文献名1王仁文庫
文献名2第9篇 道の大本よみ(新仮名遣い)
文献名3第2章よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2018-11-05 02:06:22
ページ8
目次メモ
OBC B115009c05
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数1645
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
一、神の取次が教の苗を植ゑつける、教信徒は水を滌ぎ、神はこれを育てたまふ。
二、神の為に、世の為に働くものは、世界の洒し物となるの覚悟あるべし。今まで犯し来りし罪穢を、残らず神の前に店出すべし。
三、言葉を巧にして、信者に媚び諛らふ者は、慢神の罪悪なり、かくの如き布教師は、神明に奉仕するにあらずして、我欲といへる悪魔に仕ふる者なり。
四、病み疲れ、痩せ衰ろへ、頼み少なき人を見て、我欲を充さんが為に、飾りたる言葉を用ふる者は邪神悪魔なり。人の面を被りたる悪魔は、かへつて教の道の中に潜み居るものなり。
五、善にさとかれ、悪に愚なれ。
六、真正の教旨は、凡人の眼には、悪しき様に映ずる事あり。滅亡の偽教は、かへつて善良なるが如く映ずるものなり。これ心の眼をもつて見ずして、肉の眼、欲の眼をもつて見るが故なり。
七、人の前に弱き者は、神の前に出て最も強く、人の前に強き者は、神の前に出て最も弱し。
八、人に謙譲るものは、自ら、神よりも、人よりも、尊きものとせらるべし。
九、形の上の宝に富むよりも、真誠の道の智慧に富むものとなるべし。真誠の道に富むものは、亡ぶことなく、衰ふること無し。
一〇、信者たる者は、互に愛をもつて交はり、力を協せ、言葉を同じうして、もつて活ける神に仕へ奉るべし。
一一、日の本の神の教を蔑視て、外国の悪しき教に迷ふことなかれ。
一二、キリストは聖人なり。されどその生れし国は、遂に亡びてあとかたも無し。これ教に欠点あるが故なり。釈迦は聖人なり。されどその生れし印度の国は亡びたり。これ亡びの教なればなり。孔子は聖人なり、されどその生れし国は半亡国なり。
一三、世界の三聖人とも言はるる人物を出したる、国々のかく衰へたるは、全く活ける神の道に背きたるところありしが故なるべし。
一四、三聖人よりも、幾千倍増したる聖賢は、我が皇祖天照大神なり。大神の遺訓は盤石の如く、万古に通じて揺がず、天津日継の目出度きこと、世界に類なし。
一五、万世に伝へて揺るがざる教は、これすなはち大神の教、活ける真正の神より出でたるが故なり。
一六、かくも尊き国に生れ、かくも尊き神教あるにも拘らず、とつ国を慕ひて、横さの道を崇むるは、まことに愚かなることといふべし。
一七、祭祀祈祷の道を明にし、あまねく世の中の罪ある身魂を清むる為に、鎮魂の神術を教へたまふ。
一八、信仰の浅きもの、近欲なるものは、神の奇き働きを求むるものなり。
一九、真の信者は、正しき教を聞きて、真の智慧を与へられんことを望むなり。
二〇、貪欲近欲なるものは、人の巧みなる言葉を信じて、正しき神の言葉を忌むなり。
二一、人の口よりは毒多く出で、神の言葉は薬を出したまふ。智慧浅く、心に曇りあるものは毒を喜びて、生命の種の薬を忌む。
二二、人の言葉は、さきに人を空喜びさせ、後に、まことの悲しみと、苦しみと、根の国を与ふるものなり。
二三、神の言葉は、初めは苦しき如うなれど、後ほど大なる喜びと、楽しみと、高天原の活ける真正の宝と、生命とを与へたまふ。
二四、人の智慧や言葉をもつて、道を開くことなかれ。智慧や口先をもつて、道を開かんとするものは、その身の欲を開き、罪を重ぬるものとなるなり。
二五、すぐれたる言葉をもつて、道の証明を為すなかれ。怪しきわざをもつて、神の道の証明を為すことなかれ。神の言葉を守り、行状を正しうし、よく耐へ忍びて、もつて道の証明をせよ。
二六、神は常に教信徒に向つて乳房をふくませたまふ。そは未だ汝ら肉体の欲に離るるあたはざるが故なり。
二七、天帝の神徳は広く、深く、かつ妙にして、普通人の眼にて認むることあたはずといへども、人となり出でしものは、この神恩に報いまつらずんばあるべからず。
二八、この真誠の道、未だ世に明かならず、ゆゑに動もすれば邪道に陥り、妄りにあだし神を拝して、真の神に仕へ奉ることを知らざるは、いはゆる日月天に懸るといへども、盲人は見ず、雷鳴地を動かすといへども、聾者は聞かずと言へる類にして、最とあじなきことといふべし。