文献名1故山の夢
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3雲雀よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-30 20:57:00
ページ362
目次メモ
OBC B119300c082
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本文
二十六七歳の頃
春野の空に朝から雲雀 チイチクチイチク啼いてゐる
お前のお宿はどこにある 蚕豆畠か豌豆の畑か
春の香親しい麦の中
○
背戸の畠に菜の花匂ふ 白い胡蝶が飛んで来て
心ゆくまで黄金の色の 花の唇吸うてゐる
ほんに胡蝶は果報もの 今度生れてきたなれば
わしも胡蝶になりませう
○
朝から朝から風が吹く 寒いつめたい吹雪の風が
いよいよこれから冬が来る わたしや貧しい農家の子供
煎餅布団や袷の袖で どうして冬を越えようか