文献名1百千鳥
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3洛北洛南よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 18:51:00
ページ436
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本文
一夜の予定二夜となりにつつ急ぎ芹生の里につきたり
菅原の浄瑠璃にある此里は武部源蔵のかくれ処ぞと聞く
この里に秋の短日たそがれて小さき藁屋に一宿を乞ひぬ
此の家の主は山城花背より養子に来りし人なりにけりり
この主久助といひ古里の花背に支部をひらきたりけり
一夜の宿りに因縁結ばれて花背の里に道ひらけたり
鞍馬山
ほのぼのと東しらみに起き出でてテクの継続事業にいそしむ
岩根木根ふみさくみつつ漸くに貴船神社のほとりに進む
こんもりと老樹しげれる官幣中社貴船の宮に御国を祈りぬ
御開祖のかねてのぼりし鞍馬山は右手のかたに聳えたちたり
峻坂をよぢのぼりつつ鞍馬山の僧正ケ谷の宮に詣でし
よごれたる白衣をつけし修業者は所せきまで呪文宣りをり
しばしありて鞍馬の山をかけくだり京都を越えて宇治に向へり
宇治大橋
伏見町南に渡れば豊後橋宇治駅頭の灯は見えにけり
豊後橋わたれば秋の日たそがれて西天低く月はかかれり
山の端の月を力に宇治川の堤テクテクつたいのぼりぬ
やうやくに宇治の大橋橋姫の祠の前に息を休らふ
水清き宇治の大橋東に渡りて南郷方に入りけり
この家は鍛冶屋を職とし元教の同国同郷の人なりにけり
元教は南郷宅を根拠とし宇治方面に布教し居たりき
南郷国松
吾が行けば鍛冶屋の主人出迎へて長途の労を感謝してをり
いろいろと神の大道を語りつつ隣人来りて夜は更けにけり
昔より玉露に名高き宇治町の夜はしんしんと更け渡りゆく
宇治川のせせらぎの音に誘はれて夜の明くるをも知らず眠りし
翌る日は俄かに召集令来り南郷国松出征なしたり
国松氏の出征を駅に送りつつ吾れは丹波をさして帰れり
栗山の家
樫原沓掛大枝の坂を越え王子闇の宮につきけり
妻の姉の栗山琴子の家を訪ひしばし休らひ茶を啜りをり
栗山と語らひ居れば福島や四方文助たづね来にけり
ひどい人私をこれだけ苦しめてよいかと文助畳をたたく
綾部へは御免蒙むるこれからは穴太に帰るとかけ出して見し