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文献名1霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
文献名2第4篇 弥仙の峰よみ(新仮名遣い)みせんのみね
文献名3第20章 神香〔1595〕よみ(新仮名遣い)しんこう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月13日(旧03月28日) 口述場所 筆録者隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版227頁 八幡書店版第11輯 209頁 修補版 校定版248頁 普及版61頁 初版 ページ備考
OBC rm6220
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本文の文字数2021
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本文
  第四四二

    一

 さまよへる罪の人の子求ぎ集ひ
  清き莚に導く宣伝使。

    二

 八束髭わが胸先に垂るるまで
  嘆き玉ひぬ天地の為に。

    三

 ヨルダンの清き流れもわが魂を
  洗ふ由なきまでに曇りぬ。

    四

 穢れたるわが魂も清まりぬ
  神の教にヨルダンの川。

  第四四三

    一

 瑞御霊世の枉神に勝ちけりと
  厳の御霊の珍の御声。

    二

 言霊の珍の軍を整へて
  待ち玉ひたる神軍強し。

    三

 言霊の軍の司勇み立ち
  勝鬨挙ぐる時は来にけり。

    四

 枉神の稜威の根城も震ひけり
  鍛へに鍛へし直日の霊に。

    五

 言霊の軍の前に仇もなく
  進むにつれて勝鬨の声。

    六

 山々の伊保理を分けて百の神
  加はり玉はむ言霊軍に。

    七

 選まれし御民の勇む時は来ぬ
  瑞の御霊の勝鬨の声。

  第四四四

    一

 如何にせむと悩み迷ひし村肝の
  心に聞ゆる御教の声。

    二

 迷ふものよ早く来れと手を延べて
  長閑な顔に招かせ玉ふ。

    三

 村雲は心の空に塞がりて
  見え分ぬまで眼くらめり。

    四

 村肝の心の眼押開き
  救はむとして出でましにけり。

    五

 何人が吾を招くと辿り行けば
  瑞の御霊の立ち玉ふ影。

    六

 近寄りて勇み喜ぶ耳の中に
  入りしは愛の御声なりけり。

    七

 浅間しきわが心根を知り玉ふ
  神の御前の恥しきかな。

    八

 皇神に捨てられむかと煩ひつ
  進みて見れば御声変らず。

    九

 瑞御霊声もやさしく世の中に
  迷ひし聖人を教へ玉へる。

  第四四五

    一

 神代より秘め置かれたる綾の里に
  御教を聞く今日の楽しさ。

    二

 枉神の醜の企も災も
  知らずに過す神の花園。

    三

 玉の井の厳の真清水汲み上げて
  渇きし魂を癒し玉ひぬ。

    四

 類なき世の喜びは御恵の
  神と静かに憩ふ時なる。

    五

 訳もなき願言さへも忍びつつ
  受けさせ玉ふ救ひの御神よ。

    六

 あやまてる世人に教を垂れ玉ひ
  餓ゑし心に力を賜ふ。

    七

 定めなき浮雲の世を後にして
  秘め置かれたる花園に行かむ。

    八

 御恵の清き神姿の玉の井に
  映るも嬉し月の大神。

  第四四六

    一

 わが魂を恵ませ玉ふ瑞御霊
  天津港へみちびき玉へ。

    二

 風荒び波高まりてわが船は
  沈まむとす救はせ玉へ大神。

    三

 頼るべき方だにもなきわが魂を
  恵ませたまへ仁慈の神。

    四

 御恵の珍の翼の下影に
  抱かれし身は楽しかりけり。

    五

 曇りたる世人のために瑞御霊
  救はむとして下りましけり。

    六

 疲れたる魂を慰め玉ひけり
  内と外とを清めすまして。

    七

 玉の緒の命のもととあれませる
  元津御神に会はせ給はれ。

    八

 枯れ果てしわが魂を潤して
  栄光を賜ふ瑞の大神。

  第四四七

    一

 姉妹の天の真名井の御禊より
  現れましし瑞の大神。

    二

 滝津瀬の涙も百の詫言も
  罪を償ふ力だになし。

    三

 只神の恵の露に恵まれて
  重き罪科赦さるるのみ。

    四

 厳御霊瑞の御霊のまさざれば
  われは生くべき力だになし。

    五

 現世も亦霊界も隔てなく
  守らせ玉ふ元津大神。

  第四四八

    一

 災に悩む諸人はや来れ
  救ひの神はここにあれます。

    二

 言霊の御水火に迷ひの夢覚めて
  日は輝きぬ心の空に。

    三

 武士の猛き心も和らぎて
  厳の御前に太祝詞宣る。

    四

 泡沫の水泡と消ゆる名を捨てて
  醜の博士大前に伏せ。

    五

 遣る瀬なき老いさらばひし人さへも
  神の御前に笑み栄ゆなり。

  第四四九

    一

 世の務め果てて神国に帰りなば
  愛の御声をかけさせ玉へ。

    二

 常久に果てしも知らに栄え行く
  神の御園は楽しき住家よ。

    三

 疑の雲もあとなく晴れぬらむ
  厳の御霊の下りましなば。

    四

 東雲の雲に跨り元津都に
  下らせ玉ふ瑞の大神。

  第四五〇

    一

 朝咲きて夕も待たぬ朝顔の
  萎るる花に迷ふ人あり。

    二

 春の雨秋の夕の露時雨
  涙とともに祈る母神。

    三

 垂乳根の恵の胸に抱かれて
  哺育まれたる昔忘るな。

    四

 村肝の心を千々に砕きたる
  報いありしと喜ばせ母を。

    五

 漸くに世に立つ身魂となりぬれば
  母の恵を忘るる凡俗。

    六

 母神の此世に居ます其中に
  御袖に縋れ四方の民草。

  第四五一

    一

 御恵の雨は静に降り来り
  雪霜消えて山は笑ひぬ。

    二

 御言葉に春の花まで頷きて
  旭長閑に匂ひけるかな。

    三

 夕立の早過ぎ行きて勇み立つ
  木草の葉末に月はほほ笑む。

    四

 雨と露に苗潤せば秋の田の
  黄金の垂穂浪打ち寄するも。

    五

 春生かし夏には育て秋稔らせ
  冬休まする洽き恵よ。
(大正一二・五・一三 旧三・二八 隆光録)
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