文献名1出口王仁三郎全集 第1巻 皇道編
文献名2第6篇 愛善の真意義よみ(新仮名遣い)
文献名3第7章 愛善の歌よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2016-11-20 04:57:29
ページ484
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本文
人類愛善会歌
天津御国にあるものは
神より出でし愛の善
現実界にある愛は
一切万事自然愛
自己愛または世間愛
同じ愛とはいひながら
善悪正邪の区別あり
絶対無限の真愛は
宇宙万有一切を
創造したる主の神を
おきては外に何もなし
わが身を愛しわが郷里
吾住む国土を愛するは
皆それぞれの住民の
責任なれば自己愛も
咎むる訳にはゆかね共
神より見れば愛悪ぞ
現実界の一切は
愛とはいへど偏頗あり
天津御国の真愛は
永遠無窮にへだてなし
われら愛善会員は
総ての障壁とりのぞき
世の大本の主の神の
大御国に神ならひ
愛悪世界を改善し
この地の上に天国の
永遠無窮に滅びざる
まことの愛善樹立せん
ああ惟神々々
愛善主義の吾等には
天津御世の守りあり
いざ起て進め益良夫よ
人類愛善神旗をば
全地の上にひるがへし
真善美愛の天国を
この土の上に樹立せん
神は吾等と共にああり
人は神の子、神の宮
神に習ひてどこまでも
愛善主義を拓くべし
ああ惟神々々
御霊幸ひましませよ
(昭和四、三、三、 人類愛善新聞第七号)
愛善の歌
愛善の心は神に通ふなり神は愛なり善なるが故
唐日本天竺の果も愛善の神旗の風になびかぬもの無し
釈迦孔子も基督孟子の御教も愛善の道説かざるはなし
助け合ひ助けられ合ひて世の中は物思ひも無く煩ひも無し
なまなかに物質愛を注ぐより神国の愛に世人生かさむ
放たれし小鳥も籠に帰るなり主の愛の強きがために
枉神も鬼も大蛇も慕ひきぬ唯愛善の光仰ぎて
安見しし我大君の大神代を愛と善との徳に照らさむ
礼拝をいそしむ人は愛善の道を辿れる神の御子なり
私の心し無くばおのづから愛善の徳そなはるものなり
一枚の愛善新聞売るさへも世人を救ふ神業なりけり
極みなき世人悉救はんと思へば天国の福音を宣れ
敷島の大和心の本体は唯愛善の光なりけり
千早振神の心は愛善の誠を措きて何物もなし
賑はしく楽しき家庭となりにけり愛善新聞読み初めてより
久方の天津御国は愛善の徳に充ちたる楽園なりけり
身も魂も弥常永に栄え行く愛善の国したはしきかな
伊都能売の神の御教は愛善の御国を開く玉の御鍵
隣人をあはれむ心を仁といふ愛は神なり善は徳なり
いすくはし心の苑に咲く花は唯愛善の賜物なりけり
唄ひつつ舞ひつつ諸手を打ち鳴らし喜び合ひぬ愛の舞台に
苦しみも悩みも雲と散り失せぬ唯愛善の神の伊吹きに
数万人に道を説くとも一人を救ひ得ざれば何の甲斐無し
罪けがれ過ちあるも愛善の神は祝詞に祓ひ玉はむ
烏羽玉の闇世を照らす光明は神より出でし愛善の徳
吹きすさぶ世の荒風も愛善の誠の力に凪ぎ渡るなり
昔より輝き渡る愛善の神の心を知るもの無かりき
夢の世と人は云へども愛善の徳にし住めば生ける天地
累代の祖先の霊を天国に救ふは子孫が愛善の徳
牛馬も愛善に住む人の家に飼はるる時は暴れぬものなり
厭離穢土などと思ふな現世は愛善の神守る楽園
景色よき大海原の山河は愛と善とのあらはれなりけり
精神界現実界の別ちなく守らせ給ふ愛善の神
天国は虚空にあらず葦原の中津御国の真秀良場にあり
根の国は地底にあらず偽と悪と醜の集る野の末にあり
平和なる人の家庭は現世のまま天国の姿なりけり
眼に見えぬ神の御国も現世も愛善神の住家なりけり
炎々と燃ゆる心の焔をば容易く消すは愛善の徳
霊国の神苑にいます伊都能売の神の功績は愛善の徳
遠近の区別もしらに救ひ行く愛善の神いまや伊都能売
大本の教の源たづぬれば只愛善の光なりけり
根本的人の御霊を天国に救ひ助くる愛善の道
底ひなき神の恵の真清水を世にうるほすは愛善の道
常立に浦安国と治め行く神の心は愛の善なり
望み事正しかりせば何事もかなはせ給ふ愛善の神
星光もなき常暗の山道も安く進まん神の守りに
百八十の国のことごと愛善の光りに照らす三五の道
世の中に愛善の神なかりせば人は地上に生れざるべし
六道の辻に迷へる罪人を神国に救ふ愛善の教
終りまで必びて神に仕ふるは愛善心の満るが故なり
(昭和四、四、一五 昭和四、五号 神の国)
愛善の道
高山の谷間に妖雲閉ぢこめて勃発したる五・一五事件よ
五・一五事件の起る原因は認識不足の結果なるべし
天地の道明かになる時は天変地妖あとを絶つべし
皇道の本義を知らぬ国民は自ら墓穴を掘りて苦しむ
天照皇大神のみ教は世界平和の大本なりけり
天が下の平和と幸福をもたらすは神の伝へし愛善の道
大君の大詔を守りなばこの地の上に波風立たず
葦原の瑞穂の国を安らけく治むるものは神の大道
日月の光りさやけき地の上も道を知らずば闇世とならん
新しき日本の為に真心を捧げて働く時は来れり
我国は世界無比なる神国ぞ外国人の知らぬよき国
地の上のことこと愛善に治めすくふは皇神の道
惟神生ける誠の神知らず世人の苦しむさま憐れなり
内外の国のけじめをつけずして光りを与ふる愛善の道
地の上のあらゆる国のすみずみに光わたれる愛善の道
国際語エスペラントを活用し皇神の道吾は開けり
神のため大君のため国のため神の結びし昭和青年
昭和青年坤生会と相並びみ国につくす時は今なり
愛善の誠を楯に働かん昭和青年坤生会員
皇神のさづけ給ひし日本魂磨かん為の武道宣揚会
細矛千足の国なる日の本は武道に魂を磨くべきなり
三千年の神の経綸をたすけんと集る更始会員いさまし
われかつて入蒙せしも更始会員の後援ありしためなりしなり
吾望み漸くたちて皇軍の稜威に満洲国は建ちたり
国際聯盟無能無力を地の上にさらけ出したり日本の脱退に
鬼り面被りて日本をおどしたる聯盟竜頭蛇尾に終れり
米国の大統領は又しても世界に何かよびかけて居り
平津は混乱を極め敵兵は掠奪暴行ほしいまゝにす
達摩さんこけそうでこげず起上り大黒柱をつかまへてをり
皇軍のいさをにおそれ支那側は停戦交渉の準備せりとふ
私鉄事件無罪となりて国民はあきれ顔なり新緑の初夏
法律の威力全く地におちし感じするかな私鉄事件に
立派なる役人さまを判決に文句をいふのは間違ならんか
節制なき支那兵は北平天津に同志うちせり牡丹の花散る
(昭和八、五、二〇 昭和八、七号昭和)
大亜細亜文化運動
大亜細亜文化運動に全力を盡すは日本の責任なるべし
親が子を慕ひ子孫が親したふその真情を恋といふなり
今の世は恋と恋愛を同一に扱へるこそ誤りなりけり
愛といふは国家社会を始とし森羅万象を護る道なり
神明ゆ見れば恋無し宇宙間に愛のみ独り光を放てる
吾はただ宇宙万有一切を愛する外に何物もなし
玉の緒の命の限り老さびし身を起しつつ道につくさむ
愛善の道を世界に生かさむと吾は朝夕こころもむなり
愛と善除けば宗教道徳も残らず蝉のぬけがらなりけり
異教徒も人類愛善の提唱に刃向い来る蛮勇はなし
愛善の誠を吾は命とし三千世界に雄飛せむとす
満州愛の前途思へば愛善の道のますます尊きを知る
鍛錬の人は凡ての事業に就き着手する前成否を悟る
良き事も心せざればいつしかに良からぬ結果に成るものと知れ
壮健な人も病魔に勝てぬなり日本精神飽くまで磨けよ
不世出の英雄なれば出身の低きを恐れず愧ぢざるものなり
黙し居て世人を教化する人は真の英雄偉人なりけり
善良の子なれば親は構はずとも必ず世に立ち名を揚るなり
人の前に囁くものはその心事必ず陋劣なるものと知れ
(昭和八、九号 昭和誌)