文献名1大本の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第六章 祭─惟神の大道よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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二八、祭(祈願)
眼に見えぬ己が心霊を眼に見えぬ神にささぐる幽斎の道
見るを得ず聞く声もなき神のまへに祈る心は神なりにけり
善きにつけ悪しきにつけて天地の神にいのるは人の真心
雷電のはげしきときと地震の揺るとき神に祈らぬはなし
天地を祈るこころは人草の道にかなひしまことなるべし
手を拍ちて祈るはよけれ皇神の心汲まずばいさをしもなし
いのるとも心に曲のある時は神の救ひの如何であるべき
世のためと祈る真人ぞすくなけれ底の心はわが身のためのみ
太祝詞ながなが称へ私利をのみ祈るは誠の信徒にあらず
礼なくて黒き心もつ人のいのる言葉にしるしあらめや
むらきもの心きよめて大前に祈るまことを神は受けなむ
心をも身をもまかせて祈りなば神はまことの力たまはむ
大前に朝夕いのる神言にひらけゆくかな心の闇の戸
天地も家もわが身も人の身も清めきよむる神の祝詞
真心をこめし祈言みじかくも恵みの神は聞しめすらむ
今日もまた真幸くあれと大前に心きよめて祈る人の世
惟神霊幸はへませと大神を祈る言葉のすがすがしかも
皇神の御前にまをす言の葉は清く美しく称へまつらな
二九、祭(感謝)
宮柱太しき建てて幣吊をささげまつるを顕斎といふ
神殿に神はまさねど人々の斎かむたびに天降りますかも
あし原の瑞穂の国は天地の神いつかずば治まらぬ国
天津御神国津御神を斎かずば世はいつまでも乱れはてなむ
神々の恩頼にむくいむと御祭りするは御代の国風
天地の神のめぐみに生ひながら神を斎かぬ人の多き世
起臥のその度ごとに思ふかな海より深き神のめぐみを
人の親の愛と恵みはかぎりあり限りなきこそ神のみめぐみ
言の葉に称へつくせぬ皇神の恵みにむくふすべもなきかな
皇神に初穂ささげて御恵みの千重の一重にむくいまつらむ
皇神に捧ぐるものはことごとく神より受けし御賜なり
大前に供へまつらむものもなしただ赤心の清きのみなる
ちはやふる神の祭りを第一につとむる家は永久に栄えむ
朝夕に神のみ前に太祝詞となふる家は安らかなりけり
ゑらゑらにゑらぎ賑はふ人の家は朝夕神の御前にぬかづく
礼拝をいそしむ人は愛善の道をたどれる神の御子なり
目に見えぬ神の御姿朝夕に拝みつかふる吾となりけり
一日の業なしをへて大前に祝詞まをせばこころすがしも
一日の業ををはりしたそがれに御前にいのる心たのしさ
吾もなく現世もなくただ一人神の御前に平伏しをろがむ
三〇、産土神と祖霊
産土の神の御前におのもおのも御栄えいのる神国のたみ
ふるさとの産土神をたふとみて道に仕ふる人のつましさ
寝いるまも人の身にそひ家に添ひ心にそひて守る氏神
氏神は祖先の霊と知らずしてから神いつく人の多かり
遠つ祖の御祭事をうるはしく仕へまつるは御代の国ぶり
祖祖のいづの魂を春秋にいつきつかふる神国の道
とつ国の式あらためて霊幸はふ神の御式に祖霊斎かな
累代の祖先の霊を天国にすくふは子孫が愛善の徳
遠津神代々の祖たち斎かずば人も獣とかはらざるべし
三一、惟神の大道
いろいろと世は紫陽花の七変化かはらぬ道は惟神の道
迫り来る世の荒浪をやすやすと凪ぎて治むる惟神の道
人の子の朝な夕なに守るべき務めは神にしたがふにあり
かむながら神の心にまかすこそ人の誠のつとめなりけり
かむながら誠の道は大衆のこころに通ふ真道なりけり
惟神道のまことの尊さは踏みてののちに悟りこそすれ
惟神まことの道を悟りつつ行ひなさばこの世やすけし
私利私欲一さい捨てて惟神かみの大道にすすむべき時
かむながら道の光を地の上にあまねく照らす時は来にけり