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文献名1大本史料集成 3 >第2部 第二次事件関係
文献名2第2章 裁判所資料 >第2節 地裁公判速記録(出口王仁三郎)
文献名3地裁公判速記録(4)
著者
概要
備考
タグ データ凡例長いので12ページに分割した。行頭●記号で始まる小見出しは底本にはない(うろーの狭依彦氏作成)。 データ最終更新日----
OBC B195503c220204
本文の文字数6901
本文のヒット件数全 2 件/豊雲野尊=2
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本文 ●至聖殿の国霊石
午後三時三十六分開廷
裁判長王仁三郎、此処にね……神様、是は一体なんです。
(石塊の紋付を着て冠を被れるを示す)
答 それはね、何か石ですか。私は知りまへぬのですがな。見たことがありまへぬ。
問 至聖殿の奥に入つて居つたのですがね。
 之にはな、曜の紋が付いて居る。出口家の紋が付いて居るよ。
答 石ですか是は……ちよつと触らして下さい。
問 至聖殿の中に入つて居つたのです、之を御祀して居つた訳かね。
答 木は腐る惧がありまするから、石ならば腐らない。
 それは大本の金竜海かどつかに上つた石です。
 それで、国霊にしたのです。結局それで、此の石と寄せて頭にしたらしい。此の石の上つたのを私は聞いて居ります。
問 紋付を着て居るね、是は至聖殿の一番貴重な所に……。
答 是は池の底から出たのです。綾部の池から出たから、丹波の国霊の神として祀つて居つたのです。
問 是は至聖殿の奥にあつたから、是は一番尊い神様ぢやないのか。
答 違ひます。是は至聖殿を守護して居る神です。
問 ミロク大祭も此の前でやつた位だらう、此の神様の前であつたのだらう。
答 それはあつたのですけれども、こんなものを祀つたら悪いのですか。
 私悪いと思ひまへぬがね。
問 いや悪いとか……。
答 此の石が出たと云ふことは知つて居りましても、誰かが祀つて呉れたのです。
問 国霊ですね。
答 さうです。
●天照皇大神と天照大御神
問 此処で一つ訊きますがね、此の天照皇大神と云ふ神様は如何なる神格、及び、神業を為さるヽ神様ですか。
答 それは、我が皇室の御先祖様であつて、宇宙を総統してござる神様で、宇宙の主宰神です。
 詰り天之御中主神が言ふやうに霊です。そして、霊の力が高御産霊と云ふ一つの体で、霊力と体力とを、即ち、信仰と云ふのです。
 高御産霊と神産霊との霊が寄つて、それが御完成して顕現されたのが天照皇大神であります。それが所謂世界の神様であります。
問 能く判りました。
 さうすると、天之御中主命が顕現されたものが天照皇大神と……さう云ふ訳ですな。
答 それはどつかに書いてあると存じます。
問 判りました。
答 我が皇室はそれの御延長ですからそれで世界を統一為さる資格がある上言ふのです、さう言ふことを神道家は言ふのです、我々も教はつて居る──。
問 天照大御神と天照皇大神とは、御神格並に御神業に於て差異ありますか。
答 あります。
問 天照大御神と天照皇大神と……。
答 天照大御神と天照皇大神とは同じ方ではあります。同じ神様でありますが、此の間申しましたやうに、あの天照皇大神様は、譬へて言ひますならば内閣総理大臣、ああ天皇陛下に譬へると恐多いから内閣総理大臣を出しますが、内閣総理大臣公爵伊藤博文と言ふのと、それから公爵伊藤博文と言ふだけ位違ふのです。責任がそれだけ違ふのです。
 同じ方でも……公爵伊藤博文でも国家の為に尽して居りますから、普通の人とは思ひませぬから、国家の為に尽して居る人やと云ふことが判ります。
 詰りそれ位違ふと言ふのです。
 それで、御伊勢様には天子様の御宗廟として祀つて居るから天照皇大神、延喜式の祝詞にもさう書いてある。
 天津神社でも北京神社でも皆天照大御神様が祀つてある。是は新聞で御覧になつたと思ひますが同じ神でちよつと……。
問 此の大本に於ては天照大御神は天界に於ける主宰神と……。
答 其の時に……昔、さうであつたのです。
問 主宰神と説いて居るのぢやないですか。
答 それは古事記にありまして、伊邪那岐尊の御神勅が其の時にさうなつて居つたと云ふ……。
 それで、是は神代史を説く上に於て其の時のことを説いたのでありまして、今日はさうぢやありませぬ。
 今日はさうぢやない。其の時の或る神代史の評論を書いたのです。
 其の時には、天照大御神は高天原、素盞嗚命が大海原。
 併し、素盞嗚命が力がなくて悪神が出てしようがない、泣いてばかり居りました。
 さうして、天照大御神が心配されて、「お前は此処に居る資格がないから、母の居る黄泉の国に行け」と仰しやつた。
問 それはあとから訊きますがね。
 天照大御神は、さうすると、天界のみの主宰神と云ふことは、今はさうぢやないと云ふことか。
答 今はさうぢやないと云ふことです。
 古事記の説明の時はさうだつたのです。
 今日は、現に、天津神社にも行つて居らしやるでせう。奉天に祀つてありまつしやらう。
問 今はさうぢやないと、今は地上も主宰して居ると、斯う言ふのだな。
答 其の時の古事記の神勅の段の説明をした時にはさうやつたのです。けれども、今日はもう変つて居ります。
問 さうすると天照大御神と皇大神とはどう云ふ風に違ふのか。
答 それはなぜ違ふかと云ふと、天皇陛下が直接に御参りになる。宮様が宮司になつて居らはつしやり、皇族様が……御伊勢様はそれだけ資格が上なんです。天照皇大神様はー外の神様は官幣大社でも、中社でも、天照大御神様が祀つてある。御伊勢様だけが皇大神として祀つてある。
 それで、矢張り、伊勢神宮となると違ひます。刑法でも伊勢神宮は……それから外の神社と比べて不敬なことでもあればな、刑法の罪にしても重くなつて居ります。伊勢は別に罪が重うなります。
 それだけ、矢張り尊重されて居る。
 それから、何も斯うなる。熱田の宮もさうなる。御伊勢様と同じ扱ひに今度なつたのです。
問 ああ、あなたの主張は判りましたがね。天照皇大神と云ふのは天之御中主命の極徳の発揮された神であつて、天照大御神様が天界のみの主宰神として、神格、神業に於て大変な差があると云ふことを……。
答 それは前に、一遍評論として、言霊学の見地から説いたのです。伊勢に祀つてあるのと外のとは違ふと云ふ意味で、言霊学で説いた。
 是は言霊学の見地から説いたので、今日それを大本の教義として居るのではありませぬ。
 是は言霊学上から見た所の天照大御神様の皇と云ふ字が入つて居るだけで違ふのです。
 同じ方でも、詰り、公爵伊藤博文に総理大臣と云ふのが入つて居るのと同じなんです。皇と云ふことは、統べると云ふことです。
●霊界物語の四十七巻の天照皇大神と天照大御神
問 此処で霊界物語の四十七巻に斯う云ふことが書いてあるが、
「大国常立尊の御神徳の完全に発揮されたのが天照皇大神と称へ奉るのであります」
答 それも同じことです。
問 一番終ひに、「天照皇大神と天照大御神様とは、其の位置に於て、神格に於て、諸種の神業に於て、大変な差異差等があることを考へねばなりませぬ」と云ふことを書いて居りますが。
答 それはさうです、此の間申した通り──。
問 天照大御神様以上に皇大神様は上に来とるやうに……。
答 さうです、上なんです、それは上なんです。
 それから、大国常立尊はんは、又の御名は天之御中主命と書いてあるのであります、大国常立尊と天之御中主命とは同じものなんです。日本書紀の方には国常立尊、又は天之御中主命と書いて居る。
問 さうすると、王仁三郎は家に御祀りして居る神様はどう云ふ神様と称するのか、言ふのか。
答 それは、天照皇大神様……。
問 天照大御神様ぢやないのか。
答 皇大神です、外にありますのが天照大御神。
問 併しながら皇大神と云ふのは大本に於てのみさう言うて居るのだと主張するのだな。
答 いや、さうぢやありまへぬ大本皇大神が……。
問 名前はどうでも宜いがね。
 それで、御伊勢さんは天照皇大神、大本で称して居るのは大本皇大神。天照皇大神は大本ばかりぢやない、世界全部です、先の答は……。
答 それは、私が一緒くたにしてしまつたのです。
それは御判りになつとると思つて居つたのです。合点して居つたのです。
問 大本皇大神は天照皇大神と繰返して居りますがね。
答 さう御訊きになつたのを、私がそれを誤解したのです。
 天照皇大神様は大本の、みぢやない、日本全国に於て称へて居る。
 大本皇大神が大本信者が称へて居る神様です。
問 それ以外の神様は、大本皇大神と称へてやつて居るのだと斯う云ふのだな。
答 さうです。
●国常立尊退隠及再現、豊雲野尊の退隠及再現
問 其の次は大本に於ては立替立直、ミロク神政成就を必要とする理由。即ち、大本の根本理論として国常立尊の退隠、及び再現、並に、豊雲野尊の退隠再現のことを説いて居るのではありませぬか。
答 それも説いて居りませう。説いて居りましやろ。
問 まつしやろぢや困る。
答 どこにあると訊いて貰ふても判らぬのです。どこの方にあると云ふことを訊かれても、私は覚えて居りまへぬ。
 今日は国常立尊は霊界ですつかり現はれて活動をやつて居るのです。
問 其の次、此の国常立尊の退隠及び再現の理論はだね。
答 はあ。
問 天之巻、火之巻の各所にも断片的に記載してあるが、教祖の筆先と云ふものは……教祖の筆先以外のものであつて纏つて掲載してある所の大正七年の二月神霊界、「太古の神の因縁」霊界物語の……判るでせう、霊界物語の一篇の「国祖御隠退の御因縁」霊界物語四十七篇総則。是等の、今言うたやうなものに、此の国常立尊の退隠再現のことが説かれて居るのですか。
答 それは言つてあると思ひます。
問 こつちの言ふたことが判つたかね。
答 ちよつと頭がぐらぐらして判らぬ。
問 国常立尊の退隠再現の理論です。
答 それは判りました。
問 段々訊きますが、天之巻にも火之巻にも断片的には書いて居りますがね。纏つて書いたものとしては、「霊界の情勢」、それから「国祖御隠退の御因縁」、「盤古大神塩長彦命」、霊界物語の総説、此処の中に書いてあるのですね。
 さうですか。
答 さうと思ひます。
 教祖が書いたのはちよこちよこ断片的に書いてあります。
 私は、此の間申したやうに、どんな文献を見ても判りまへぬ。
 艮の金神、坤の金神、さうして、是は神様のことで……私が修養の結果神様に書して貰うて、此の「太古の神の因縁」とか云ふことを、神様に知らして貰うて書いた。
 是は、直の書いた断片的のことは、私の頭にヒントを得て居つたかも知れぬが、併しあれでも判りまへぬから、神様に御願をして、さうして神様に之を知らして貰ふことになつた。
問 「太古の神の因縁」とか霊界物語……。
答 書物にないのです。外に書物の参考にすべきものがないのです。
問 此の天之巻、火之巻に書いてあるがね。
答 いや太古の因縁とか云ふことが外の文献にはないのです。それでさう云ふことを……。
問 それぢや書いてあることは読まぬでも宜しいか。
答 なんですか今の所は。
問 霊界の情勢とかそんなことは読まぬでも判つて居ると思ひますがね。
答 此の間予審で厭程読んで聴かされましたわ。
問 是は四十七篇の総則、判るだらう。
(書類を示す)
答 はあ。
問 盤古大神。
答 予審ですつかり読んで目の中に入つて居る。
問 自分で書いたものだからか。
答 自分はしやべつただけで読んだことはありませぬ。
 印刷は予審で初めて見た位です。割とは上手に書いてあるな。わしが書いて居るのぢやないから。
 神様の御力で書かれて居るものと思ひましたけれども、割とは細かいことが書いてあると云ふことが判りました。
問 見せて貰はぬでも宜いか。
答 判つて居りますから。暇が要つて敵ひまへぬ。
問 是は私も読んで見たのだが、其の大本の国常立尊の退隠再現の根本理論として説く所の要旨と云ふものは、此の予審終結決定の大本教義(1)と書いてある所になりやせぬかね。
答 大本教義の要旨と云ふのはどう云ふ訳ですか。
問 要旨と云ふのは、書いてある趣旨は之を能く読んで見ると国常立尊の隠退再現の理論と云ふものが此処に書いてあるね。決定の(1)として書いてあることになりはせぬかと云ふのだね。
答 決定の(1)にどう云ふことが書いてあるのですか。どんなことが書いてあるのですか。予審決定は読んで居りませぬ。
問 大分国常立尊の隠退再現のことが書いてあるのです、斯くなりはせぬかと云ふのです。
答 其がどうと仰しやるのですか。
問 (1)と書いてあるでせう、三枚目の中頃──此処に色々なことが書いてありませう。
 同じやうに、之に書いてある所を能く読んで見るとぢやね、此の教義として説いて居る所は、決定(1)のやうなことになりはせぬかと云ふのです。
 まあ、是は準備手続の時に、「霊界のことである、盤古大神即ち瓊々杵尊は否認する。即ち、或は、王仁三郎が日本の統治者になることは否認する。それ以外のことは其の通り」だと……。
答 違ひを言へと仰しやるのですか。
問 違ふことは違ふと言つて貰ひたい。
答 是は神様が言はれたのです。是は善いとか悪いとか言ふ権利はありませぬ。是は神様が書いた説ですから私は是は違ふとか違はぬとか云ふやうなことはないと思ひます。
清瀬弁護人 被告に注意したいのですが、ちよつと出口さん、此の先刻来聴いて居りますとですね、あなたが興奮せられて御答を御急ぎになる結果、裁判長の話が、又余程、それでですな、同じことを繰返すことになるから、能く落着いて、明日もあることですから、裁判長の問のすつかり済んでから御答へ願ひたい。
 それからして、今、あなたが御覧になつたものは神様が書いたことぢやない、予審判事が書いたものですから……。
答 さうですか。
清瀬弁護人 非常に大切なことだから、ちよつと時間を拝借してゆつくり目を通して御答へなさい。
答 さうすると是はなんですか……。
清瀬弁護人 それから「天之御中主命……」より其の次の「伊邪那岐尊の神勅に依り」迄ですね、其処迄ちよつと二枚ばかりありますから……それをあなた一遍も読まぬと仰しやるから、読んですつかり眼を通して……私はあなたの仰しやる所はピントが合はぬやうに思ひますから──それは神様が仰つしやつたことではないのですよ。
高山弁護人 時間がなんですから、此の次にしたら如何ですか。
答 一つ一つ言ふてもなんですから、ミロク菩薩と云ふのは、ミロク菩薩は是は違ひますわ。
 是は宣伝使と云ふやうなもので、ミロクの神様は是は天之御中主命ですけれども……。
問 大分疲れたでせう。今日は是だけにしませうか。
答 どうも頭がくしやくしやとして居る。
問 今日は是だけにしませう。
 宜いか、其の決定は準備手続で一時間も……。
答 さうですか、こんな無茶なことを……私是は初めてだと思ひます。
 大分今朝から喋つて居りましたから、頭が悪うなつて……。
問 では、今日は是だけにしませう。
清瀬弁護人 ちよつと御待ち下さい。
 明日はそれを読んで来てゆつくり御答へ願ひたい。
問 此の前の準備の時は……。
答 読むとムツとして来るので、堪らぬので読まなんだ。
清瀬弁護人 腹が立つた位は抑へてしつかりやらぬといけませぬよ。
問 まあ、今日は是だけにして置きます。
 それから、ちよつと御相談ですが、明日はですね、八時半頃から開きたいと思ひますが如何ですか。
前田弁護人 暑い折柄ですから、午後になつて来ると相当に草臥れるのですな。
 それで、朝八時半頃から開いて戴きたいのです。
裁判長 さうすれば、正八時半とします。駈引はありませぬよ。では、八時半から──今日は是だけにして置きます。
 今の点は能く考へて置いて下さい。
午後四時七分閉廷
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