王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1霊界物語 第1巻 霊主体従 子
文献名2第3篇 天地剖判よみ(新仮名遣い)てんちぼうはん
文献名3第20章 日地月発生〔20〕よみ(新仮名遣い)にっちげつはっせい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ盲目神使に迎えられて地高天原に着くと、大地主宰神である国常立大神と、稚姫君命が現れた。自分はこ両神から天眼鏡を賜って、神界探検命を拝受したである。眼前光景が変じて、すばらしく高い山がそびえ立ち、山にはケーブルカーようなもが架かっていた。山に登ろうと踏み込むと、自分体は何物かに引き上げられるようにすうっと昇っていった。これは仏教で言うところ須弥仙山であり、宇宙中心に無辺高さで立っているだが、霊界山であって物質的な山ではない。自分も、霊で登ったである。須弥仙山頂上に立って、天眼鏡で八方を眺めた。すると、茫々たる宇宙混沌中に、ひとつ丸い塊ができるが見えた。鞠ような形で、周辺には泥水が漂っている。みるみるそ丸い塊は膨大になり、宇宙全体に広がるかと思われるほどであった。眼も届かないほど広がりに達すると、球形真ん中に鮮やかな金色をしたひとつ円柱が立っていた。円柱はしばらくすると、自然に左旋運動を始めた。周辺泥は、円柱回転につれて渦巻きを描いた。渦巻きは次第に外側へと大きな輪に広がっていった。はじめは直立して緩やかに回転していた円柱は、そ速度が加わって行くにつれて傾斜していき、目にもとまらない速さで回転し始めた。すると大きな丸い球中から、暗黒色小さな塊が、振り放たれたようにポツポツと飛び出して、宇宙全体に散乱した。それは、無数ない黒い星となって、あるもは近く、あるもは遠く位置して、左に旋回しているように見える。後方に太陽が輝き始めるとともに、星たちはいっせいに輝き始めた。一方、金色円柱は竜体に変化した。そして、丸い球体大地上を東西南北に馳せめぐり始めた。すると竜体腹、口、そして全身から、大小無数竜体が生まれ出た。金色竜体と、それから生まれた種々色彩を持った大小無数竜体は、球地上各所を泳ぎ始めた。もっとも大きな竜体泳ぐ波動で、泥部分は次第に固くなり始め、水部分は希薄となり、水蒸気が昇っていった。竜体が尾を振り回すごとに、泥に波形ができ、大きな竜体は大山脈を、中小竜体はそれぞれ相応大きさ山脈が形造られた。また低いところに水が集まり、自然に海も出来てきた。こもっとも大いなる御竜体を大国常立命と称え奉ることを知った。宇宙はそとき、朧月夜少し暗い状態であったが、海原真ん中に忽然として銀色柱が突出してきた。銀柱は右回りに旋回し、柱各所からさまざまな種が飛び散って山野河海いたるところに撒き散らされた。しかしまだこときは、生き物類は一切発生していない。銀柱がたちまち倒れたと思う見る間に、銀色大きな竜体に変じ、海上を進み始めた。こ銀色竜神が、坤金神と申し上げるである。金竜体である国祖大国常立命と、坤金神は双方から顔を向き合わせて何事かをしめし合わされた様子であった。金色竜体は左へ、銀色竜体は右へ旋回し始めると、地上は恐ろしい音響を発して振動し、大地はそ振動によって非常な光輝を発射してきた。ことき、金色竜体口からは、大きな赤い色玉が大音響とともに飛び出して、天に昇って太陽となった。銀色竜体は口から霧ような清水を噴出し、水は天地間にわたした虹ような形になって、そ上を白色球体が上っていく。こ白色球体が太陰(月)となって、虹ような尾を垂れて地上水を吸い上げた。すると地上水はそ容量を減じた。金竜が天に向かって息吹を放つと、そ形は虹ようになった。すると太陽はにわかに光が強くなり、熱を地上に放射し始めた。水が引いてくると、柔らかい山野は次第に固まり、銀竜がまいた種が芽を出してきた。一番には山に松が生え、原野に竹が生え、あちこちには梅が生え始めた。ついでそ木々が生じてきた。山々はにわかに青々として美しい景色を呈してきた。地上に樹木が青々と生え始めると、今まで赤褐色であった天は、青く藍色に澄み渡ってきた。そして、にごって黄色じみていた海水も、天色を映すように青くなってきた。地上が造られると、元祖神様も竜体である必要はなくなり、荘厳尊貴な人間姿に変化された。これは肉体を持った人間でなく、霊体お姿である。ことき太陽世界に伊邪那岐命が霊体人体姿として現れた。伊邪那岐命は天に昇って撞大神となり、天上主宰神となりたもうた。白色竜体から発生された一番力ある竜神は、男神として現れ給うた。容貌うるわしく、色白く、黒髪は地上に引くほど長く垂れ、髭は腹まで伸び、大英雄素質を備えていた。こ男神を素盞嗚大神と申し上げる。素盞嗚大神は白い光を発すると、天に昇って月界へとお上りになった。これを月界主宰神で月夜見尊と申し上げるである。大国常立命は、太陽と太陰主宰神が決まったで、ご自身は地上神界を主宰したまうことになった。須佐之男大神は、地上物質界主宰となった。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年10月20日(旧09月20日) 口述場所 筆録者谷口正治 校正日 校正場所 初版発行日1921(大正10)年12月30日 愛善世界社版115頁 八幡書店版第1輯 87頁 修補版 校定版115頁 普及版60頁 初版 ページ備考
OBC rm0120
本文のヒット件数全 145 件/ノ=145
本文の文字数2717
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  盲目神使に迎へられて、自分は地高天原へたどりついたが、自分前には、何時まにか、大地主宰神にまします国常立大神と、稚姫君命が出御遊ばしたまうた。自分は仰せまにまにこ両神より、貴重なる天眼鏡を賜はり、いよいよ神界を探険すべき大命を拝受したである。
 忽ち眼前光景は見るみる変じて、すばらしい高い山が、雲表に聳えたつてゐる。そ山には索線車やうなもが架つてゐた。自分は登らうかと思つて、一歩麓山路に足を踏みこむと、不思議や、五体は何者かに引上げらるるやうな心持に、直立したままスウと昇騰してゆく。
 これこそ仏者いはゆる須弥仙山で、宇宙中心に無辺高さをもつて屹立してゐる。それは決して、肉眼にて見うる種類、現実的山ではなくして、全く霊界山であるから、自分とても霊で上つたで、決して現体で上つたではない。
 自分は須弥仙山頂上に立つて、大神より賜はつた天眼鏡を取り出して、八方を眺めはじめた。すると茫々たる宇宙渾沌たる中に、どこともなしに一つ球い凝塊ができるが見える。
 それは丁度毬やうな形で、周辺には一杯に泥水が漂うてゐる。見るまにそ球い凝塊は膨大して、宇宙全体に拡がるかと思はれた。やがて眼もとどかぬ拡がりに到達したが、球形真中には、鮮かな金色をした一つ円柱が立つてゐた。
 円柱はしばらくすると、自然に左旋運動をはじめる。周辺に漂ふ泥は、円柱回転につれて渦巻を描いてゐた。そ渦巻は次第に外周へ向けて、大きな輪が拡がつていつた。はじめは緩やかに直立して回転してゐた円柱は、そ速度を加へきたるにつれ、次第に傾斜度を増しながら、視角に触れぬやうな速さで、回転しはじめた。
 すると、大きな円い球中より、暗黒色小塊体が振り放たるるやうにポツポツと飛びだして、宇宙全体に散乱する。観ればそれが無数ない黒い星辰と化つて、或ひは近く、或ひは遠く位置を占めて左旋するやうに見える。後方に太陽が輝きはじめるとともに、それら諸星は皆一斉に輝きだした。
 そ円柱は、たちまち竜体と変化して、そ球い大地上を東西南北に馳せめぐりはじめた。さうしてそ竜体腹から、口から、また全身からも、大小無数竜体が生れいでた。
 金色竜体と、それから生れいでた種々色彩をもつた大小無数竜体は、地上各所を泳ぎはじめた。もつとも大きな竜体泳ぐ波動で、泥部分は次第に固くなりはじめ、水部分は稀薄となり、しかして水蒸気は昇騰する。そとき竜体が尾を振り廻すごとに、そ泥に波形ができる。もつとも大きな竜体通つた所は大山脈が形造られ、中小種々竜体通つた所は、またそれ相応山脈が形造られた。低き所には水が集り、かくして海もまた自然にできることになつた。こ最も大いなる御竜体を、大国常立命と称へ奉ることを自分は知つた。
 宇宙はそ時、朧月夜少し暗い加減やうな状態であつたが、海原真中と思はるる所に、忽然として銀色柱が突出してきた。そ高さは非常に高い。それが忽ち右旋りに回転をはじめた。そ旋回につれて柱各所から種々種物が飛び散るやうに現はれて、山野河海一切ところに撒き散らされた。しかしまだそ時は人類は勿論、草木、禽獣、虫魚類は何物も発生してはゐなかつた。
 たちまち銀柱が横様に倒れたと見るまに、銀色大きな竜体に変じてゐる。そ竜体は海上を西から東へと、泳いで進みだした。こ銀色竜神が坤金神と申すである。
 また東からは国祖大国常立命が、金色大きな竜体を現じて、固まりかけた地上を馳せてこられる。両つ御竜体は、雙方より顔を向き合はして、何ごとかを諜しあはされたやうな様子である。しばらく後金色竜体は左へ旋回しはじめ、銀色竜体はまた右へ旋回し始められた。そため地上は恐ろしい音響を発して震動し、大地はそ震動によつて、非常な光輝を発射してきた。
 ことき金色竜体口からは、大なる赤き色玉が大音響と共に飛びだして、まもなく天へ騰つて太陽となつた。銀色竜体はと見れば、口から霧やうな清水を噴きだし、間もなく水は天地間にわたした虹やうな形になつて、そ上を白色球体が騰つてゆく。ことき白色球体は太陰となり、虹やうな尾を垂れて、地上水を吸ひあげる。地上水は見るまに、次第にそ容量を減じてくる。
 金竜は天に向つて息吹を放つ。そ形もまた虹橋をかけたやうに見えてゐる。すると太陽はにはかに光を強くし、熱を地上に放射しはじめた。
 水は漸く減いてきたが、山野は搗たて団子か餅やうに柔かいもであつた。それも次第に固まつてくると、前に播かれた種は、そろそろ芽を出しはじめる。一番に山には松が生え、原野には竹が生え、また彼方こなたに梅が生えだした。
 次いで杉、桧、槙などいふ木が、山や原野ところどころに生じた。つぎに一切種物は芽を吹き、今までまるで土塊で作つた炮烙をふせたやうな山が、にはかに青々として、美しい景色を呈してくる。
 地上が青々と樹木が生え始めるとともに、今まで濁つて赤褐色であつた天は、青く藍色に澄みわたつてきた。さうして濁りを帯びて黄ずんでゐた海原水は、天色を映すかやうに青くなつてきた。
 地上がかうして造られてしまふと、元祖神様も、もう御竜体をお有ちになる必要がなくなられたわけである。それで金竜体から発生せられた、大きな剣膚厳めしい角多い一種竜神は、人体化して、荘厳尊貴にして立派な人間姿に変化せられた。これはまだ本当現体人間姿ではなくして、霊体人間姿であつた。
 ことき、太陽世界にては、伊邪那岐命がまた霊体人体姿と現ぜられて、そ神をさし招かれる。そこで荘厳尊貴なる、か立派な大神は、天に上つて撞大神とおなり遊ばし、天上主宰神となりたまうた。
 白色竜体から発生された一番力ある竜神は、また人格化して男神と現はれたまうた。こ神は非常に容貌美はしく、色白くして大英雄素質を備へてをられた。そ黒い頭髪は、地上に引くほど長く垂れ、髯は腹まで伸びてゐる。こ男神を素盞嗚大神と申し上げる。
 自分はそ男神神々しい容姿に打たれて眺めてゐると、そ御身体から真白光が現はれて、天に冲して月界へお上りになつてしまつた。これを月界主宰神で月夜見尊と申し上げるである。そこで大国常立命は、太陽、太陰主宰神が決つたで、御自身は地上神界を御主宰したまふことになり、須佐之男大神は、地上物質界主宰となり給うたである。
(大正一〇・一〇・二〇 旧九・二〇 谷口正治録)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki