文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3忍術よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1931(昭和6)年03月号
八幡書店版354頁
愛善世界社版203頁
著作集
第五版56頁
第三版56頁
全集
初版36頁
OBC kg500
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本文の文字数353
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本文
霊界物語の中にも少し書いておいたが、忍術といふことは忍耐の術である。身には一丈位の手拭と鋭利な鎧通しを持つて、ある時は一週間位、屋根裏や水の中に飲食もせず咳払いもせずに潜み忍んで居るやうなこともある。かねて五色の布を用意し、白壁にむかふ時には白い布をはつて身をかくすのである。又四十里位一夜の中に歩く事もある。それには歩き方があるのであつて、一方の肩に二貫目位の重さのものをつけて横歩きに軽杖を持つて大地を蹴るやうにして歩くのである。横歩きは肩で風を切つて二間位を三歩位で歩く、踵がそれに都合よく出来てゐるのである。忍術をやるものは、ならした鼠を二三匹懐に入れて、寝室を襲うた時には其鼠を出して暴れさせ、よく寝入つて居るか否かを調べるのである。兎に角忍術は陰険なやり方で武術の中でも賎められたものである。