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文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3太陽の黒点よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
神の国掲載号1932(昭和7)年03月号 八幡書店版63頁 愛善世界社版11頁 著作集 第五版248頁 第三版250頁 全集 初版210頁
OBC kg691
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本文の文字数543
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本文  今年(昭和七年)の暖かいのは太陽に黒点が出来たからだと云ふ学者があるやうだが、さうではない。大地が熱してゐるからである。大地が熱して暖かいから、それが黒点となつて太陽面に表はれて居るのである。つまり黒点が出来たから暖かいのでなくて、暖かいから黒点が出来たのである。総て之は大地が元である。一般に太陽が大地より非常に熱いものの様に思はれ、地上の熱は太陽のみから来るやうに思はれてゐるが、実は大地が元で熱いのである。太陽も素より熱い事は熱いが、大体元は大地から反射した熱であつて、その熱が高まり過ぎて燃えて居るのである。太陽が大地より熱く、大地の熱は太陽のみから来るものなら、太陽に近い上の方程──高山程暖かい筈だが、事実は之に反して大地に近い処程熱いのである。大地の熱は其儘、または太陽と反射し合つて空気の濃度に従つて空気中に篭るのである。故に空気の稀薄になる処程熱度は低下するのである。之は富士山の如き高山に登ればよく判る、上へ登る程空気が稀薄になる、それで高い程寒くなる。要するに大地が余り暖かなので其熱が太陽面に反射し灼熱して、ひどい処は赤色を呈して燃えてゐるのであつて、その赤い部分が黒点に見えるのである。凡て赤は黒く見えるもので、写真に赤色が黒く映つて見えるのも同じ理である。
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