文献名1浪の音
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3新春の宮よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 06:24:00
ページ287
目次メモ
OBC B120900c53
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本文
新らしく明治の三十四年てふ春迎へたり綾の高天に
初春のあけぼの近く起き出でて神のみ前に初祝詞のる
御開祖は朝まだきよりみそぎして神言をはりみ筆とらせり
新年の雪積む朝を産土の水無月神社に妹と詣でし
さつと吹く風に梢はゆすられて水無月神社の庭に雪落つ
水無月の神社の前の白藤は花のごとくに雪つもりたり
わが教祖植ゑ給ひたる白藤は梢に六つの花をかざせり
大前に年を祈れば神知らぬ若人来りてあざ笑ひ居り
大前をしづしづ辞して並松の河畔にすすみ竜神をいのる
河べりの老松風をはらみつつ粉雪散らして朝をうなれり
小雲川うすら濁りて風寒く風に乗り来る粉雪つめたし
小雲川水面照して朝津陽は味方富士より昇り初めたり
味方山のぼる初陽をふしをがみ三十四年の幸を祈りぬ
一本木並松妹と帰りゆけば小万が舌出し腮しやくり居り
腕俥曳の小万も今日は袴つけて水無月神社に詣でたるらし
新年の産土詣で済ませつつ家に帰れば祝詞の声あり
曲の毒舌
遅ればせに吾神前に額づけば竹村眼尻つりて睨めり
艮の大神様をつぎにして宮詣でせしと竹村はいかる
産土の神も大事と吾が言へば小松林とまたもののしる
『竹村』大本へ小松林が出てうせて大神様をばかにしやがる
『竹村』小松林今日から改心いたさずばこの大本においてやらぬぞ
『竹村』三千世界一度に開く神様と産土神とどちらが偉いか
『竹村』艮の金神様を馬鹿にする小松林はやくざ神ぞや
『竹村』えらさうに小松林が頑張りて瑞の魂をくもらしてゐる
『竹村』今日からは瑞の魂はこの方にうつつて大本守護をするぞや
『竹村』四ツ足の小松林を放り出して今年の春から立替をする
『竹村』平蔵さんしつかりなされ悪神をお前が呼んで来たのでないか
悪神をつれて帰りて済まないと四方平蔵あたまかき居り
『竹村』四方さん今日から改心なされませそして悪神おくつて来なさい
『竹村』悪神は園部の内藤半吾さんが両手をうけて待つてゐますよ
『竹村』どうしても小松林が帰らねば会長さんをおくつて来なさい
そんな事私は出来ぬと平蔵が目をつり上げて声高に言ふ
『竹村』悪神を大本に入れた張本人はお前だ責任を感じないのか
『竹村』白梅の花咲く綾部の大本へ茨を咲かしたお前は咎人
『竹村』今日こそは正月元日お目出度い小言は後でゆつくり聞きませう
『竹村』一年のことを決めるは元日だ今日から悪神追ひ出すがよい
とんとんと朝詣でせし勇祐はこのあらそひを聞きて泣き出す
『勇祐』お目出度いこの元日に何を言ふ小言は後からこの勇祐が聞く
平蔵さん勇祐さんもお黙りとけしきばみつつ竹村威猛る
開祖の訓示
御開祖はしづしづこの場にあらはれて微笑みながらいましめ給ふ
『開祖』神様にうけたまはれば会長も小松林も神のお仕組
『開祖』お目出度い今日は元日皆さんも揃うてお餅をいただきなさい