文献名1伊都能売神諭
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3大正7年12月26日よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考神示の中には旧11/24と出てくるが実際には旧11/23(日没後か?)
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データ凡例
データ最終更新日2017-08-22 15:44:29
年月日1918(大正7)年12月26日(旧11月23日)
神霊界掲載号大正8年1月1日号(第77号) 16頁
神霊界八幡書店復刻版第4巻 26頁
八幡書店版伊都能売神諭41頁
OBC is06
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本文
坤の金神豊国主之命が変性女子の手を借りて世の立替立直の神言を書きおくが今度の二度目の天之岩戸開きは神界でも大事業で有るぞよ。何事も神界斗りでは地上の立直しは出来ぬから、阿直王仁の身魂を斯世へ現はして三千世界を修理かえて新つの松の五六七の神政に致すに就ては、大出口直は若姫君の命の御魂と一つに成りて、上天致して、天の大方を修め、亦た地へも下りて此の地の上の立替に掛るなり、変性女子は地の高天原に鎭まりて出口王仁の肉体を使ふて地の世界の立直しに掛らすぞよ。それに就ては女子の身魂に七歳の時から坤之金神が引添ふて世界の塩踏がさして在るぞよ。十壹歳の七月十二日に始めて帰神に致して天眼通、天言通を授けて、十三歳の七月十二日から言霊の応用を教へて神が色々の不思議を為して見せたなれど、丹波の穴太と云ふやうな草深い田舎の事で在るから、誰も身の上を分けて呉れるものは無く、只だ村の人民は不思議な少年じやと噂さをいたす斗りで、女子の両親も神界の事を申すと大変に立腹いたして家には置かぬと申して、幾度も放り出した事が在るぞよ。仏法の隆盛な土地で有るから、親族株内近所の人々が大変に心配いたして、夫れほど神様狂ひに成りて了ふては先祖の後が継げぬ。我村には神道は一戸も無いのに、村に反対の神道に凝るなら此の村には居りては貰えんからと申して四方八方から攻め立てられ、止むを得ず小学校の助教師を勤めさされたのは、女子が十四歳の時で在りたぞよ。十四歳の時、小学校の教員室で一生懸命に神道の話を致して居りたら、上級の教員山本と申す亀岡生れの僧侶の教員と大きな衝突が出来て、其れが為に小学校を退く事に成り、十五歳の秋から隣家の奉公人と成り下り、一ケ年余り無事に勤めた折、村人百三十五戸と女子の父、上田吉松と公事が突発いたして九死一生の父の難義を救ふために奉公を辞し、直に宮垣内の父の家に帰り、村人を相手に二三日対抗の結果、邪は終に正に敵し難く、上田家の大勝利と一旦は成りたなれど、多勢に反対を受けた上田の家は忽ち生計に大困難を来たし、親子七人路頭に立たねば成らぬ所まで苦しみたなれど、誰一人として同情する者は無く、貧乏は一入甚く成り、世間の人情の紙よりも薄く、氷よりも冷たきを悟りた変性女子は、朝に夕に産土の神に参拜致し、弥々信念は岩の如くに固まりたなれど、其日暮しの上田の家では神様斗りに仕える事も出来ず、父子が荷車曳きと成つて其日の細い煙を立てて居りたのも神界から変性女子の御魂を今度の二度目の世の立直しの御用に使ふ為に神界の深い経綸で、態とに片田舎の貧しい家に生れさして、種々の艱難苦労を命したので在りたぞよ。何事も皆神から知らず知らず為せられるので在るぞよ。女子が十八歳になりた春、丹波国大枝坂の梨の木峠で神界からの経綸で霊学中興の偉人、本田九郎親徳に途中に対面いたさせたのも、皆神の経綸の引合せで有りたぞよ。それから変性女子の身魂にそろそろと敬神行為の自由を神界から赦したから、両親も親族も近所株内も、何時とは無しに邪魔を致さぬ様に成りたぞよ。何事が出来るのも皆神の経綸であるから、時節の来ぬ間に、何程人民の心で焦慮て見ても何一つ思ふやうに行きは致さんので在るぞよ。それから女子が二十三歳になりた夏から、獣医と牧畜の事業に就事して身魂を研かしてあるぞよ。二十八歳の春までに、神界から色々の苦労艱難を命して、何事にも驚かぬ様に幾度も生命の危ぶい修行を命してあるから、今は何事が出来いたしても微躯とも致さぬ身魂に研けたから明治三十一年の二月から弥々神界の誠の修業に掛らせたぞよ。二十九の年から綾部の大元へ引寄して、亦改め十年の修行を命して、身魂を水晶に洗ふて、神界の経綸をボツボツと申し付けてありたが、女子が弥々三十九の歳でありたぞよ。今年で亦十年目になりたから、七月の十二日から七十五日の身魂の三度目の大洗濯を致して竜宮館の誠の御用に使ふやうになりたから、変性男子の御魂と、変性女子の御魂とが、天と地と二つに別れて世の立替は男子が天地へ昇降致して守護をするなり、女子は地の高天原に豊国主之命と現はれて、地の世界の一切の立直しを致す御役と定まりたから、百千万億人の敵でも百千万億の悪魔でも、チツトモ恐れん身魂と成りたから、世界に何事が出来いたしても綾部の大本の許しの無き事は、ドンナ小さい事業でも我では行かぬ神政に変りて来たぞよ。我で行くなら何なりと人民の力で行りて見よ。八九分までは行くなれど、肝心の艮めが刺せんぞよ。是が世が変りて居るのであるぞよ。天地の間は八百万の金神が守護いたすなり、天地の主宰神は大国常立之命であるぞよ。坤の金神は奧の役で在るから、地の一切を主護いたして、天地が揃ふて水晶になりたら、天の御先祖様に御還し申して、五六七の神代末代動かぬ松の世と致して、天上天下は清浄太平に治まるので在るが、モウ時節が近寄りて来たから、一人なり共早く改心いたして、日本人だけの誠の行ひを致して下されよ。日本は結構な国であるから、日本に生れた人民は神の御用が出来る身魂に元から拵らえてあるので在るから、勇んで身魂を研いて何彼の御用を我一と致して下され。綾部の大本には変性男子の身魂と女子の身魂とが現はして、世界の鏡が出してあるから、此の鏡に我の姿を移して、一日も早く世の為国の為に夫れ夫れ身魂相応の活動をいたして下されよ。神界は何事も皆帳面に記して在るから、滅多に使い棄しには致さぬから、安心いたして、今までの体主霊従の心を入れ替て、何なりと経綸の助けを致して下され。何時まで鎭魂や帰神の修行を致して居りても、実地の行ひを致さねば、神界の手数を掛ける斗りで、斯の通りに世が迫りて来て居る二度目の世の立替の邪魔に成る斗りであるぞよ。誠さえありて神の申す事が一度に解る人民の御魂でありたなら、鎭魂や帰神の修行は要らぬので在れども、一度で解らぬ疑ひの深い人民の為に、この大本で神が手数を掛けて居るのであるぞよ。今の人民程困りたものは無いぞよ。天地の先祖の生神でも今の人民の解らぬ身魂には困りて居るぞよ。
大正七年十二月二十六日 旧の十一月二十四日 坤の金神が竜宮館に現はれて、変性女子の身魂を使ふて書き誌るしおくぞよ。