文献名1霊界物語 第20巻 如意宝珠 未の巻
文献名2第3篇 三国ケ嶽よみ(新仮名遣い)みくにがだけ
文献名3第9章 童子教〔671〕よみ(新仮名遣い)どうじきょう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ木花姫命 カメリヲン(カメレオン)
データ凡例
データ最終更新日2021-04-18 03:33:40
あらすじ宗彦、留公、田吾作に加えて、原彦が供をすることとなり、四人は三国ケ嶽の山麓までやってきた。四人は、山麓を流れる深谷川のほとりでひそびそ話にふけっている。留公は寒気がすると弱音を吐いている。宗彦から、帰ってよいと言われ、田吾作と原彦に、一緒に帰ろうと誘うが、断られる。留公は二人を罵りながら去ってしまう。田吾作は、留公がいつになく臆病な様子だったので、これはきっと、逃げた振りをして我々の先回りをし、鬼の真似でもして驚かそうといういたずらの魂胆でしょう、と流した。三人が川を上っていくと、向こう岸に四五人の男女が、熊の皮を干しているのが見えた。原彦が、三国ケ嶽の鬼婆の岩屋を尋ねるが、皆言葉が話せない。ただ手振りで、川を渡って東へ行け、と指差している。原彦が川を渡って向こう岸へ着くと、山人たちは逃げてしまった。田吾作は宗彦に勧めて、続いて向こう岸へ渡らせるが、渡った後に、実は登り道はこちらにあるのだ、とからかう。そして、熊の皮を全部取って来るようにと二人に言う。仕方なく二人は、熊の皮を取って戻ってきた。三人は羊腸の小道を登っていくと、やや平坦な地点に着いた。すると突然、五六才と思しき三人の童子が現れた。一人は怒り、一人は泣き、一人は笑っている。三人の童子の背後から五色の光明が輝いていた。田吾作はそれに気がつかず、原彦の手から熊の皮をひったくると、三人に着せて回った。三人は無言のまま、皮を脱ぐと下に敷いて座った。宗彦は、三人が神様だと悟り、岩窟の鬼婆を言向け和すのに守護を頼んだ。しかし笑い童子はその依存心を笑い飛ばした。泣き童子は情けない、と泣いている。怒り童子は、難を避けて易きにつく心根を叱った。三人は平伏して、取り違いを陳謝した。しかし三童子の説教は続き、三人が山人の熊の皮を奪ったことを責める。三人は平伏したまま返す言葉もなく、震えていた。半時ばかりして、麗しき音楽が聞こえてきたかと思い、ふと頭を上げると、童子の姿も熊の皮もなくなっていた。さすがの田吾作も、反省の弁を口にする。宗彦は、三童子は我々の本守護神が現れて、戒めをなさったのだ、と説明した。田吾作と原彦はしばしおかしな問答を交わすが、宗彦に促されて山道を登っていった。たちまち、右側の谷間から女の悲鳴が聞こえてくる。田吾作が様子を見に行くことになった。しかし戻ってきた田吾作によって、猿が喧嘩をしていただけだとわかり、三人は先に進むこととした。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年05月14日(旧04月18日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年3月15日
愛善世界社版185頁
八幡書店版第4輯 217頁
修補版
校定版193頁
普及版83頁
初版
ページ備考
OBC rm2009
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