文献名1霊界物語 第28巻 海洋万里 卯の巻
文献名2後付よみ(新仮名遣い)
文献名3跋 暗闇よみ(新仮名遣い)ばつ くらやみ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ現代社会は力がものをいい、力なきものは道理も立たず、力あるものは無理に押し通す。弱者は自ら犯さざる罪をも謝さねばならぬ。強者は自ら犯した罪も平気で押し通す現状だ。強者は悪をなしても世間をうまく誤魔化して無上の善行とされる、暗闇の世だ。誤解を解くには他の誤りを正すのが第一である。自己の正しい主張を明白に徹底的に、相手方に合点の行くように弁明し釈明すべく努力することが必要であり、袖手傍観的な態度は結局神の国のためには卑怯者また反抗者となる。強者に対して何事も譲歩するのはかえって誤解を大きくする。相手方の無理を是認したも同然となってしまう。他の誤解を解くことにも増して重要なのは、自ら他を誤解しないようにすることである。いわゆる、彼を良く知る、ということが重要である。人間の身体内には天国と地獄が包蔵している。人間は天使と悪魔のあいのこである。現代人は特にこの傾向多く、神示に言う八衢人間、中有人間というのはこれである。現代は悪魔横行の世であることを正しく理解せよ。獅子や虎狼が疲労の結果、休息していても決して猫や羊や兎になるものではない。必ず元気回復して眠りから醒めるときが来る。一難来るごとにその信仰と勇気を強め、快活に愉快に立ち働く誠の神国魂の人は、果たして幾人あるであろうか。三五教の無抵抗主義の真諦を誤解して、極端な無抵抗主義を取るのも考えものである。卑劣、柔弱、無腸漢の卵とならなければ幸いである。世間の評判や新聞の悪評やその他の圧迫を気遣って、正義の大道を歩むことさえ恐れるに至ったら、もはやその人間は駄目である。世間の評判や新聞の批評こそ当てにならぬものはない。評判が良いからといって安心していると背負い投げを食わされる。逆に、一昨年来悪罵され続けた東西の男女があったが、実際に面会してその思想・行為・態度を実見すると、まったく正反対の人物であることがわかった。黒雲に包まれた大空の月も、仇雲の扉を開いてその瑞々しい姿を現すときは、暗黒の地上も直ちに瑞光燦爛たる神姿を見ることができるであろう。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年08月06日(旧06月14日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年8月10日
愛善世界社版285頁
八幡書店版第5輯 457頁
修補版
校定版295頁
普及版115頁
初版
ページ備考校定版と愛世版では28巻末の「跋」は、普及版では「都合により」30巻末に収録されている。
OBC rm289901
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