文献名1大本史料集成 2 >第2部 昭和期の運動
文献名2第2章 昭和神聖運動 >第2節 昭和青年誌(抄)よみ(新仮名遣い)
文献名3皇道と大家族精神よみ(新仮名遣い)
著者出口日出麿
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ページ647
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本文
皇道と大家族精神
総裁補 出口日出麿
皇道といふのは『統べる道』だから、皇道精神が即ち大家族精神である、中心の為全体の為に個々が奉仕し犠牲になる所に一切の保持があり、弥栄がある、この最も簡明にして最も肝要ある道理を忘れて、個人主義的傾向が盛んになつて来ては正に獣の世の中以下である。日本以外の国々には、全体があつても中心がわからなんだり、ぐらつき通しであつたりするので、お気の毒である。
西欧にすぐれた文化がありながら、又個人としては立派な人が居り乍ら、段々国が衰へて来るのは、一口に言へば皇道がないからであり、大家族精神の重要性を知らないからである。何があつても、秩序と平和と幸福との、最大要件なる大家族精神が欠けて居ては万事休すさ。
此点に於て、一君万民、神代ながらの大家族、『義は君臣にして情は即ち父子』なる我日本こそ、地上の天国神定の宗主国である、何彼と段々外国から習ひにも来るべき国である。威張るのではない『天に一日地に一君』の大家族で、統一、調和、平安の基礎は、其の中心に帰向し、真釣り合ふところにある、皇道と大家族精神を全世界へ普及拡充するのが、日本人の大使命で、これが世界の立て直しである。
何! 少々のイズム菌や蟹文字が這ひ回つて居たところで、日本の気候風土に適せんから遠からず寂滅である。翻訳そのままの労資闘争にしろ、政党の対立にしろ、皇道の本元『大家族精神輝やく日本』では、あだ花にきまつてゐる。初めから睨み合ひ、初めから揚げ足とり合ひの姿勢では、何一つ真の仕事が出来る筈がないではないか。
宗教争ひも外国人の畑である、時所位人に応じて出来た宗教宗派である、皆人が好きな方へ行つたらよからう、それを争つたり邪魔をしたりする必要はない。
併し日本人なら、日本の皇祖皇宗の道によるべきである。日本人でありながら、日本の道がいやと言ふなら、ロシアなりアメリカなり印度なりへ、それぞれお気に召した方角宗団へ、尻に帆をかけて行けばよい。一切を容れ一切を生かすのが皇道であると共に全体の為に邪魔になるものを言向和はし、追ひ払ひ取除くのも大家族精神の発露である。