文献名1王仁文庫
文献名2第9篇 道の大本よみ(新仮名遣い)
文献名3第19章よみ(新仮名遣い)
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データ最終更新日2018-11-05 02:13:20
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本文
一、一人の信徒を神国の正道に導きしものは、神より百人を助けたる報いを与へらるべし。取次たるものよ。信仰と善行をもつて、信徒を導き救ふの要とせよ。
二、一人の信徒を失ひたるものは、その罪、百人を害ひたるよりも重し。ゆゑに一人の信者たりとも、神の愛したまふところの神子なれば、疎略に取り扱ふことなかれ。
三、役員取次の名を笠に着て、人を妄りに裁くことなかれ。人を裁くものは、また神よりその如く、己が身を裁きて、罪に定めたまふべし。
四、稲の穂の稔るに従ひて頭を垂るる如く、心の中に神徳の満つる人は自ら謙遜るものなり。空向き傲りたき間は、誠の神徳の備はり居らぬが故なり。
五、取次役員は神の清き使なり。ゆゑに万事の注意周到にして、大に胆力を練り鍛へ、荒魂によりて振ひ進み、和魂によりてよく親しみ、奇魂によりてよく覚悟り、幸魂によりて人を愛すべし。
六、常永に朽ちぬ、萎まぬ、花咲く国ぞ。真に人の安じて進むべき国なり。進むべき国は近きにあり。されど人々は心迷ひて、自ら栄えの国に遠ざかり行くなり。
七、王仁天津神の神言もて、直霊の軍を募り、救ひの道のラツパを吹きたつる後より、枉津が亡びの道の法螺貝を吹き、力限りに襲ひ来る。王仁は四魂の剣抜き翳し、追ひ来る黄泉軍を山の尾ごとに追ひ伏せ、川の瀬ごとに斬り捲くる。
八、教の園は、すべて大神のおはしますところなれば、最も愛すべし。その壁は清く、その柱は太くして、礎固く、暴風雨に遭ひて倒れざるやうに心掛くべし。教の園の為に、常に清き祈祷をなし、心を尽し力を合せて、その礎を益々固く守るべし。これ神の清き御使、また信徒たるものの第一の任務なり。
九、真理の有らん限り、四魂によりて一筋に猛り進めよ。真理は神国の門を開くところの強き鍵なり。
一〇、天津御空に怪しき叢雲起りて、月日は暗く、その光を裏むとも、神の恵みは明かなり。黒雲に隠れし中よりも、蒼生の行手を照して安きに導きたまふを、心一つに仰ぎ敬へ。
一一、現世のあらゆる珍の宝よりも優りて尊きものは、吾が身魂の行手を照らし教ふる神の正道なり。誠の栄の花は神界にあり。不考不死、足り長の神の御国の山に、野に、園に充ち満てり。
一二、日はすでに西の山の端に隠れて暗く、吾が家は遠くして、行手に深き谷あり、河あり、枉津ありて塞らんとするときに当りて、吾れの生命を守り助けて安く導きたまふは、神の御光なり。その御光とは、神の道によりて養はれたる信仰の力なり。
一三、世の中に、人のものは草の片葉をもあらじ。いづれも神の造りたまひしものにして、人は神のつくられしものを借りて生けるなり。人は裸で生れ来りて、また裸で去るものなり。神は人に力ある身魂を与へたまひ、またこれを奪ひたまふ。ゆゑに生くるも神の御心なり。死するも神の御心なり。吾が頭に生ひし髪の毛一筋をも、人の力もてあるひは白くし、あるひは黒くすることあたはざるを思へ。