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文献名1王仁文庫
文献名2第9篇 道の大本よみ(新仮名遣い)
文献名3第6章よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2018-11-05 02:07:52
ページ24 目次メモ
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本文 一、皇道大本の教は、真の神の救ひの言葉であるから、この教を信仰するが為に、様々の攻撃や妨害に遭ふことあるとも、腰を抜かし狼狽てはならぬ。少しの事で腰を抜かすやうなことでは、到底神の国の戦士となることは出来ぬ。
二、強き悪魔に打勝つには、忍耐の上にも忍耐が加はらねばならぬ。神の国の戦士たるものは、たとへ百千万の悩み煩ひに会うとも、屈するな。枉津の軍勢に追捲くられては真の神の御前に復命申すことが出来ぬ。
三、如何なる災禍に遭うとも、決して神を忘れな。道を換へな。心を軽んずるな。
四、終りまでよく忍べ。誠の戈を執りてよく戦へ。生命と、栄光と、歓喜の勲章は、汝が胸に輝かん。
五、智識の全きものは、忍耐力をして、よく活ける働きを為さしむる力あるものぞ。
六、如何ほど耐へ忍ぶとも、活ける働きの無き耐へ忍びは、その心を殺し、その身を殺すものぞ。
七、苦労は幸福の種を蒔くものである。されど無益の苦労は、神の御心に背き、終にその身を亡ぼし、家を破るものぞ。
八、その智慧をして、活かし働かしむるものは、信仰である。すなはち天帝より賦与られたる荒霊がよく働くからである。
九、道を毀ち、神を無視し、かつ疑ひ、人の甘き言葉に乗せらるるものは、真の智慧の足らぬものぞ。
一〇、神の道の者よ。汝等の与へられたる幸魂をもつて、彼ら足らはぬものを憐れみ、大胆に熱心に、神に倚りて、明き聡き道に導け。神は汝等に奇なる智慧と力を与へたまはん。直霊の魂汝を守り、の霊汝を助けん、勇み進め。
一一、肉体の悪は疾病である。心の悪は愚昧である。愚昧なるものは疑ひの強きものぞ。真の道を悟り得ずして、道の本を疑ふものぞ。
一二、疑ふことなくして、ただ只管に神の道を求めよ。神は智慧の正しきものに、誠の道を明かに悟らしめたまふを知れ。
一三、道の誠を悟るの力を与へられたる幸ひは、現界幽界ともに尽くること無し。
一四、神を祈りて、幸ひを与へられたるものは、一層心を用ひて、神を畏れ敬ふべし。
一五、神を祈りて幸ひ無く、苦しきことに逢ふときは、益々神を祈れ。神は試練を与へて、後に真の幸ひを授けたまふものぞ。楽しき試みに逢ふことあり、また苦しき試みに逢ふこともあるべし。
一六、真の智慧あるものは、よき試みに会ひては、益々心を固め胆を練りて飽までも神に親しまんとするものぞ。貪欲なるもの、愚なるものは、よき試みに会ひて心を緩め、神を忘れて邪神に走り、悪しき試みに遇ひて、神を譏り、道を破り、その身の亡びを招くものぞ。
一七、よき試みに遭ふも、悪しき試みに遭ふも、決して信仰を動かしてはならぬ。巌の如き固き信仰をもつて、神に親しみ、終りまでも忍び耐へねばならぬ。
一八、晨にこの道に来り、夕には彼の道に赴くものは、正しき神を詐はる曲者である。風のまにまに流れ移りて咲く萍の如き信仰は、災の種を蒔くものぞ。神に対し奉りて不敬の罪を重ぬる痴者なり。
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