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文献名1霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
文献名2第5篇 金竜世界よみ(新仮名遣い)きんりゅうせかい
文献名3第21章 神悟〔1596〕よみ(新仮名遣い)しんご
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月13日(旧03月28日) 口述場所教主殿 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版241頁 八幡書店版第11輯 213頁 修補版 校定版263頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文
  第四五二

    一

 暁告ぐる笛の声  十曜の御旗翩翻と
 天津御風に翻り  神の御稜威を現せり
 珍の言霊畏みて  錦の御旗十曜の旗
 先頭に押し立て曲津見の  軍に向つて進む声
 天津空より聞え来る  いざ立て進め御軍よ。

    二

 怪しき諸の疑ひに  取囲まれし十曜の旗
 神の御園に翻る  益良猛夫よいざ進め
 誠の軍の勝鬨を  あげて御国の大神の
 誠の法の判るまで  いざいざ進めいざ進め
 仇の虜となり果てし  神の御子をば逸早く
 救へや救へ諸共に  神は汝と倶にあり。

    三

 仇は漸く色めきて  旗色悪しくなり往きぬ
 わが御軍の勝鬨は  今目の当り近づきぬ
 疲れはてたる兵士よ  瑞の御霊の真清水に
 喉潤はせ仇神の  籠る根城に言霊の
 劔をかざし逸早く  進めよ進めよいざ進め
 神は汝と倶にあり。

  第四五三

    一

 鬨の声松吹く風となりにけり
  十曜の御旗翻る朝。

    二

 言霊の軍の主の勇ましく
  進むを見れば惟神ならめ。

    三

 戦はぬ先に仇をば呑み尽す
  神の軍の勇ましきかな。

    四

 御旗かざし千座を負ひて進み往く
  兵士の歌勇ましく聞ゆ。

    五

 言霊の厳の鋭き鉾先に
  当るべきかは仇の司も。

    六

 神の名にふさはしからむ功を
  樹て貫けよ神軍人よ。

    七

 永久の勝を望みて進めかし
  厳言霊に刃向ふ仇なし。

  第四五四

    一

 慈愛の珍の真清水溢れつつ
  賤の身をさへ霑したまふ。

    二

 御姿を真名井にうつせ瑞御霊
  道の鏡とのぞき見るまで。

    三

 天津国の永久の栄は湧き出づる
  生命の水に現はれにけり。

    四

 御顔を仰ぎまつりて恐れなく
  父よ母よと慕ひまつりぬ。

    五

 皇神の御姿の儘に生れ出でし
  人は神の子神の宮居ぞ。

  第四五五

    一

 隔てなく人をなぐさめ慈しむ
  清き心は神にぞありける。

    二

 身を忘れ力限りに大道に
  仕へまつれよ珍の御子達。

    三

 村肝の心一つに固めつつ
  身も棚しらに仕へまつらむ。

    四

 弥栄に栄え目出度神の園は
  常磐の松ケ枝水に浮べり。

  第四五六

    一

 宣伝使手に手に御旗かざしつつ
  登り行くかも神路の山へ。

    二

 宣伝使の前には炎も消えてゆく
  神の御稜威の身に満ちぬれば。

    三

 太刀剣脆く砕けて跡もなし
  攻めあぐみたる曲の砦は。

    四

 神旗をば翳して進め言霊の
  軍の君よ怯めず臆せず。

    五

 御光に包まれながら花匂ふ
  春野を通ふ言霊軍よ。

  第四五七

    一

 天の河いと安らけく渡会の
  神の御許に進む嬉しさ。

    二

 天降ります日を数へつつ教の友は
  仰ぎまつらむ玉の御門に。

    三

 一度は絶えし縁も故郷に
  いと頼もしく遇はむとぞ思ふ。

    四

 消え往きし星は再び輝きて
  望みし道も明くなりぬる。

    五

 親と子と妹背と友と歓ぎあふ
  目出度国は神の在す国。

    六

 雲は散り霧は跡なく消え果てて
  同じ姿をうつす神国。

  第四五八

    一

 身体はよし奥津城にねむるとも
  魂は醒めなむ元津神国に。

    二

 行く魂を救ひ助けて元津国に
  導きたまふ天津御使。

    三

 一度は死出の山路を渡りつつ
  墓の彼方の神国に入らむ。

    四

 御恵の露奥津城に眠りたる
  人を慕ひて信徒の泣く。

  第四五九

    一

 身体は底津岩根に魂は
  神国の園に永久に納まる。

    二

 人の身は生くるも死るも惟神
  御旨のままに任す外なし。

    三

 兄弟は遺骸を見て悲しめど
  天津使は喜び迎ふる。

    四

 天津日の輝き渡る神園に
  茂る木草の麗しきかな。

    五

 繋がれし浮世の枷は砕かれて
  慈愛の主と住まむ楽しさ。

    六

 死に行きしわが同胞と喜びて
  相見む折を与へませ教主。

  第四六〇

    一

 瑞御霊天降りたまひてエルサレムに
  教の庭を開きたまへる。

    二

 世を審判くために遙々下ります
  教主の心に叶ひたきもの。

    三

 永久の神の御国の民として
  恵ませたまへ瑞の大神。

    四

 日に夜に御稜威称ふる歌の声を
  主は漏れなく聞し召すらむ。

    五

 今日の日も罪汚れなく穏かに
  栄と共に送らせたまへ。

    六

 御心にまかせまつりしわが魂を
  恵ませたまへ弥永久に。

  第四六一

    一

 天津使国津使も諸共に
  恵あふるる御神を称へよ。

    二

 天地に恵溢るる皇神の
  御名の栄えを祈る信徒。

    三

 父と子と清き御霊の大前に
  堅磐常磐の栄えあれかし。

    四

 天が下に住む民草は声を合せ
  厳の栄えを称へまつれよ。

    五

 精霊の厳の力と瑞御霊
  元津御神の恵永久なれ。

    六

 天地の民悉く三柱の
  神の御稜威を称へまつれよ。
(大正一二・五・一三 旧三・二八 於教主殿 明子録)
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