文献名1霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
文献名2第4篇 波瀾重畳よみ(新仮名遣い)はらんちょうじょう
文献名3第16章 三五玉〔781〕よみ(新仮名遣い)さんごだま
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ三つの御玉の御神業のあらましをここに述べておく。如意宝珠の玉は、天津御神が永遠に現幽神の三界を治めるという天の摂理を現している。また、黄金の玉は、経済学の根本を岩より固く撞き固め、地上世界を円満に融通按配治める金銀無為の政策を実行する神の仕組である。紫の玉は、天下万民ことごとく神の御陵威に悦服する神人和合の基礎を守る神宝なのである。三つの神宝は、豊葦原の瑞穂の国の五つの大陸すべてにあまねく、天国浄土の政治を浸透させ、万民を安息せしめるという神業に必要な宝なのである。これらの神宝が世に現れて光を放つ神の世が実現することは、それほど遠くないであろう。また竜宮の一つ島の諏訪の湖に、玉依姫が守っていた五つの麻邇の神宝、青赤白黄紫の功績について語る。紫は、世界統治の基礎を永遠に固めて天下を安国と治める王者の身魂である。赤は、王者に仕えて民を治める大臣の陵威の活動そのものである。白は、国魂神と現れて、上に仕え民を治める小さき臣の活動の功績である。土に因んだ黄は、神を敬い大君を尊び祀り、耕し、工業に携わり、物流に仕える民の天地自然の功績である。しかし今や心の赤い玉、白い玉、黄色の玉は曇り果ててしまっている。天火水地を按配してこの神玉の活用を円満晴朗・自由自在に照らして守るのは、紫の玉である。紫の麻邇の玉は今、微光を放ちつつある。綾の聖地にその片光を現して、常世の暗を隈なく照らす。その光彩は、厳の御霊と瑞の御霊の経と緯との御玉でもって、世界十字に踏みならし、百千万の神人の救いのために、千万の悩みを忍び出で給う。すると、少しの学識を鼻にかけた鼻高が、『変性女子の瑞御霊の副守がまたもや発動して、訳のわからぬ気焔を吐いている。皆々一同、注意して審神をしなくてはならない。近くに侍る盲信者のように迎合盲従はならないぞ。』などと小理屈を並べて神の経綸を乱そうと企む。副守の悪霊に駆使されて、空前絶後の神業から外れてしまう人もたまにある。信徒たちは互いに気をつけ助け合い、慢心の果てに行き詰まって醜態をさらさないようにと瑞月が気をつける次第である。誠を知らない知恵学者はこの物語を見て軽侮の念を起こす者あり、冷笑悪罵はもとより承知の上、瑞月が神の御言をかしこみて、三五教の真相を、学と知識の評釈で取り違えた過ちを宣り直させて誠の道を知らそうと、口の車の転ぶままに長々と記しおく。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年07月20日(旧閏05月26日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年6月5日
愛善世界社版239頁
八幡書店版第5輯 224頁
修補版
校定版263頁
普及版86頁
初版
ページ備考
OBC rm2616
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本文の文字数2004