文献名1霊界物語 第38巻 舎身活躍 丑の巻
文献名2第1篇 千万無量よみ(新仮名遣い)せんまんむりょう
文献名3第7章 火事蚊〔1044〕よみ(新仮名遣い)かじか
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日2022-11-02 13:40:25
あらすじこのころの大本初期の神がかりは実に乱雑極まるものであった。その上邪神のたくらみで、審神者もしばしば危険に陥ることがあり、到底筆舌に尽くせる状況ではなかったが、今日の研究者のために書き表しておくものとする。福島寅之助らの邪神の神がかりは激しく、教祖様や喜楽を忌避して奥の間にこもり、別派のごとき様相を呈していた。あまりの狂態に、忍耐強い教祖様もついに箒で福島を掃きだし、叱りつけるほどであった。しかし福島は大音声で教祖様や自分を怒鳴り散らす有様であった。福島の邪神の言を信じきった大勢の信者たちは、福島の後を追って上谷の修行場に行ってしまった。後には大広間に、教祖様と自分と出口澄子が残された。自分は教祖様の命によって上谷に福島たち一行を追いかけて行った。すると、一行は福島について不動山に登って行ったという。後に残っていた黒田清子に狐がついて妄言を吐いていたので、審神するとコンコンと鳴きながら不動山に行ってしまった。自分は不動山に登って一同の様子を陰に隠れて見ていた。神がかりになった四方春蔵や黒田清子が教祖様や自分の悪口を言い、早く改心させねば、と言っている。そして夕暮れの瓦屋の竈の煙を指して、神罰のために綾部の大広間を焼いた、上田はやけどをしながら火消しにかかっている、などと出鱈目を言う。信者たちは、神がかりの福島に赦しを乞うている。そこで喜楽は、藪の中から怒鳴りつけ、福島たちの言動がまったくの偽りであることを説諭した。一同は綾部にいると思っていた自分が突然現れたので驚き混乱し、ほうほうの体で山を下りてきた。喜楽は福島たちの神がかりがまったくの虚言であったことを暴き立てたので、信者たちも目を覚ますであろうと一人綾部に帰ってきた。しかし相変わらず邪神の言に惑わされて、足立氏、四方春蔵氏、中村竹蔵氏の三人を、喜楽追放の全権大使として綾部に送り込んできたのであった。審神者は骨が折れるもので、正神界の神からはたいへんに愛されるが、これに反して邪神界の神からは忌み嫌われ、陰に陽に排斥されるものである。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年10月15日(旧08月25日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1924(大正13)年4月3日
愛善世界社版65頁
八幡書店版第7輯 181頁
修補版
校定版65頁
普及版32頁
初版
ページ備考
OBC rm3807
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