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文献名1三鏡
文献名2水鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3焼き捨てた紙幣よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
神の国掲載号1926(大正15)年12月号 八幡書店版298頁 愛善世界社版50頁 著作集 第五版65頁 第三版65頁 全集362頁 初版52頁
OBC kg045
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本文  私の若い時、女の二人もおいて小料理店をひらいて居つたものがあつた。或日私が牛乳代の集金に出かけて其所へ寄ると、其女達が出て来て切りに愛嬌を振り撒いた後「まあお上りやす」と云ふて私の財布を無理やりに捲き上げて二階へ上つて仕舞ひ、何と云ふても戻して呉れぬ。私は些し癪に触はつたから「オイ、戻せと云つたら戻せ」と厳重に懸け合ふと「甚い怒つてはりますな」と云ひ乍ら渋々返した。そこで私は其財布を取り上げると口を開いて紙幣を引つ張出し、クワツクワツと火のおこつて居つた火鉢に投り込んで皆焼いて仕舞つた。銀貨や銅貨は裏のシル田の中に皆投げ込んで仕舞つた。皆の者が吃驚して、鳩が豆を喰つたやうな顔をして見て居る。一ケ月分の売り上げ高であつたが、其時の金額は少くとも今にすれば可なりのものである。かうして一文なしの空つぽ財布をさげて帰つて来たが忽ち困つて仕舞つて、知人の家に頭を下げて借りに行くと「あんたはんは大金を焼いてお仕舞ひやしたと云ふぢやおへんか、大変なお金持ちぢやおへんか」と云ふて相手にして呉れん、ずゐぶん困つた。併しそれからすつかり名高くなつて近郷の大評判になつた。私は女に金をやつた事はないが、其後もかうして時々さういふ人達の前で金を焼いてやつたが、今思へば実に若気の至りとは云乍ら、馬鹿な事をしたものだ。
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