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文献名1伊都能売神諭
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3(年月日不明)よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考年月日は不明だが、文章の内容から、大正7年12月2日の筆が一番最初で、この筆はそれ以降に出たものだと思われる。
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-10-26 02:29:47
年月日0(大正0)年0月0日(旧0月0日) 神霊界掲載号大正7年12月22日号(第76号)【大本教祖号】 12頁 神霊界八幡書店復刻版第3巻 408頁 八幡書店版伊都能売神諭15頁
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本文  艮の金神国常立尊が、天の御三体の大神様の御命令を戴きて、三千世界を立直し致すに就ては、ミロクの大神様の御加護を戴かねば物事成就いたさんから、因縁のある身魂変性女子を表はして、大正五年辰の年旧三月三日に、大和国畝火の山を踏〆さして、世界立直しの守護が致してあるぞよ。畝火の山は出口に因縁の深き神山であるから、昔から土米が竜神の守護で生出して在りたなれど、神界の都合に依りて変性女子に守護を命して、肝川の深山八大竜神に土米の御用を仰せ付けたので在るぞよ。沢山の土米が出来ると申して一粒でも粗末に致されぬぞよ。大本の許し無きことには、一粒でも勝手に拾ふ事は成らんから、我を張りて拾ふなら拾ふて見やれ、神界の仕組の土米であるから、是からは厳しき戒めを致すぞよ。昔から元伊勢、丹後の比沼真奈為の宮に生出してありたなれど、明治四十五年の三月八日に出口直が、伊勢の内宮、外宮、加良洲の宮へ御神霊を御迎い致してから、丹後には今迄のやうには生出ぬやうに成りたぞよ。チツト斗り種は遺してあれど、土米の神力はモウ無くなりて居るぞよ。是も深い神界の仕組であるから、人間界では解る事で無いぞよ。

 大正五年の旧五月五日には、変性女子の身魂に、昔から永らく世に隠れて守護を致して居りた、坤の金神の住居を致した播州の神島が開かしてあるが、人民からは左程にも無い御用の如うにあれども、神界では大変な神業でありたぞよ。朝日の直刺す夕日の日照す高砂沖の一島一つ松、松の根本に三千世界の宝いけおくと、昔から言伝へさして在りたが、今度は瑞の御魂の肉体を使ふて、三千世界の宝を掘上げさしたぞよ。その宝と申すのは、斯世を水晶の松の代、神世として治め遊ばすミロクの大神様の事で在りたぞよ。その年の九月九日に艮の金神国常立尊が、変性男子の身魂出口直に懸りて、二代三代を引連れ艮めを刺して参りたのも、深い経綸のある事ぞよ。斯の因縁もモウ少し致したら分けて見せるぞよ。大正五年辰の年五月午の月の八日に、変性女子が全部と現はれて、女神の姿になりて、大本へ参りた折、出口直は変性男子国常立尊と表はれ、海潮は変性女子豊雲野尊と現はれて、昔の神代から沓島と神島へ別れて落ちて居りた夫婦の神が、竜宮館の高天原で再会の祝に盃がさして在らうがな。其日から変性女子の身魂には、坤の金神と豊雲野尊が守護致したから、段々と緯の御用が表はれて、ボツボツと神界の経綸が出来かけて来たので在るぞよ。此の大本は明治二十五年から申してある如うに、男子と女子の経緯が揃はねば何事も成就いたさぬのであるぞよ。坤の金神の身魂には、変性男子と女子との御用を勤めて貰はな成らんから、是からは今迄とは海潮は忙がしうなりて、苦労が段々殖へて来るから今迄の身魂では能う忍耐んから七十五日の神から修行をさしたのであるぞよ。この先きは変性女子の教祖と致して、男子の直系の二代三代の後見を致さすのであるから、坤の金神の女子は一代の役であるから、此の次第を取違ひ無きやうに気を付けておくぞよ。今が艮めの肝腎要めの大事の場合であるぞよ。艮の金神は誰にも憑ると云ふ事は出来ぬなれど、天から守護いたして海潮に筆先をかかして置くぞよ。同じ筆先の書き様であるから、今までの男子の筆先も矢張り変性女子が書いて、男子の筆先にいたして、居りたじやろと、疑ふ人民が沢山に出来るなれど、夫んな事に気を掛けて居りたら、物事が成就いたさんから、ドシドシと女子に筆先を書して、三千世界を開くぞよ。出口直の八人の御児と、今までの筆先に出して在るのは、八柱の金神大将軍の事でありたぞよ。この八人の御児が今度は二度目の天之岩戸開きの御用に手柄いたさして、末代名を残さして、結構な神に祀りて貰ふのであるぞよ。八人の御子の働きは是からボツボツと現はれて来るぞよ。人民の思ひとは大変な違いであるぞよ。此の世の立替には、艮の金神が九万九億の眷属を使ふて、天地を一度に開く梅の花の経綸が昔の神代から致してありての事であるぞよ。世に出て居れる神様にも、守護神にも、人民にも、見当の取れん仕組がいたしてあるから、今の今まで判りは致さんぞよ。人より早う手柄を致さうと思ふて、焦慮りて縮尻る守護神人民が是からは出来て来るから、大本の役員は余程しつかり筆先を腹へ入れておかんと、経綸の邪魔になりて立直しが遅くなるから、念に念を押して気を付けて置くぞよ。大本の経綸で神の宮を建てるのは、沓島と神島と嵯峨の奥と三ケ所より外には成らんぞよ。肝川は八大竜神の守護があるから、大本の分社と致してあるので在るから、肝川には奇しびな神業が見せてあろうがな。世の立直しが済みたら、国々所々に大本の御宮を立て、夫れ夫れの守護神を鎮めて御用を致さすから、それ迄には御宮形も建てられんぞよ。広間も大本の経綸が成就いたして、天下泰平に世が治まる迄は、新たらしう建てる事は出来ぬぞよ。今迄に鏡が出して在ろうがな。京都で新に広間を立て神から潰され、伏見に建てまたその通り、肝川に建てても役に立つまいがな。大本の根本の極まらぬ中に、守護神人民が勝手に致した事は、九分九厘で覆りて了ふぞよと、何時も筆先で気が付けてありたなれど、神の申す事を背いて致した事は、何遍でも跡戻り斗り致すぞよ。大本を次に致して、園部で広間を建ようと致して、材木を寄せてサア是から建前と言ふやうに成りた所で、俄の大雨で材木が影も形も無いやうに流れた事があらうがな。皆神界から善悪の鏡が出して、大本の中に実地が見せてあるぞよ。明治廿五年から、幹退けて末続くとは思ふなよ、幹ありての枝もあれば末もあるぞよ。幹退きたら末は枯れるぞよと申して、出口直の手で毎度気が付けてあるぞよ。
 明治二十五年から申した事は、何時になりても毛筋の横巾も違はん事ばかりであるぞよ。
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