文献名1霊界物語 第33巻 海洋万里 申の巻
文献名2第4篇 理智と愛情よみ(新仮名遣い)りちとあいじょう
文献名3第22章 高宮姫〔937〕よみ(新仮名遣い)たかみやひめ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日2022-09-07 16:17:40
あらすじ高姫は心の底から悔悟の色をあらわし、自ら立って、自分の過去の一切の秘密を歌い始めた。高姫の誠の素性は、コーカス山のウラル彦、ウラル姫の間に生まれた高宮姫であり、厳の御霊の系統ではなかったと明かした。娘のときに三五教の本城であるエルサレムを偵察に行ったとき、眉目すぐれた青年に一目ぼれをし、お供の神司たちを追い散らして、青年の後を付いて行ったという。そして山道を行くうちに二人は恋に落ち、黄金山下に庵を結んで同棲をなした。そのうちに身重となって子供をなした。しかし北照神の信仰調べが始まり、夫は筑紫の国の尊い神人の息子だということがわかってしまった。夫はウラル教主の娘と添うことはできないと言いだし、高姫と子供を置いて逃げてしまったという。高姫は子供を抱えて夫に逃げられどうしようもなく、守り刀と金太郎という名を添えて、四つ辻に捨て子をした。その後メソポタミヤに出てバラモン教を聞いたが、やはり夫の信仰である三五教を守ろうと心に決めたという。しかしフサの国で教えを開く折、変性女子のやり方が気に食わず、ウラル教と三五教の教えを合わせてウラナイ教を自ら立てたのだ、と自らの来歴を明かした。高姫は筑紫の国の建国別は自分の子に間違いないと告白し、わが子を思い、また別れた夫を思って神々に祈りつつ、力なげに歌い恥ずかしさにうつむいてしまった。黒姫は高姫の告白を聞いて、厳の御霊の系統であると信じてきた高姫がウラル教主の娘であったことに驚きながらも、ウラナイ教時代から力いっぱい反抗してきた神素盞嗚大神、国武彦命、言依別命がそのことを知りながら、自分や高姫の魂を磨いて結構な御用に使ってやろうという御心であったことに思い至り、感涙にむせび声を放って泣きはらした。高姫は言依別命を疑って反抗してきたことを悔い、これからは聖地の首脳たちの指図にしたがって働くことを誓い、一同の前で懺悔をなした。秋彦は高姫を慰め場を和めようと、高姫に茶々を入れたが、東助がそれを押しとどめ、自ら今一つの愁嘆場を聞かせようと立ち上がった。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年09月19日(旧07月28日)
口述場所
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年11月10日
愛善世界社版243頁
八幡書店版第6輯 339頁
修補版
校定版255頁
普及版96頁
初版
ページ備考
OBC rm3322
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