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文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3永遠の生命よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考水鏡所収「生命」とほぼ同じ
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ47 目次メモ
OBC B123900c017
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本文  生命は永久に存続するもので、過去、現在、未来の三世に亘って生きてゐる。吾々生物の生命は、絶対不変、無始無終にして、神の分霊分身である。故に永遠に亘って不老不死である。
 吾人は地上の誰人とも約束なく、ただただ惟神の摂理によって、生まるべき所に生まるべき時を得て生まれたまでだ。それ故に、愛着だとか悲惨だとか苦痛だとか云ふものは、その本来には無いのだ。ただ喜怒哀楽、愛悪欲の情の如きは、肉感的一つの衝動に過ぎぬ。現在はこれだこれだと握ってをることは出来得るが、さうして掴んでゐる間にそれ自体の現在は既に過去に属して了ふ。さう考へてみると吾々の生命は絶対無限であらねばならぬ。春夏秋冬と宇宙の大自然は、規則正しく展開して永遠に変わりが無い。吾々の生命も愛着、悲惨、苦痛、快感と転回して、永遠に変わりはないのだ。
 世の中に現実観ほど悲哀の多いものはない。あの仕事をやってみたい、この望みを達したい、明日が来たら明後日が来たら恋人に逢へる、来春は久しぶりで帰郷して懐かしい慈母に逢へると指折り数へてゐる、子にも会へると云って自分が指を折って待ってをる、引きつけるやうに色々な要求を追って行く。その心の底に一脈の喜びが潜んでゐる。しかしそれを待つ刻一刻にその人の生命は幻滅に近づいて行く。可愛らしかった子は筋肉逞しき壮漢となり、愛らしかった恋人は皺苦茶の姿となり、曲線美は梅干の如く乾からびて行く。小さい現実の欲求を遂げむとする為に、死に行く大なる犠牲を払ひつつ迷路に進んで行くのだ。刻々にその人の生命は死の関門を指して一歩一歩近づきつつあるのである。もしそれ吾人の生命が有限のものであったら、さうした欲求の行程は死の行程であって、これほど大なる不幸と不安は無いのである。
 無限の生命、そこに吾人が絶対不断の生命を見出して、永久に生きる事を悟った時、吾々の眼前に展開されるものは、すべてが試練であり、すべてが教訓であることが覚り得られる。吾々が人間として世に処するその間の出来事を見ても、幾多の曲折があるので面白い。その当時に欲求に満たない、云はば一種の苦痛として痛ましいことであったその試練されたことを、時過ぎてから想ひ出した時に、皆それは追憶となって美しき過去を見ることが出来る楽しさがある。過去の悲惨なりし歴史も、甘かりし恋も、得意も失敗も、幻の如く現実に浮かんで来るごとに一種の愉快さを覚ゆる。そして過去から現在、未来へと、永遠無窮に生命が継続されつつ天国の果てなき国へと進んで行く。これが人生永遠の生命だ。
 自分は今までの体験から考へると、吾々の過去は真に美しかった。貧乏で食ふや食はずの危機に立ったことも、冤罪を被って獄舎に自由を束縛されてゐたことも、世間のあらゆる嘲笑讒侮の的となったことも、過去の歴史の一頁として語るとき、それはみな美しい、そして楽しい。たとへ貧乏生活でも、悲惨の境遇でも、それを永続した時は勝利となって来る。勝利は常に正義である。社会から何ほど嘲罵され、侮辱され、非難されても、それ自体が永続したら、必ず末には正道として認めらるる事になる。
 現代人の大本に対する総ての観念も、今や勝利者として遇するに至ったのは、吾人が永遠の生命を確信して不断の活動を続けて来た活歴史の賜物であるとも云へる。
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