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文献名1霊界物語 第1巻 霊主体従 子の巻
文献名2第5篇 御玉の争奪よみ(新仮名遣い)みたまのそうだつ
文献名3第37章 顕国の御玉〔37〕よみ(新仮名遣い)うつしくにのみたま
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
天使・稚姫君命、大八洲彦命、金勝要神らは、諸神を引き連れて、天の安河の源に上った。この山の水上には、シオンの霊山が雲をつくほど高くそびえていた。

シオンの山の意義とは、浄行日域と言って、天男天女が常に来て音楽を奏で、舞曲を演じる、という意味である。

山の頂には広い高原があり、珍しい花が一年中咲き満ちている。また、さまざまな美味の果実が実っている安全境である。

この高原の中央に、高さ五十間、幅五十間の方形の堅固な岩石が据えられている。これは、国常立尊が天の御柱となって星辰を生み出したとき、最初に現れた星巌である。神業祈念のために、最初の一個を地上にとどめて、地上の国魂の守護として隠しておかれたのである。

天地が分かれた初めから、一週間ごとに十二柱の天人がこの山上に現れて遊楽するとき、この星巌を中心にして巡り、舞曲を演じる。そのときに天人の羽衣の袖にすり磨かれて、星巌の容積は自然に減じ、今は中心の玉だけになっていた。

玉は直径三尺の円球となっていた。ここまでになるのに、すでに天地の初めから幾億万年が経過していた。

稚姫君命は星巌に近づき、天人たちの功績を賞してそれぞれに宝を下した。星巌は地球に酷似していたが、大地の神霊である金勝要神は星巌を手に取って息吹の狭霧を吹きかけた。すると星巌は光沢を放射し始めた。

金勝要神は突然、山頂から星巌を天の安河へと投げ捨てた。神々は星巌の行方を追っていくと、星巌は滝に洗われて、金剛不壊の宝珠を化していた。金勝要神は竜体となってその玉をすくい上げると、稚姫君命に奉呈した。

このたまは顕国の御玉であり、表面は紫で、中心には赤・白・青の三つの宝玉が包まれているのが、外部から透けて見えるのである。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年10月23日(旧09月23日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1921(大正10)年12月30日 愛善世界社版199頁 八幡書店版第1輯 117頁 修補版 校定版199頁 普及版103頁 初版 ページ備考
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本文  国常立尊の厳命を奉じ、ここに天使稚姫君命、同大八洲彦命、金勝要神の三柱は、高杉別、森鷹彦、田依彦、玉彦、芳彦、神彦、鶴若、亀若、倉高、杉生彦、時彦、猿彦以下の神司を引率し、流れも清き天の安河の源に参上りたまうた。この山の水上にはシオンの霊山が雲表高く聳えてゐる。シオンの山の意義は、「浄行日域といつて天男天女の常に来りて、音楽を奏し舞曲を演じて、遊楽する」といふことである。この山の頂には広き高原があつて、珍しき五色の花が馥郁たる香気をはなつて、春夏秋冬の区別なく咲き満ちてゐる。また種々の美味なる果実は木々の梢に枝もたわわに実つてゐる安全境である。この高原の中央に、高さ五十間幅五十間の方形の極めて堅固なる岩石が据ゑられてある。これは国常立尊が天の御柱の黄金の柱となつて星辰を生み出し給ひしとき、最初に現はれたる星巌である。神業祈念のために最初の一個を地上にとどめ、これを地上の国魂の守護と定めて今まで秘めおかれたのである。
 天地剖判の初めより、一週間ごとに十二柱の天人、この山上に現はれて遊楽する時、この星巌を中に置き、天男は左より、天女は右より廻りて音楽を奏し、舞曲を演ずる所である。そのとき天男、天女の薄衣のごとき天の羽衣の袖にすり磨かれて、その星巌は自然に容積を減じ、今は中心の玉のみになつてゐたのである。この玉は直径三尺の円球である。これを見ても天地剖判の初めより幾万億年を経過したるかを想像される。
 稚姫君命以下の神司は、天の安河原の渓流に御禊の神業を修したまひ、ただちに雲を起し、これに乗り、シオン山の頂に登りたまひ、山上の高原を残る隈なく踏査し、諸天神の御魂の各自の御座所を定め、地鎮祭をおこなひ、神言を奏上し、永遠に神の霊地と定めたまうた。
 この高原の中央には、前記十二柱の天男天女が一個の星巌を中心に、左右より廻り遊んでゐた。ここに稚姫君命以下の神司は、その星巌に近づきたまへば、天男天女ははるか後方に退き、地上に拝跪して太古より今日まで星巌を磨き、かつ守護せしことの詳細を命に進言した。
 稚姫君命は多年の労苦を謝し、かつ神勅に違はず、数万年間これを守護せしその功績を激賞し、種々の珍しき宝を十二の天人にそれぞれ与へたまうた。
 一見するところ此の円き星巌は地球に酷似してゐる。大地の神霊たる金勝要神は、いと軽々しくその円巌を手にして三回ばかり頭上高く捧げ、天に向つて感謝し、ついでこれを胸先に下し、息吹の狭霧を吹きかけたまへば、円巌はますます円く形を変化し、その上得もいはれぬ光沢を放射するにいたつた。このとき金勝要神はいかが思召けむ、この円巌を山頂より安河原の渓流めがけて投げ捨てたまうた。急転直下、六合も割るるばかりの音響を発して谷間に転落した。稚姫君命以下の諸神司は諸々の従臣と共に、星巌の跡を尋ねてシオン山を下り、星巌の行方いかにと谷間の彼方こなたを捜させたまうた。はるか上流に当つて、以前の十二の天人霧立ちのぼる谷間に面白く舞ひ狂うてゐる姿が目につき、玉の行方は確にそこと見定め、渓流を遡りたまうた。幾百丈とも知れぬ大瀑布の下に、以前の星巌落ちこみ滝水に打たれ、或ひは水上に浮かび、あるひは水中に沈み、風船玉が水の力によつて動くがごとく、あるひは右に或ひは左に旋転して円さはますます円く、光はますます強く金剛不壊の宝珠と化してゐる。この時金勝要神はたちまち金色の竜体と化し、水中に飛びいり両手にその玉を捧げて、稚姫君命の御前に捧呈された。洗ひ晒された此の玉は、表側は紫色にして、中心には赤、白、青の三つの宝玉が深く包まれてゐるのを外部から透見することができる。これを顕国の御玉と称え奉る。
(大正一〇・一〇・二三 旧九・二三 加藤明子録)
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