文献名1霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻
文献名2第3篇 天地の剖判よみ(新仮名遣い)てんちのぼうはん
文献名3第22章 国祖御隠退の御因縁〔22〕よみ(新仮名遣い)こくそごいんたいのごいんねん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2019-06-11 18:19:11
あらすじ太陽霊界:伊邪那岐命の主宰、現界の太陽界:天照大御神の主宰。太陰霊界:伊邪那美命の主宰、現界の太陰界:月夜見之命の主宰。大地の霊界:大国常立命の主宰、大海原:須佐之男命の主宰。しかしながら、太陽界と大地球界(大地の霊界、地上霊界)は、鏡を合わせたように、混乱紛糾の状態となった。太陰の世界のみは、現幽いずれも平和に治まっている。後に稚姫君命は、天稚彦とともに天界に神政を司ろうとしたが、付き従っていた邪神たちに誤られて天地経綸の仕組みを損じることとなり、ついに国常立命とともに地底に潜まざるを得ない事になったのである。この物語は後に詳述する。さて、大国常立命はまず、混乱を収めて邪悪分子を一掃するために、幽政を敷こうとされた。坤金神を内助の役とし、大八洲彦命を天使長兼宰相とした。非常に厳格な規則に基づき、天の律法を制定した。これにより数百年は立派に神政が治まっていた。しかし次第にご神政に反抗する神々が現れたため、大八洲彦命は宥和的な政で世を治めようとした。このとき霊界はほとんど四分五裂の勢いとなった。一方には盤古大神(塩長彦)を擁立する一派、他方には大自在天大国彦を推す一派が、地の高天原を占領しようと画策するに至っていた。国常立尊は天の御三体の大神様、天照大御神、伊邪那岐尊、伊邪那美尊にご降臨を願って助けを求めたが、盤古大神、大自在天それぞれを擁立する勢力の勢いははなはだしく、御三体の大神様でも言向け和すことができなかった。そこで天の御三体の大神様は国常立尊に退去を命じた。国常立尊は自ら髪を抜き、手を切り取り骨を絶ち、筋を千切って残酷な処刑を甘んじて受け、尊の退陣を要求する神々にやむを得ず屈したのであった。天の御三体の大神様が君系であるのに対し、国常立尊は臣系である。しかしながら、地上神界においては、天の御三体の大神様といえども国常立尊が生みたもうたのであり、親神であるのだが、混乱を収めるためにやむを得ず、大神様も尊に退去を命じたのであった。しかしながらこのとき、天の大神様たちは、尊に後日の再起を以心伝心的に伝えて、天にご帰還された。その後盤古大神一派と大自在天一派は激しく争い、ついに盤古大神派が勝って幽政の全権を握ることとなった。地上神界の主宰神がご引退され、地上の主宰であった須佐之男命もまた、神々に追われて自転倒嶋に至り、世界のはしばしに流離うこととなった。しかし須佐之男命は現界で八岐大蛇を平らげたように神界においても、すべての悪神を掃討して地上を天下泰平に治め、地上の主宰の大神に戻るというのである。これから国常立尊に随従する神々のご活動を述べ、盤古大神派や大自在天派の暴動ぶりを、神界で目撃したように述べていく。
主な人物
舞台
口述日1921(大正10)年10月20日(旧09月20日)
口述場所
筆録者谷口正治
校正日
校正場所
初版発行日1921(大正10)年12月30日
愛善世界社版130頁
八幡書店版第1輯 92頁
修補版
校定版130頁
普及版68頁
初版
ページ備考
OBC rm0122
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