文献名1開祖伝
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名318 お筆先の発端よみ(新仮名遣い)
著者愛善苑宣教部・編
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
ページ
目次メモ
OBC B100600c18
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数658
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
ある時開祖様は神様に向かって、
「こんな大きな声で怒鳴っておりましては、他人が気狂いとしか思わず、自分の肉体も苦痛ですから外の方法で神様の御意志を伝えるようにして頂く訳には参りませんか」
とお訴えになりますと、
「よしそれでは筆を取れ」
という御命令でありました。座敷牢の中に筆のあるはずもなく、もしあったといたしましても目に一丁字のないイロハのイの字も御存知ない開祖様のことですから、字の書けるはずもありませんので、躊躇しておられますと、重ねて、
「お前が書くのじゃない、神が書かすのであるから、疑わずに筆を取れ」
といわれました。そこでその辺りを見回されますと一本の釘がありましたから、その釘をお持ちになりましたところ、不思議なことには開祖様のお手が自然に動いて、座敷牢の柱に何か書けたのです。しかし何が書けたのか開祖様にはわかりませんでした。
これが開祖様のお筆先のはじまりで、後には筆を持って半紙にドシドシお書きになりました、大正七年開祖様ご昇天までに約一万冊(半紙約二十枚綴)のお筆先が出たのであります。
開祖様の御意志でないに拘らず、自然に手が動いて文字を書く……そんな馬鹿なことがあるものかと、知らない人は直ちにこれを否認しますが、開祖様の神がかりの初めに、開祖様の御意志でないことを開祖様の口から叫ばれたのと同じことで、ただその方法が違った迄のことです。開祖様の口を使う代わりに、開祖様の手を使って神の御意志を発表されるだけのことです。
これを心霊研究の方では自動書記現象と云って、その実例は少なくありません。