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文献名1出口王仁三郎全集 第5巻 言霊解・其他
文献名2【随筆・其他】よみ(新仮名遣い)
文献名3随筆(一)ノアの洪水と方舟よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例旧仮名遣いを新仮名遣いに改めた。 データ最終更新日2016-12-02 06:53:19
ページ271 目次メモ
OBC B121805c201
本文の文字数2928
本文のヒット件数全 1 件/五六七の神政=1
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本文    ノアの洪水と方舟

[#図 ノアとナオのとの方舟即ち大神の教]
 ノアの言霊はナと反るなり、またナオの言霊はノと反るのである。ノの霊は洪水でアの霊は空である。神は汚れたる世を洗うために、カサタナハマヤラ、キシチニヒミイリ、クスツヌフムユル、ケセテネヘメエレ、コソトノホモヨロの霊の活動力で、四十日四十夜雨を降らし、世を立替えて、ノアの霊反しのナの霊即ち火水(神)の世を立てたのであるが、ノアの霊だけでは方舟にならぬ。ナとオの霊を加えて、ノの霊に反し、正中に皇国のスの霊を常久に鎮座て、ここに初めて完全無欠の方舟が今度造り上がるのである。ナオの霊反しのノの霊は続く言霊ともなり瑞の御魂ともなるのである。即ち万世一系天壌無窮なる瑞穂の神皇国が立ち栄えるのである。
 ノアの洪水は決して太古の事柄ばかりではない、今眼の前にノアの立替えが出てきておるのである。次にナオの立直しが始まる。それまでには神息統合の旧約にあるような事変が突発するのである。アイウエオの五大父音は、天津祝詞に曰う立花の小戸であって、天帝の大活動力であり、ワヰウヱヲの五音は地主の活動力で、いわゆる国常立の神霊である。天地十柱の言霊が現れて世の太初から世界創造の大業を継続されてあるが、今度は天地の大言霊たるアイウエオ(立花の音)とワヰウヱヲ(下津巌根)の大々的活動が始まって、いよいよ神政の成就を完うさるるのである。
 日本神国の言霊の幸うという神民は申すに及ばず、大神の御綱の掛かった大本の役員信徒は、この際大覚醒して、皇道維新の鴻業を翼賛し奉り、一天一地一君の神政建設の神業に努力せねばならぬ一大責任が存することを忘れてはならぬのである。
 ノアの神勅を受けて大なる方舟を造り、世界の大洪水来ることを予言し、万民を救わんとした。しかれどもその時代の人は一人も信じなかったのみならず、愚弄軽侮し、その方舟を見て散々に嘲笑したのである。(方舟とは神の誠の救いの教えの意なり)
 だんだん大洪水の日は近づけども、多くの人民はますます放逸、強情、無頓着、破廉恥漢ばかりで、日増しに罪を重ねるばかりであった。今日の社会はあたかもノアの方舟建造当時と少しも変わらぬのである。不信悪行、利己の濁流は、天地に漲っておるのである。今日はもはや山麓まで浸水しておるなれど、ノアとナオとの方舟(一名目無堅間船)に乗ることを知らぬ盲目や聾者ばかりである。
 天地の元のご先祖なる生神は、至仁至愛に坐ますが故に、世界の人民を一人でも多く救いたいと思し召し、先にはノアの方舟を造りて世人に警告せられ、今またここに大神は下津巌根の地の高天原に出現して、明治二十五年の正月から、変性男子の御魂の宿り給う神政開祖、出口直日主命の手と口をもって前後二十七年間、懇切に世人に向かって日夜警告を与え給うたのである。
 されど今も古も人の心は同じく、邪悪に満ち頑迷にして天来の福音を聞かず、神の救助船を見て散々に嘲笑する者ばかりで、神様も今の世界の人民には改心のさせようがないので、誠に困っておられるのである。どうしても改心が出来ねば、やむを得ず大修秡が執行されるよりほかに道は無いのである。実に今の人民くらい暗愚にして頑固な不正直な、身勝手な者は無いのであるから、吾人は世界の前途を案じて心配するのである。神界から堪忍袋の緒を切らして、いよいよ最後の日が来るにしても、神様はさらに公然と世間の人民に予告はなさらぬ。何故ならば至仁至愛の神は二十七年に亘って、すでにすでに守護神と人民に昼夜を別たず御示諭の手続きを了せられ、変性男子の肉体はもはや上天遊ばして、天から御用をなされておられるからである。変性女子の身魂の宿は今この地の上に現存しておれども、女子は立直しの御用であるから、立替の警告は出来ぬのである。月日も刻限も定っておれども、発表することの出来ぬ天地からの役目である。
 今や世界の各所において、神息統合の再臨を絶叫しておるが、キリストはすでに地の一方に肉体をもって現れており、現に十字架に架かって、天下万民のために無限の辛苦をなめつつあれども、そばにおる人民にも解りてはおらぬのである。いよいよ審判の日が来ても、その瞬間までに新たに神からの通知は無いのである。今の世界は口先ばかりの誠で、肝心の精神は鬼と大蛇と四足に化りきっておるから、満五ヶ年間の大喧嘩を始めて、畜生の性質を遺憾なく暴露したにもかかわらず、神国の守護神までが畜生の助太刀に出て参り、今度はまたその畜生にモ一ツ大きい喧嘩を吹き掛けられて、やむを得ず致さなならぬことになるのである。その喧嘩の終わりが注意すべき時である。神の選良となった人民には、最終の日の来ることは数日前に知らされるなれど、普通人の眼から見れば、日は平日の如き輝き、月は万里の波を照らし、天気清朗にして、蒼空一点の雲影を止めず、士農工商は平素の如くに働き、或いは永久に天下泰平、国土安全、子孫繁栄の夢に酔い、十年計画、百年の大計など企画する際、一天たちまち妖雲を起こし、雷電地震、海嘯到るところに湧起し、親子兄弟の間も救助すること能わずして、悲惨の終末を遂げ、山川草木みな動み、常夜の暗となりし時、木花咲耶姫の神霊現れまして、六合初めて晴明となり、目出度く天の岩戸を開かれ、至仁至愛の五六七の神政が樹立さるるのである。
   ○
 いったん心に決した善なることも、たちまち利害の念に左右されて、折角の良心の輝きを曇らす人がある。これは第一に神を欺き、吾が心を欺くものである。時と場合によっては、少々無害なる嘘は言っても恕すべきだが、吾が良心を欺くくらい不快にして、かつ罪の深いことはないと思う。今の世の中は十中の八九まで自分の心を欺く人が多い。
   ○
 土耳古の君府は欧洲における最大重要なる地点であって、この地を支配すれば欧洲を自由に支配する事が出来る。それで今回の満五ヶ年の戦争も、原因は君府の奪取にあるのだ。しかしいったん戦争も終息して平和の曙光を認めたようだが、いつまた爆発するとも限らない。それよりも我が国民は東洋の君府に注意を怠ってはならぬ。
   ○
 大本は敬神尊皇報国主義をもって天下に現れたのである。しかるに中には敬神の第一義を忘却して、今日は神様ばかり祭って、宗教じみた事をしておる場合でないと唱える人もあるそうだ。日本は神国、神の建てたる国である。神の開きし国である。神の護る国である。表現神としては天津日嗣天皇が君臨遊ばし、皇祖天神及び地祇を崇敬して、祭政一致の政治を遊ばす尊き神国である以上は、皇道大本の信者たるものはその分に応じて、まず第一に神様を丁寧にお祭り申し上げて、誠敬の心を尽くすべきが当然であるにもかかわらず、肝心の上に立つ人からこれを阻止するような態度に出られては、教祖様の二十七年間のご主張はことごとく立ち消えになるのである。
(大正八・七・一五号 神霊界誌)
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