文献名1大本の道
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3第一六章 みろくの世へよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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本文
七八、濁世
教御祖宣らせたまひし地の上の乱るる状のゆゆしきろかも
世は降り横眼ふる間もあら磯の波立ちさわぐ地の上のさま
濁りにごり曇りくもりて天地の神を汚せる世こそゆゆしき
霊界に善神邪霊の争闘ありやがて現世にあらはれ来たらむ
曲津霊の神の滅ぶる世は近み四方の国々いたくさやぎぬ
時いまだ到らざりせば曲神の荒びに任したまひし神がみ
曲神の永久に亡ぶるときは来ぬ御神の光のいやしるければ
三千年の昔と今をくらぶれば人のこころの濁り深かり
自然愛自己愛の花咲き充ちて醜のみのりの繁きあし原
自己愛のままに世人をふみにじり争ひあへるあし原の国
惟神の風になびかぬ醜草の枯れゆく見れば哀れなるかな
しこ草の草の片葉にいたるまで言問ふ世こそ歎てかりけり
一枚の木の葉も造り得ざる身が神を知らずに威張りてゐるなり
国を忘れ神の大道にさからひて根底の国をひらく人かな
時雨するあとより晴るる大空は世の移りゆく証明なるらむ
吹きすさぶ世の荒風も愛善の誠の力に凪ぎわたるなり
邪心と悪徳を捨てて愛善のまことの種子を地の上にまけ
善き事に悪しきことあり曲事に善き事まじる現世の道
世の中は善事曲事まじらひて総てのものはなり出づるなり
七九、やまと心
国魂の神の神徳に人ぐさの心のいろも濃き薄きあり
敏心の日本ごころは皇神の依さしたまひし誠なりけり
このかみと名に負ふ梅は雪霜を忍びて春のさきがけと咲く
白梅のよろづの花に魁けて香るは日本ごころなるらむ
敷島の日本ごころの本体はただ愛善の光なりけり
醜ぐさの実りのしげき世の中は日本魂の種のとぼしき
おしなべて我が日の本の国民は神の国なることを忘れつ
日の本の誠の教を白雲の余所に求むる世こそさびしき
かむながら日本大道は世の人を安きに救ふ真道なりけり
日本魂研きすまして世を救ふ人はまことの神にかなへり
富貴にも操をかへぬ真心ぞ日本婦人のたからなりけり
わが国は徳主法従神のくに理屈ばかりで治まらぬ国
国民の和合一致は愛善の道おこなふにまさるものなし
国民の心の曇り晴れざれば神の守護の如何であるべき
地の上の平和のために日の本は後へはひくなみろくの御代まで
八〇、世のため道のため
道のため御国のために真心をつくすは人のつとめとぞ思ふ
国のため世人のためと言ひながら世の大方は身のためにする
名位寿富心にかけず吾はただ世のため人のために動かむ
己が身をかへりみずして世のために尽くす人こそ国の美宝
とこしへに朽ちぬ宝は世のために尽くす誠にまさるものなし
われわれの活動するは天恩に報じ貧者を救ふためなり
なまなかに物質愛をそそぐより神国の愛に世人生かさむ
かむながら誠の道にひと筋に世につくす人宝なりけり
若がへり若返りつつ何時までも老を忘れて御国に尽くさむ
千早ふる神の心にかなふらむ神国のために尽くすまことは
限りある生命なりせば道のためこの瞬間を惜しまれにけり
神代より栄え果てなき神国を常久にまもらへ大本信徒
八一、若人
あたらしき吾が日の本の運命を開拓するは若人の腕
若人の奮ひ起つべきときは来ぬ若き日本の春は近めり
素盞嗚の神にならひて愛善の尖端をきれ昭和青年
超スピード時代に生れし青年は心配りておくれをとるな
青年の意気は天をも衝くといへど登る足場に心をそそげ
雪霜をしのぎて匂ふ白梅の花にならへよ昭和の青年
山も野も青くもえ立つ春の日の心をもてよ昭和青年
青年の春によき種まかざれば如何であるべき秋の実りは
若きとて心ゆるすな廻りゆく月日の駒のあとへ引かねば
若き日の苦労いとはず道のため世人のために尽くせ青年
若き日に汗と膏をしぼらずば筋骨よわく生命みじかし
身をきたへ魂を練りつつ世に起たむ時に備へよ昭和青年
天地のまことの道をふみしめて神国につくせ昭和青年
愛善の光をあまねく地の上に照らしみちびけ昭和の青年
八二、芸術
芸術を母ととなへて宗教を世界にひらく伊都能売の魂
絵に歌に文に真実をあらはして世を救ひゆく伊都能売の魂
画や歌に筆はしらせて天地の神のいさををわれはひらくも
素盞嗚の神の尊のつくらしし三十一文字は言霊の本よ
素盞嗚の神の始めし敷島の歌は善言美詞のはじめなりけり
しき島の道あきらけく世を照らし教をひらく瑞霊の神
須賀の宮八雲の歌のなかりせば敷島の道さかえざらまし
天地の神をなごむる敷島の歌こそ人の詠むべきものなる
なぐさめに非ず遊びにあらずして神にかなへる敷島の道
和歌の徳言葉のひかりに天地も動きてなびくうまし神国
敷島の大和男子の詠む歌はなべて雄々しきものなるべきを
歌も句もただ読み易く記すこそ風雅の道のこころなりけり
春の花秋のもみぢの妙なるも神のすさびの錦なりけり
うらら日に匂ふ神苑の白梅の香りゆかしき心もたばや
人生を活かすは真の文化なり邪曲文化は人を死せしむ
八三、人類愛善
人生の悲惨苦悩も消えゆかむ人類愛善みちを悟らば
百八十の国のことごと愛善のひかりに照らす三五の道
国々に人類愛の花咲きて山のおくまで明くなり行く
愛善の旗を押し立てゆく道にさやらむ曲はあらじとぞ思ふ
敵といふものはこの世にあらざらむ人類愛の道歩む身は
今さらに何か恐れむかねてより神に捧げしわが身なりせば
人類愛道に一生ささげむと願ふ真ごころ神は汲ませり
妻も子も吾も御神につかへつつ人類愛に燃ゆる秋なり
内外の国人のこらず愛善の道に生かさむ生命の限りは
外国のいや果てまでも進み行かむ人類愛の教かしこみ
地の上の国のことごと愛善の実行力にみちびき行かむ
地の上の国のことごと愛善の光に充つる世は近みかも
地の上の人の心を和めおきてわれ愛善の光明とならむ
吾はただ宇宙万有一さいを愛するほかに何ものもなし
八四、聖地(一)
天地の国の真秀良場畳はる綾部は神の現れませる聖地
てるたへの綾部の里はかしこくも神の本宮国の真秀良場
にしき織る綾部の神戸は神祖国常立の神の御在所
橄欖樹常磐木しげる円山は日の神います第一天国
和妙の綾の高天の鶴山の樹々のさかえに見ゆる神光
輝ける天津御国を眼のあたり綾の高天の庭に見るかな
天国は虚空にあらず葦原の中津御国の真秀良場にあり
天地の大御神たち和妙の綾の高天に神つどひませり
八百よろづ千万の神ことごとく綾の高天に集ふ御代なり
はや来よと綾の高天原に現はれて招かせ給ひぬ生命の神は
八百万神のつどへる大本を何時もきよめよ朝な夕なに
八五、聖地(二)
月に花に雪にかがよふ花明山は月の神ます第一霊国
月の坐す天恩郷の霊国は石と岩とにかためられたり
国魂の千曳の岩を招ぎよせて月の宝座のおごそかなるも
霊国のいしずゑかたくきづきたる月の宝座は霊の真柱
信真の姿をうつす霊国は千曳の岩もて固められたり
霊国の姿そのままうつしたる天思郷のおごそかなるも
国津神もろもろの神天恩の郷に天降りて道宣りつたふ
八百よろづ神の集ひて敷島の道ひらき行く天恩のさと
天恩郷あつまり来たる真人は天地のめぐみ悟りてゆくなり
八百万神の集へる花明山に働く人のさちはひなるかな
八六、祈りと讃美
かりごもの乱れ果てたる地の上に光の神は現れましにけり
国々に御名を変へさせ給ひつつ救ひのために降りますきみ
天地にたぐひもあらぬ救主天津使もこぞりて仕ふ
身も魂も救ひのきみにささげつつ慕ふ心は生命なりけり
聖霊よ吾が身に宿らせ給ひつつ妙なる力わかち給はれ
責めらるる苦しき身にも虐ぐる仇を愛する心たまはれ
もろもろの罪に曇りしたましひを照らさせ給へ伊都の光に
疑ひや恐れの雲を吹き払ひみちびきたまへ神ます国へ
隠れたるみのりの奥を悟るべく誠の智慧をわかたせ給ヘ
生くるともはた死するともただ神を祈る心を授けたまはれ
朝夕にいのる吾が身を幸ひていや永久に守らせたまへ
願ぎごとは数多あれども吾はただ御代の平和を祈るのみなる
春風の薫りて諸の花ひらくのどかな御代となさしめ給へ
天の下四方の国々安かれと日ごとに祈るほかなかりけり
なやむとき疲れしをりも皇神の愛の御声に力得にけり
むら肝の心のなやみ何時しかに夢と消えたり教の光に
御教に眼さむるぞ嬉しけれ甦りゆく吾が身おもへば
皇神の教をかたく守る身は昨日も今日も楽しかりけり
末の世と人は嘆けど道をゆく吾には五六七の神世なりけり
生みの子の八十続きまで大本の神の御国の道につかへむ
八七、みろくの世
みろくの世早や来よかしと祈りつつ岩戸の開く時を待つかな
仁愛神世にあらはれて天地も安くをさまる貴の御代待つ
天地の神のことごと出でまして御代を守らす吉き日待たるる
すゑの世の艮の神と伊都能売の稜威も高し綾部花明山
地の上の高天原に伊都能売の神の光のあまねき御代なり
上下をそろへて遠き神つ代の浦安国にかへれと祈る
ゆかりある魂を高天に招ぎよせて弥勒の御代を神は開かす
国魂の神々高天に神つどひ神議ります五六七の大御代
高天原紫微の宮居を地にうつし天国たつるあななひの道
霊国の月の稜威を地にうつし世人を照らすあななひの道
三千年の天の岩戸も開けはなれ祝詞の声も高く聞ゆる
四方の海波しづかなる足御世は国常立の神のいさをし
御代安く生代足代と治まりて仁愛の雨は四方をうるほす
霊幸はふ神の教の玉つゆに四方の民草うるほふ御代かな
野の山も大海原も地の底も一度にゑらぐ五六七の大御代
野に山に神の恵みは充ちみちてみろくの神代栄えゆくなる