文献名1暁の烏
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3(一)二代教主の御役よみ(新仮名遣い)
著者井上留五郎
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ページ96
目次メモ
OBC B116500c051
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本文
二代教主は金勝要の神様の御用でありまして、一方変性男子の御世継であり、大方の役目は変性女子の補佐であります。また三代教主の親近保護者であります。第一に世界人類を和合せしめ、君臣夫婦父子役員信者の間を親和せしめ、かつ世界の人に対し言向け和すべき神業奉仕の聖職であります。
金勝要の神様は大地の御霊であります。左に神示の一節を摘録しておきます。
「……前略……ここに天の御柱の神、国の御柱の神は、伊予の二名の島を生み、真澄姫神をして、これが国魂の神たらしめた。これを愛媛の神ともいう。一名竜宮島ともいい、現今の濠洲大陸である。そうして、我が四国は、その胞衣である。
次に純世姫神をして、筑紫の守り神となさしめ給うた。これを多計依姫という。筑紫の島とは、現代の亜弗利加大陸である。わが九州はこの大陸の胞衣である。
次に言霊姫神をして、蝦夷の島の守り神たらしめ給うた。これは、現代の北米なり。そうして我が北海道は、その大陸の胞衣である。
次に竜世姫神をして、高砂の島を守らしめ給うた。故に又の名を高砂姫神という。高砂の島は南米大陸にして、台湾島はその胞衣である。
次に高照姫神をして、葦原の瑞穂国を守らしめ給うた。これは欧亜の大陸にして、大和の国は、その胞衣である。
かくして五柱の女神は、その地の国魂として永遠に国土を守護さるる事となった。ただしこれは霊界における御守護にして、現界の守護でない事は勿論である。これらの女神は、おのおのその国の神人の霊魂を主宰し、或いは天国へ、或いは地上へ、或いは幽界に到るべき身魂の救済を各自分掌し給う事となったのである。故にその国々島々の身魂は、総てこの五柱の指揮に従い、現、幽、神の三界に出現するのである。
しかしこの五柱の神の一旦幽界に入りて、再び天教山に現れ、国魂神とならせ給うまでの時日は、数万年の長年月を要しているのである。この五柱を総称して、金勝要神という。
天は男系、地は女系と云うは、霊界のこの消息を洩らせしものである。神諭に『大地の金神、金勝要神』とあるは、これの表示である。云々」(霊界物語霊主体従第六巻二七五 金勝要の大神参照)
かく二代様は神様の御用の方から云うても聖師様の女房役であります。従って大正十三年の蒙古入りの如きお留守中には、当然二代様が代わって総てを管掌さるべきは申すまでもないことでありました。