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。(2023/12/19)
文献名1
神霊界
文献名2
大正7年9月15日号(第70号)
よみ
(新仮名遣い)
文献名3
言霊学より見たる鳥(承前)
よみ
(新仮名遣い)
著者
王仁
概要
備考
タグ
データ凡例
共通凡例B
データ最終更新日
2021-03-24 21:15:24
掲載号
ページ
22
目次メモ
OBC
M192919180915c05
本文のヒット件数
全 0 件
本文の文字数
1083
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本文
言霊学より見たる鳥(承前)
王仁
◎雀
ススメとは、スは鳥の霊なり、メはムレの反にして、群れ鳥といふ名なり。
◎水鶏
クヒナとはクは土のことなり、ヒはハシの反ナは鳴くことにして觜を以て土を鳴らすといふ名なり、故に啼くとは曰はずして叩くといふなり。
◎燕
ツバクラとは、ツは渦巻くこと、ハは土也、クラとは寝座鳥巣のクラと同じく土を以て渦巻きたる巣を造るといふを名としていふなり。
◎鷺
サギとは、本語はシラキなるをシラの反サにてサギといふ、ラはロに通ひてシロキなり、白を名にして鷺といふ。
◎翡翠
カハセミとは川瀬見の義にして此鳥は喬木に居て川瀬を登る魚を取りて喰ふなり、是を名として川瀬見といふ、毛色の美しきに由りて翡翠の文字を借るなり。
◎ウ
ウとは、ウは黒きこと沈むことにて、其色黒くして能く水中に潜るを名となす也。
◎鴬
ウグイスとは、ウクは浮くなり、ヒは火なり、スは鳥なり、即ち浮陽鳥といふことにして、陰中に潜まりたる陽の浮出る事を知る鳥といふ名なり、故に文字の形火火は即ち火なり、ワはワにして○なり陰なり、火○の上に双び現る鳥といふ画なり。此の鳥の鳴く声を聞くにホホホケキヤウと聞ゆ、ホホホとは即ち火火火なり。クは正しきことキ気にしてヤは文なり。ヽヽヽと天地の気現はれて正しく文をなすといふ音にして、能く春の来るを知る鳥なり、故に古今集に
「春きぬと人はいふとも鴬の 鳴かぬ限りはあらじとぞ思ふ」
と読るは此義なり。
◎子規
ホトトギスといふホは火なり、トはトひふと活用き、トキとは疾きことにしてスは鳥なり、此鳥は火の気強く飛ぶこと疾きといふ名なり、故にヲチカヘリ鳴くなど云ふヲチは遠の義にして、遠きに鳴かんとすれば忽ち近きに帰りて鳴ことにて遠近の疾きをいふなり、此鳥をシデノタヲサといふことの本は早苗を植る時に鳴いて即ちシツケの田長の義によるの名なり、シツケのツケの反テにしてシデの田長といふ故に
『名のみたつしでの田長はけさぞなく いほりあまたにうとまれぬれば』
『いくばくの田を作くればかほととぎす しでの田長をあさなあさななく』
とも読みたり、其シデは死出と響くを以て転用して冥途の鳥ともいふ、皆言の活用より設けていふなり。元来冥土に鳥の有るべき義は無し。
(田長とは長百姓のことなり、名主は公を宰るなり、長百姓は耕作を宰るなり、故に田長といふ)
◎鳩
ハトとは、ハトの反ホなり、鳴音ホホホウと聞ゆ、此こゑを名としてハトといふ也。
◎梟
フクロとは、フクロの反ホなり、其こゑホホウホウホウと鳴く、其こゑを名としてフクロといふなり。
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