるのを待っている。敷島煙草を二本灰にしたが、まだフラッシュが照らない。霊界物語の口絵を造ろうとしているのだ。神の守りがある限り、この写真が写らないなどということはない。このことを『海洋万里』丑の巻の序歌の代わりに述べておく。はっきり写らぬときは、諸人よ、神の仕組の宣り直しである、よく見直せよ。松村真澄をはじめ三人の筆録者と向かい合いつつ、晴れよ晴れよと気をいらつ五月の十九日に、宵の灯りを待つのももどかしく、口車を止めておくことにする。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月13日(旧閏05月19日) 口述場所竜宮館 筆録者 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年6月5日 愛善世界社版前付 1頁 八幡書店版第5輯 141頁 修補版 校定版前付 1頁 普及版前付 1頁 初版 ページ備考
OBC rm260001
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本文  雲霧四方に吹晴らし  現はれ給ふ日の神の
 御影待ちつつ竹下氏  写真機械を装置して
 手具脛引いて待つて居る  待ち倦みたる瑞月が
 退屈紛れにスパスパと  燻らす敷島二本まで
 灰にしたれど未だ照らぬ  横に寝たまま頬杖を
 つくづくレンズを眺めつつ  待つ間の長き鶴の首
 教主館の奥の間で  痺れを切らし待ち倦む
 時しも思はず斯芸琉氏が  パチンと音をたてシヤツター
 用意の為に今一度  写して見ようと二つ玉
 敷島煙草が又一つ  灰になるまでじらされる
 嗚呼惟神々々  御霊幸はへましまして
 此有様をハツキリと  カメラに収め給へかし
 現幽神の三界の  第十巻の物語
 口絵の種子を造らむと  心配るぞ床しけれ
 朝日は照るとも曇るとも  神の守りのある限り
 写らざらめや此写真  三角形のコンパスを
 眺めやりつつ瑞月が  三ツの御霊の幸を得て
 言葉を写す筆の先  頻りに走らす執筆の
 姿を写す竹下氏  曇りはてたる現世の
 教の鏡と教子が  漏れ落ちもなく書き留める
 『海洋万里』丑の巻  序歌の代りに述べておく
 此世を造りし神直日  心も広き大直日
 只何事も人の世は  直日に見直せ聞直せ
 ハツキリ写らぬ其時は  神の仕組の宣り直し
 よく見直せよ諸人よ  天津御空はモヤモヤと
 まだ霽れやらぬ五月空  晴れ行く時を松村氏
 真澄の空を憧れつ  三人の筆者と向き合ひて
 晴れよ晴れよと気をいらつ  嗚呼惟神々々
 今日は五月の十九日  月の光も宵暗の
 明り待つ間のもどかしく  根気が尽きて口車
 待ぼけ坂に留め置く。
   大正十一年七月十三日 旧閏五月十九日   於竜宮館
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