文献名1惟神の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3神の正道よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考「神の国」大正一四年九月八日号所収「道の栞第一巻下(二)」の抜萃・再編と思われる
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
ページ171
目次メモ
OBC B123900c057
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数777
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
いよいよ天からの時節が廻り来て、世界の大戦が近づいた事は、国祖の神示によりても明かなことである。この大戦は、この世始まつてから未だ無いやうな激しい大戦ひであるが、天帝は如何なる国に勝を与へ給ふだらうか、必ずや「誠の強き国」へ最後の勝利を給ふのである。
日本は神国、神ある国であるから、神が日本を必ず勝たせ給はむと云ふものがあるが、日本の強いのは、正義が相手の国よりも優つてゐるからである。だから、いくら神国であっても、悪が勝ってゐるやうなことがあった場合は、公平無私な天帝は、必ず誠の強い国に勝を与へ給ふのである。
即ち国の強弱はその国民の行ひの善悪によるのである。国民の行ひ正しき時は、その風俗美はしく、風俗美はしき時は、一国和合を来す、和合して国民が一致したほど強いものはない。風俗紊れ、国民の心一致せぬ時は幾千万の兵ありとて、直ちに破れ亡ぶるものである。故に兵士や兵器ばかりでは、いざと云ふ場合何の役にも立たぬ。国民の神を篤く信ずる心とその品行の美はしさが国の繁栄を来すのである。神の道を信ぜざる国は遂に亡び、神を信ぜざる家は断滅するのである。
神の畏るべきを知り、誠の心を持つて善を行ふ、一人かくの如く、一家またかくの如く、一国またかくの如くするにおいては、天下泰平にして、穏かなる風、慈みの雨、時を違へず降りそそぎ、喜びの雲、清涼の気、天地四方に充ちて、目出度きことのみ世界に起るのである。
しかして天に二つの日なきが如く、地にも一つの王者でなければ、断じて治まるものではない。わが日の本の現人神は、この世界の司宰に坐まして、地上二十億生民の親であらせられる。これは天帝よりのお定めである。
わが国一度戦端を切る時は、神の正道によって進むべきである。かくすれば如何なる悪魔も恐るる事なし、神は正道を進むものに道づれとなりて守り給ふからである。