大八洲彦命は黄河のほとりに進軍し、竜宮城に帰還しようとしていた。しかしそこには金毛九尾の一派の武将・稲山彦が城を構えて守っていた。
大八洲彦命はこれに気づかずに城下を通過しようとするのを、稲山彦は殲滅しようとしていた。シナイ山の厳の御魂はこれをみそなわすと、天の磐船に載せて救援軍を派遣した。
救援軍は空中から襲い掛かり、敵城を粉砕した。そこへ蒙古から数万の魔軍を指揮して大虎彦という悪神が襲い掛かってきた。
このとき、天から竜神・乙米姫が現れて、大八洲彦命に麻邇の珠を渡した。命はシナイ山からの応援軍の田子彦、牧屋彦に麻邇の珠を預けたが、田子彦、牧屋彦は裏切って敵軍についてしまった。
このために大八洲彦命軍は、敵軍に散々に打ち悩まされてしまった。