文献名1百千鳥
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3明治三十九年一月よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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データ最終更新日2024-10-31 18:51:00
ページ531
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本文
時正に明治三十九年の元朝朝日を宇治に拝みぬ
宇治川の水淙々と響かひて朝の気分は一入清しも
新春の目出度き今日も何故か吾には一つの雲り持ちけり
御牧等の甘き言葉に乗せられて南郷その他の役員ぐらつく
百日のわが尽したる心労も彼等がために破られにけり
御牧陰謀
元朝を休らふ暇なく宇治を立つわれは千万無量のおもひす
わが去りし後に御牧は頑張りて言葉たくみに信者をあやつる
一ケ月経つかたたぬに御牧等の陰謀信者に悟られにけり
元教も御牧の言葉に従ひて中立態度をとり居たりけり
わが去りし後に御牧は元教を追ひ出し一人舞台となれり
信徒は次第次第に散りゆきて御牧一人は臍かみてをり
帰綾の路
一月の元朝宇治を立ち出でて一人とぼとぼ丹波に帰る
たそがれを小山の田井氏方に入り久方ぶりに道を説きけり
小山支部の井上昌三氏その他の信徒つどひて無事を喜ぶ
一と夜さを田井の館に宿泊し翌三日綾部大本に帰る
休養
大本に帰りて見れば古谷等失敗したと鼻で笑へり
古谷『神様がどこへも行くなと仰有るに聞かずに出ると罰は覿面
今日からは改心なされあんた等が布教が出来てたまりますかい』
もう少しおとなしうしてとつくりと修行をなされとほざきゐたりき
王仁『馬鹿言ふな俺はどこまでもお前らの言葉に従ふ者でないぞよ』
二三日休養の後大本をそつとぬけ出し檜山に向ふ
檜山
檜山坂原方を訪ひ行けば主人よろこび歓待を為す
その夜は坂原方に一泊し支部の儒者と共に語らふ
巳之助を伴ひ山坂打ちわたり質美の大西方を訪ひゆく
この家の主は大西次郎兵衛わが姿見て雀躍してをり
神様のお越しと大西次郎兵衛家内も共に宿泊をすすむる
大西の家
をりもあれ質美の村長秀吉氏の父急病と迎へに来る
頼まれて村長大西秀吉の家にいたればうめき声聞ゆ
村長は大西次郎兵衛の弟にて名望高き人なりにけり
大西氏は女房に死なれ後妻を迎ひ入るれど同寝をせず
あんな女俺はいやよと駄々こねて帰れ帰れとしきりに嫌ふ
媒介の兄次郎兵衛は困り果てしばし吾が家に留め置きたり
この女紅井村の富豪の娘なれどもどこかぬけてをり
紅井の親元よりは暴漢をつかはし不縁の理由をなじる
媒介の大西次郎兵衛困りはて如何はせむとわれにはかりぬ
廃妻おみつ
あまりにも気の毒なりと廃妻を上谷甚之丞方に送れり
廃妻のおみつをつれて次郎兵衛氏ほか三人が上谷に行く
甚之丞はわが仲立と聞きてより一も二もなくうべなひにけり
三人は結婚式を相すませおみつ残して帰り来れり
甚之丞おみつの中はむつまじく五人の子供を産みて栄えし
大西家倒産
秀吉氏おみつを追ひ出し水呑の出戻り娘を妻に入れたり
後入りの妻のまさゑは美人なれど贅沢にして会計を知らず
会計を知らぬ女房を持ちしより酒造業者大西家倒る