文献名1神霊界
文献名2大正7年11月15日号(第74号)よみ(新仮名遣い)
文献名3古事記の事どもよみ(新仮名遣い)
著者
概要〇古事記は天津日嗣天皇の学ばせ給うべき天皇学である。即ち天下統治の唯一無二の御経典たり。
〇本居氏の古事記伝の如き、平田氏の古史伝のごときは誤解謬見の最も大なるものである。
〇学者による古事記の評価
高天原は中央アジアにあるとか、中央政府のこととか、アルメニヤなりといい、大和高市郡にありといい、あるいはギリシャにありといい、或いは高千穂なりといい、或いは常陸の国にありなどと称し、又は我皇祖は海外より渡来せしとか、野蛮人種なりとか、殊にはなはだしきは、天武天皇を非難し奉りて、天皇が己の非行を隠蔽せんが為に、殊更偽作し玉へるものなりとさへ称するものあり。これらの学者は不敬不忠の最たるものである。
〇覇道
古来、王道覇道と称して、近来は帝国主義、社会主義、民主主義、自由主義、個人主義、共産主義、世界主義などと称するものありて、古来の賢哲英雄思想家等が各々理想とせる国家経綸の形式を採用実行し居れるが、国家経綸の最要義たる真の治国安民の実を挙げえたもの、一として之れ無きは、古今の史乗に之を証するところ也。
これ、其経綸に(1)人生の本義の不明 (2)天地間組織経綸の不明 があるからである。
この二大根本義の真義を究むる能はざるが故に、今日各国に見る通りの武装的平和の似非非文明を現象し来るなり。
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