王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1三鏡
文献名2水鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3焼き捨てた紙幣よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
神の国掲載号1926(大正15)年12月号 八幡書店版298頁 愛善世界社版50頁 著作集 第五版65頁 第三版65頁 全集362頁 初版52頁
OBC kg045
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数554
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  私の若い時、女の二人もおいて小料理店をひらいて居つたものがあつた。或日私が牛乳代の集金に出かけて其所へ寄ると、其女達が出て来て切りに愛嬌を振り撒いた後「まあお上りやす」と云ふて私の財布を無理やりに捲き上げて二階へ上つて仕舞ひ、何と云ふても戻して呉れぬ。私は些し癪に触はつたから「オイ、戻せと云つたら戻せ」と厳重に懸け合ふと「甚い怒つてはりますな」と云ひ乍ら渋々返した。そこで私は其財布を取り上げると口を開いて紙幣を引つ張出し、クワツクワツと火のおこつて居つた火鉢に投り込んで皆焼いて仕舞つた。銀貨や銅貨は裏のシル田の中に皆投げ込んで仕舞つた。皆の者が吃驚して、鳩が豆を喰つたやうな顔をして見て居る。一ケ月分の売り上げ高であつたが、其時の金額は少くとも今にすれば可なりのものである。かうして一文なしの空つぽ財布をさげて帰つて来たが忽ち困つて仕舞つて、知人の家に頭を下げて借りに行くと「あんたはんは大金を焼いてお仕舞ひやしたと云ふぢやおへんか、大変なお金持ちぢやおへんか」と云ふて相手にして呉れん、ずゐぶん困つた。併しそれからすつかり名高くなつて近郷の大評判になつた。私は女に金をやつた事はないが、其後もかうして時々さういふ人達の前で金を焼いてやつたが、今思へば実に若気の至りとは云乍ら、馬鹿な事をしたものだ。
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー/0/
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki