厳の御魂の大神はシナイ山で魔軍を破り、大八洲彦命は各地の山の戦闘で敵を破り、天教山で三個の神宝を得て竜宮城に帰還した。続いてエデンの園に割拠していた竹熊の魔軍を破った。
神界は一時的に平和に治まったが、魔軍は常に、三個の神宝を狙っていた。
そこで、艮の金神国常立尊は、山脈が十字型を作っている地球の中心・蓮華台上に登られ、頭上の冠に神気をこめて海上に投げた。
これが冠島となった。この島の各所から稲が豊かに実ったため、稲原(いばら)の冠島と呼ばれた。またの名を茨の冠と言う。また、竜宮島とも言う。
また、履いていた沓に神気を込めて投げると、沓島となった。沓島は一名、鬼門島と言う。
国常立尊は、厳の御魂・金勝要神に命じて、この二つの島に三個の神宝を隠させた。
潮満の珠は、厳の御魂である。「いづ」は泉の「いづ」である。泉のように清らかな神水が無限に湧出する神宝である。これをヨハネの御魂という。
潮干の珠は、瑞の御魂である。また、キリストの御魂という。「みづ」は「みいづの御魂」という意味である。みいづの御魂は、火の活動を万有に対して、無限に発射する。世界を清める活用がある。
稚姫君命、大八洲彦命、金勝要神は、三個の神宝を携帯して竜宮島に渡り、神殿を建てて納めた。潮満の珠は紅色であり、豊玉姫神という。また潮干の珠は純白であり、玉依姫神という。冠島は、海原彦神(綿津見神)を国魂として守護せしめた。
続いて、沓島に真澄の珠を納めた。国魂の神である、国の御柱神に守護せしめた。
いずれの宝も、世界の終末に際して、世界改造のために大神が御使用になる神宝である。これを使用する神業が、一輪の秘密である。